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企業研修を作るときは、仮説をたててから研修を作るようにしています

企業研修の組み立て方は
人それぞれあるのだと思いますが、
「ぼくの場合は」ということで書いてみたいと思います。

企業が研修をやる目的は

もちろん会社視点でいえば
・売上をあげたいから
・生産性を上げたいから
・品質をよくしたいから
・プラント力を上げたいから

 
などなど
理由は挙げられると思います。

ただ、ぼくとしては
会社視点と社員視点と
それぞれの視点や思惑を踏まえた上で
講座を作るように心がけています。

会社視点だけで講座を構築すると
社員の受け取り方としては
・押し付け(講座を受けたからには成果をあげないといけないというプレッシャー)
・的外れ(欲しい内容ではない)

社員視点だけで講座を構築しようとすると
会社側の受け取り方としては
・ただの自己満足(その講座をやったところで売上やブランド力向上に繋がらない)
・無駄な投資になる(講座への費用、社員人件費などのリターンが見えない)

社員視点というのは
・日常業務で困っていること
・もっと成長したい
・もっと効率的に仕事がしたい
・同じ仕事しかしてこなかったら視野を広げたい

といったような
「日常業務の改善」や「個人としての成長」が
おもな着眼点と言えると思います。

講座を作る時は
会社視点と社員視点とを一度俯瞰してとらえ

 
「研修事務局」という立ち位置から
これらの融合点をさぐり
それぞれを満たすコンセプトを
仮説を作りながら構築していくように努めています。 

▼なぜ仮説を作るのか

会社側として
社員に求める人材像やその要件が明確でない
ことがありますし

社員側としても
自分にとって必要な知識やスキル、考え方を
自分自身でも知らなかったり明確でないこともあるから

そこを俯瞰的かつ中長期的に捉える人が必要だと
私はそう思っています。

例えば
・入社5年目あたりになると一通り仕事を覚えて来る時期。「自分のやりたいこと」をこのタイミングで考えておかないと「指示されてから仕事をする」という習慣から抜け出せなくなるのではないか。

・新入社員が初めて職場で仕事を始めて3ヶ月あたりに、ストレスコントロールのスキルを身につけたり、同期同士で話す機会をつくった方が、精神的な負担を軽減できるのではないか

・入社20年目あたりになると、自職場の課題は見えてきて、そこには取り組むけれど部署を超えた課題になかなか着手することが難しいと感じる人もいるから、視座が高くなるような世の中の動きや必要な問題解決のフレームワークなどの外部からのインプットも必要なのではないか

これが正解なのかどうかは分かりません。

ただ仮説を立てる前提としては、少なからず
・そういった社員の様子がみて取れたり、離職率が高くなったり
・職場の課題が解決しないまま(何も仕組みが変化しないまま)
 数年経過してしまっているという状況

といったようなことが数字には現れにくいことが
様子としてみてとれるのであれば

それらの「想定する課題」に対して
「研修」をつかって解決できるのではないか
という仮説を作ってみることは重要だと思います。

▼仮説をもとに講座のコンセプトを作る

仮説をもとに講座を作るときは
次の要素を盛り込んでいます。

・ゴール設定 
  講座が終わった時の状態
  (会社視点、社員視点の共通するところ)

・対象となる受講者像
  どの年代に受講させるべきか
  どのスキルを持っていない人に受講させるべきか

・現状把握
  受講する社員が持っている知識など
  困っていること、解決したいこと

・講座内容
  「ゴール設定」で描いた状態になるために必要な要素

▼仮説で作った講座を検証する

 
講座をやり終えた後は、

・そもそも現状把握は正しかったのか
・講座の内容は「ゴール」になるために過不足がなかったか
・詰め込みすぎではなかったか、
・講座と講座の期間が適切だったのか
・前提となる知識や情報で必要な部分があったか
・サポートは十分だったのか

などなど検証ポイントは多岐に渡りますが
それらを研修を行いながら検証作業も同時並行して行くようにします。

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