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徒然草 プロフィール交換帳の呪い

小学生の頃に流行った遊びの一つに「プロフィールの書きあいっこ」がある。それによって、なにかと空気を読みすぎてしまう癖がついた。

プロフィールの書き合いっことは、自分が友達だと思う人に、(これ書いて)と履歴書の穴埋めシートを渡す。それに記入が終わったら返して、コレクションする。今考えればなんと失礼な、謎の遊びだった。
( BuzzFeedの見出しで“アラサーが震える゛と書いてあり、アラサーと言う事実に震えてる https://www.buzzfeed.com/jp/hikaruyoza/profile-book

書いていく中で、「何が一番噂とか波風立てずに生きていけるんだろう」と自然と考えてしまい、誰かの前例を踏まえて書くようになり、次第に空気読んじゃう癖ついてしまった。
例えば「好きなブランド」の欄には、周りで一番流行っていたブランドの名前を書いていたし、例えば「自分のこと好き?嫌い?」という質問は「自分のこと好きな奴まじ自意識過剰じゃん、やっばぁ」という圧があり、それに倣って「嫌い」と書いていたし、「もし100万円あったら何する?」の質問には「貯金っしょ」って誰かが言い出してからは、貯金という意味もちゃんとわからず皆が貯金って書くようになってた。
好きな人は?の質問には、周りの空気を読んで嘘をついて書いていたり、最後にメッセージちょうだいのフリースペース欄には、「これからもズッ友だよっ」って大して仲良くない友達にも書いた。

馬鹿馬鹿しいと思いながら、今でも呪いのように残っている。幼少期の経験は、根深くてなかなか壊せなくて。

あぁ、恐ろしい。

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