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PERFECT DAYS

PERFECT DAYSを観た。
気がつくと役所さんの虜になっていた。

映画を観て、
最近自分自身が忘れていた、なにかについて思い返すことができた。本当に観ることができてよかった。

笑顔で玄関を出る朝の始まり、細かな日々の変化に気がつくこと。

こんな生活を私は送れているのだろうか。
猫のいない街に引っ越して、
慣れない日常に、気がつくと笑顔を忘れて、眉間に皺ばかり寄せていたような気がする。

毎日、同じ日を繰り返しているように見えるけれど、同じ日は2度とやってこない。
この映画を観て、久々にそう思い返せて、
ようやく日常を楽しく過ごそうと思えるようになってきた。

例えば、
毎日自転車ですれ違う人の変化に気がつけるようになった。
眼鏡をかけていたり、かけていなかったり。笑顔だったり、急いでいたり。

少しずつ、自分以外の他者のことを考えるゆとりもできた。
以前すれ違っていた、もう会えなくなってしまった人達は、いまでも元気にしているかな、とか。

住み始めたこの街では、なかなか猫と出会えなくなってしまった。
けれど、もしかしたらいつか会えるかもしれない、出会えたらいいな。

もうひとつ、
わたしはこの映画で、この言葉と出会えて本当に心が軽くなった。

「この世界は、本当は沢山の世界がある。
つながっているように見えても、つながっていない世界があるー私はどっちの世界にいるの?」

また立ち止まった時、この映画のことを思い出し何度でも観たい。いつかPERFECT DAYSを送れるように。

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