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MuseScoreで作ったMIDIのペダルがベタ踏みになっちゃう

無料の楽譜アプリ「MuseScore」で、ペダリングを書いたピアノ譜からMIDIを出力してほかのDAWに読み込ませた場合、ペダルを踏みっぱなしのような状態になるという問題です。
解決するためのWindowsで動くアプリを作りましたので、欲しい方は最後までスクロールしてください。

なんでそうなっちゃうの?

2024年3月時点でMuseScoreの最新メジャーバージョンは4ですが、このバージョンでMIDIファイルをエクスポートした場合、ペダルのオンとオフの間隔が1tickと、かなり短い(というより間隔が無いともいえる)ものが出来上がります。
これをピアノ音源のVSTで再生した場合、ペダルを離す前にペダルを踏む、といったような状態になり、音がずっと出続けるといったような結果になります。
どれくらい間隔があればそうならないのかはDAWやVSTの仕様や性能によるとは思うのですが、少なくとも差が1tickではほぼ全滅です。
MuseScore3の時は、この間隔を設定する隠しオプションがあったのですが、4になってなくなってしまいました。
DAWでちまちまイベントを修正するのが大変すぎるので、まとめて修復してしまうアプリを作りました。

MIDI Hold Repairer

ざっくり言うと、MIDIファイルの短すぎるペダルの間隔を修復するアプリです(無料です)。

ダウンロード&起動方法

以下のリリースページから最新版の「MIDIHoldRepairer-X.X.zip」をダウンロード&解凍します。
https://github.com/yu1row/MIDIHoldRepairer/releases

解凍したファイルのうち、「MIDIHoldRepairer.exe」を実行して起動します。
解凍したファイルのうち、docsフォルダのREADME-ja.pdfが日本語の説明書です。

使用方法

FileメニューのLoadでMIDIファイルを選択します。
MIDIファイル内のトラックリストが左枠に表示されますので、修復したいトラックを選びます。
選んだトラック内にあるペダルイベントが右枠に表示されます。
タイミングが短すぎるイベントは赤字になります。
修正したいイベントを一つ選択して「Repair selected」ボタンを押すと、選択したイベントのタイミングが修復されます。
「Repair all」ボタンを押すと、イベントリスト内の修復可能なイベントがすべて修復されます。
FileメニューのSaveで上書き保存、Save Asで別名で保存できます。

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