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相談記録研修会紹介note-苦手を減らす研修会-

Assemble主催で、相談記録の研修会を企画しました。約1年ぶりくらいになります。タイトルは「相談記録研修会ー支援を支える相談記録の書き方ー」

「相談記録研修会ー支援を支える相談記録の書き方ー」チラシ

より身につく形式ってどんなかな〜と色々工夫したのですが、HPの詳細などでは語りきれなかった内容があるのでこちらで紹介します。申し込みに迷いのある方はぜひ、ご参考ください!

相談記録と支援職の仁義なき戦い

企画する際いつも事後アンケートなどの「困った」のお声を参考にします。(いつもたくさんのご意見本当にありがとうございます🙇‍♂️)
今回も、過去開催した相談記録研修会ご参加者のお悩みを整理し、合わせてSNSリサーチ情報なども参考に検討し、ニーズを下記のように整理しました。

①「すべてを記載しないと不安で、内容を縮めることができない」
②「苦手さから後回しし、書くときに記憶が薄れている」
③「自分の意見を書くのが苦手」

事後アンケートやSNSリサーチなどから

そして、このような思いを持ちつつ業務に当たった場合、こんな気持ちが出てくるんじゃないかと想像しました。(ここからはファクトなしの完全妄想です

①「良い状態」の判断基準不足、不慣れさ、意思決定の苦手さなどからつまずきを感じ、苦手意識を抱く支援職が多いのではないか。
②相談記録に抱くイメージそのものがネガティブ(自分の意見を書かなければいけないもの、時間がかかるもの、面倒なものetc)であることが想像される。

相談記録にまつわる支援職の悩みを妄想してみた結果

学びの構造的エラー

精神科クリニック閉室後の薄暗い相談室で、書き終わらず相談記録を涙で濡らしていた新卒一年目のあの頃が思い出され、今でもふんわり胃に薄い痛みが走る、今日この頃…
相談記録の引き継ぎは特になく、そもそもできる前提、つまり、「相談記録の書き方、習ってるよね?」の前提で話が進み、書けないし溜まってくし明日はくるしの三重苦。
個人的な苦労話っぽくなってしまいましたが、現状の構造上、似た状況の方がいてもおかしくないのではないでしょうか。(ご苦労お察しします…!

これは個々のスキルというより、スキル取得に必要な工程が用意されていない構造の問題だと、個人的には考えています。

相談記録は難しい、面倒臭い、やりたくない。後手に回し、クオリティが落ちる。さらに苦手意識が強まる。
そんな状況で、訴訟が起こったら。開示請求がきたら。

「相談記録は支援の基礎体力のようなもの」とは講師中村先生の弁ですが、支援/臨床の土台になる大切なものだという点で本当にそうだなと思います。

「うまくやれてる感じがしない」が変わるきっかけ作り

「相談記録ってちょっとうまくやれてる感じがしないなぁ…」が変えられるよう、このようなプログラム構成にしました。

①書く上の基礎知識提供「知る」

相談記録の意義や役割、活用方法や書き方など、書くために必要な基礎的知識の講義。
なんのために書くのか、どのように書けばいいのかなど、書くときの疑問を少しずつ無くす準備フェーズです。

②フレームワークやモデル事例の提示「見る」

「ボールの蹴り方」を教科書で習って、すぐにゴールに入れられる人はクリスティアーノロナウドかメッシくらいじゃないでしょうか。(サッカーよく知らないけど
基礎的な知識を前提に、次は、先輩や他の人のやり方を見て、頭の中で模倣し、スキル取得を目指すフェーズです。
書きやすくなるフレームワークやコツ、例示などから、「こうやって書けばいいんだな」というやれそうな感覚を取得していきます。

③記録を書く「体験する」

学問なき経験は、経験なき学問に勝る。(今回は学問もやりますね^^;
体験による学習促進は言わずもがな、今回は、カメラ/マイクオフで体験できるようプログラムを構成しました。
まず基礎編と演習編の間に宿題の実施。
そして演習編で、会内でみんなで記録を書いてみます。
もう一つ、「積極参加チケット」をご購入くださった参加者さんの記録を公開添削し、それを見ていただき学びを深めていただきます。これは「見る」に近いですが、人の記録を見たりどうしたらもっと良くなるかを考えるのって、勉強になりますよね。そういったピア的な学びにつながればと、新しい試みとして導入しました。

苦手を減らす研修会

実務に必要なすべてを教わっているとは言い難い支援職の学びの構造。そして、できない責任は当事支援職に帰属される構造。
支援職の心身の疲弊の理由として、これを読んでくださっている支援職の方がどれだけいらっしゃるかちょっとわからない中ですが、ご自身を責めるような気持ちが少しでも減り、相談記録への苦手さが減るような機会になればいいなと考えています。

ほら、怖くない。怯えていただけなんだよね。

中村先生と打ち合わせしている際、「自分も記録を書くのが苦手」と口にされます。
多様な機関でのご経験から、苦慮される部分もあったのかなと勝手ながら想像していますが、だからこそ、継続的に「やっぱり相談記録は大事。支援の基礎、支える土台のようなものだから」とおっしゃられるんだろうと思い、今回の相談記録も、きっと、そのような思いを持っての、あたたかな学びの場になるのではないかなと想像しています。(中村先生のプレッシャーになりませんように
特に困り感をお持ちの方に、研修会のプラスの部分が伝わればとnoteにまとめてみました。たくさんのお申し込みを、お待ちしております。

お申し込みと詳細はこちらから

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