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学校へ行きたくないのは、みんなと違う音を出すからだと思う。


「学校の人たちと話が合わへんねん」

京都新聞の記者さんが取材でフリースクールへ来たとき、生徒と話していました。

そのときに言っていたのが、学校の人たちが合わないということ。

話題が合わない。
テンションが合わない。

「休み時間なんていらない」
「昼休みとかすっごくヒマ」

学校へ行きたくない理由はたくさんあるでしょう。

でも、結局のところ、こういう地味なしんどさが子どもたちを学校へ行けなくさせているのだと思うのです。

大人たちは、ついつい分かりやすい理由を求めます。

いじめられた。
先生にイヤなことされた。
すっごい嫌いなクラスメイトがいる。


しかし、ほとんどの子には明確な理由がありません。

「なんとなくイヤだ」
「なんかしんどい」

言葉にしにくい、とてもモヤモヤした感情なのです。

「休み時間がイヤだから学校行きたくない」と言ったら、大人はどう思うでしょう?

「それくらいガマンしなさい」
「そんな些細なことで学校へ行かないの?」と言うでしょう。

本人も同じように思っています。

休み時間くらいガマンすればいい。
合わない人がいても学校はそんなもの。

だから、しばらくはガマンをしています。
何年も堪えてきた子もいるでしょう。

しかし、真綿で首を絞められるように、じわじわと苦しさがたまってくるのです。

ぼく自身、中学生のとき、学校へ行けなくなったのは突然でした。

ある日、突然に糸が切れたのです。

「あっ、無理だ……」と。

しんどさに無自覚で、学校がしんどいところだという感覚はありませんでした。

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