とっておきの話



前回の記事でこんなお約束をした。

>自分を後押ししてくれる「とっておきの話」を思い出したので、来週の記事でこれに触れることにしようと思う。

というわけで今回は、そのお話をすることにする。


占星家の度数

前回の記事で触れたとおり、小生は3年前(2021年)にオンラインで星読みの勉強を始めた。そのきっかけは、小生が私淑していたマドモアゼル愛氏(以後、愛先生と呼ばせていただく)がご自身のYouTubeチャンネルで、「占星術入門セミナー」をオンラインで開催すると発信したのを目にしたことだった。

愛先生といえば、長年西洋占星術の第一人者として活躍されていることを、星読みとは無縁の人生を送ってきた自分もなぜか知っていた。その愛先生が自ら直接、占星術の「入門」セミナーを開催してくださるというのである。これは、自分のような者が占星術を学ぶ千載一遇のチャンスではないか、と閃いた。本一冊に比べたら受講料は少々お高めではあったが、このオンラインセミナーでは、受講者専用のSNSグループが用意されていたのも、参加を決断する要因となった。

オンラインセミナーは、3月6日、13日、20日の計3回開催され、その直後から5月31日までの期間限定で、受講者専用SNSグループ(部外者には非公開)が開設され、様々な質疑応答が行われた。グループの人数は1000人を超え、発言も活発だった。その発言のレベルは、プロ顔負けに感じられるほど高く、大変有益だった。

そんな発言の中に、個人的に心揺さぶられたものがあった。
それは、「占星家の度数」についての情報である。

通常は「気になる記事」を保存するのだが、なぜかその記事が自分のデータベースには残っていない。ところが、その記事の元ネタとなったブログ記事の「リンク先URL」だけは、なぜか自分のデータベースに残っていた。

そもそも、非公開のSNSグループ上の発言をここに「転載」することはできないので、代わりにここでは、その「リンク先のブログ記事」を紹介させていただく。

上記の記事を自分なりに要約すると、こうなる。
「占星家、つまり星読みのプロは、自身の出生図において、以下のどちらかの度数に天体がある。
1)水瓶座の27度
2)柔軟宮(双子座・乙女座・射手座・魚座)の17-19度」

こんな情報を目にしたら、自分が占星家として生まれてきたか気になるのは人情であろう。早速自分の出生図を確認したが、見つからなかった。占星術を学んであわよくばプロとして生計の道を模索していた当方にとっては、残念な結果だったのである。以後しばらくは、星読みを学ぶモチベーションが低下していた。

ちなみに、愛先生の出生図を先ほどのグループ経由で入手していたので調べたところ、「乙女座の18°51'に、土星がある」ことを発見した。これは上記の2)に該当する。「やっぱり、か」と納得した。

また、前回の記事で紹介したユリシスさんについても、出生図を先ほどのグループ経由で入手していたので調べたところ、「射手座の18°21’付近に、水星がある」ことに気がついた。これも上記の2)に該当する。なるほど、星読みのプロとして活躍されているのも当然、と感じた次第だ。

この2例を見ただけでも、「占星家の度数」という情報への信頼度は高いと小生は感じている。

それから1年半後

2022年の年末のある日、小生はなぜか、この情報を見直していた。すでに答えが出ているのに、なぜ自分の出生図を見直す気になったのか、今となっては自分でもわからない。

改めて自分の出生図を見て、あっ、と驚いた。
乙女座の17.33 に、星の記号があるではないか。
その星の記号を読み解いたところ、「セレス」という小惑星の一つの天体とわかった。

最初に見た自分の出生図には、占星術の世界で「10惑星」と呼ばれる太陽系の主要な天体しか表示されないバージョンのものを見ていたので、気がつかなかったのだ。
しかるに、その後、小惑星のことも折を見て勉強していたため、小惑星を含むバージョンで自分の出生図を改めて出力し直していた。その新しい図を見たことで、答えが変わってしまった。

改めて自分は、星読みの勉強に精進して、自分なりのやり方で社会に還元する必要があると思い直した次第である(と言いつつも、学びは一向に「亀のごとき歩み」でしかないのだが)。


今回も、長文にお付き合いくださったことに、感謝の気持ちで一杯である。

ここまで記事を書いてきて、我ながら気になったことがある。
記事の中に、「星読み」という単語と、「占星術」という言葉が混在している。
3年前に愛先生のオンラインセミナーを受講する時は、「占星術」と言う言葉をもっぱら使っていた。しかし、最近は「星読み」という言葉の方がしっくりくる。そのため、「星読み」という言葉を無意識に使うことが、多くなっている。

次回は、なぜ「占星術」から「星読み」に好みが移ってきたかについて、書くことにしようと思う。


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