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我が子を顧客だと思えば、関わり方は変わってくる。[父親の不登校戦略 vol.2]


「よしっ! 子どもをどんどん連れ出して行こう」と思ったとしても、なかなか難しいところがあります。

部屋から出てこない。
話しかけても返事がない。
ずっとゲームばかりしている。

そんな中、無理矢理に「行くぞ!」と言ったところで結果は見えています。

我が子だと思うからイライラするし、感情的になってしまうので、一度、顧客だと思って考えてみましょう。

たとえば、新規顧客がいるとします。


さて、どうしますか?

まずは、相手を知るところから始めると思うのです。ヒヤリングですよね。

「普段は、どんな製品をお使いですか?」
「どんなことで困っていますか?」
「どんなふうになりたいですか?」


僕は学生時代、スタバでバイトをしていました。
そのとき、よくお客さんに「なにがオススメ?」と聞かれたのです。

スタバにはマニュアルがないので、“この商品をオススメしましょう”なんてことはありません。

そこで、

「普段、なにを飲まれますか?」
「コーヒーは大丈夫ですか?」
「甘いほうがいいですか?」
「冷たいドリンクと温かいのはどちらがよいでしょうか?」

などと質問をしていきながら、最終的に1つか2つに絞って提案をしました。

「キャラメルマキアートが甘めで美味しいですよ。でも、ちょっとソースが甘いので、バニラシロップを追加したラテのほうが良いかもしれません」

なんていうふうに。

まずは、顧客(子ども)を理解する


相手を知らないと提案が出来ません。

だから、まずは顧客(子ども)を知ることから。理解することから始めましょう。

行動や考えを否定するのではなく、まずは知るのです。

「コーヒーが飲みたいです」と言ったお客さんに、「いやぁ、カフェインは中毒になって体に悪いのでやめておいたほうがいいですよ」とは、言わないですよね?

もし、言いたいと思っても、オブラートに包み、相手を傷つけないように言うはずです。

でも、我が子だと言っちゃうのです。自分の子どもだから。距離が近いから。

「なにずっとゲームばかりやっているんだっ!」と。


しかし、なぜゲームをやっているのかあなたは知っているでしょうか?
どんなゲームをお子さんはしていますか?
なにが楽しくゲームをしているのでしょう?

顧客を理解することは、今後の提案をするときにおいて価値を発揮します。
甘いものが好きと知ったからこそ、僕がキャラメルマキアートをオススメしたように。

人には、行動原理があります。

なにかをするにはワケがあるのです。意識的にせよ、無意識にせよ。

“行動観察”というリサーチ方法があります。人は自分が欲しいものや困っていることに気がついていないこともあります。アンケートで聞いただけでは見えてこない部分もあるのです。そんなときに活用できるのが、行動観察です。

普段、どんな生活をしているのか。どんな行動をしているのかを観察していきます。
すると、いろいろ見えてきます。

子どもも同じです。
ただヒヤリングするだけでは、なかなかヒントは見つかりません。思春期になると、自分の気持ちを話してくれないことも多いでしょう。

そこで、行動を観察するのです。

何時に起きているか?
なにをしているのか?
どんなことを話しているのか?

普段、なかなか子どもを見られない部分もあると思うので、夫婦で協力して行動観察をしましょう。

まずは、何より顧客情報が必要なのです。
どんどん情報を仕入れていってください。


ヒヤリングをするときの3つのステップ

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