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「小学生と落とし物」の巻き

インターホンが鳴った。
なんだろう。荷物かな?
出てみるとモニターに映っていたのは、
ランドセルを背負った小学生だった。

小学生?どうしたんだろう。
その小学生の第一声は、
お金落ちてますよ。だった。
お金?落ちてる?
コップを洗っている最中だった私は
すぐに出ることができなかったので、
ありがとう、置いておいて下さい。と声をかけた。
はい。と言って、
モニターに映る小学生はどこかに行ってしまった。

はじめは、いたずらか何かだろうか?
少しその小学生を疑ってしまった。
食器をかたし、おそるおそる外に出て、辺りを見回す。

何もない。
ポストにも、宅配ボックスの中も、何もない。
なんだったんだろう。
やっぱりいたずらだったのかな。
このまま探すか、戻ろうか悩んで、
一応車の方まで行ってみることにした。
すると、落とした記憶がない小銭が落ちていた。
数えると43円あった。

んー、。
そして推理が始まる。
ミニウォレット&キャッシュレス化にした私は、
現金をあまり使わない&小銭を持ち合わせていない。

落としたのは私ではないとして、
その日来たのは、郵便局員さんと佐川さん。
43円、硬貨7枚をコンクリートの上に落としたとしたら、流石に音で気がつきそう。
いや、もしかしたら、急いでいて落とした事に気が付かなかったのかも。
今度、郵便局員さんや佐川さんが来た時、小銭を落としていないか確認してみよう。
そう考え、車の前にずっと置いておくわけにはいかず、そのまま家の中に運んだ。

私だったら小銭が落ちていても、見逃してスルーしてしまうかもな、そう思った。
いたずらかと疑ってしまってごめんなさい。
拾ってくれた小学生ありがとう。
幸せが訪れますように。

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