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シノビガミ探訪帖 斜歯忍軍②

割引あり

毎日投稿、できるとかっこいいですよね。
もう心が折れています。しんどい。

※この記事はシノビガミに登場する設定や忍法の元ネタを探る一種のメモみたいなものです。「確実にこれが正解」のようなものを押し付けるものではないということだけご了承ください。

今日はちょうど忍法狩りシナリオが終わったところです。
なんかこう……すごいことになりましたね。
カップルみたいなのも生まれちゃったし。なんで??

本作は、「河嶋陶一郎」「冒険支援株式会社」「株式会社新紀元社」が権利を有する『忍術バトルRPG シノビガミ』および「齋藤高吉」「冒険支援株式会社」「株式会社新紀元社」が権利を有する『ホラーアクションRPG ブラッドムーン』の二次創作物です。
(C)河嶋陶一郎/冒険支援株式会社/株式会社新紀元社
(C)齋藤高吉/冒険支援株式会社/株式会社新紀元社


解説範囲

というわけで今回の記事では、基本ルールブックに登場する斜歯忍軍の秘伝忍法について書いていこうと思う。
前回の記事が身内に好評だったのでちょっと嬉しい。
有益な記事らしい。知らなかった。

ちなみに今回のサムネイルはnoteの付属機能のCanvaで作成した。
AI生成だがCanvaは非常に透明性の高いサービスなので許されたし。
タイトルは「機械仕掛けの八咫烏」。
ギリ遊戯王のモンスターカードにも見える。

秘伝忍法

というわけで早くも本題。
元ネタを探っていくとしよう。

・【埋火】うずめび

埋火(うずみび)という言葉は冬の季語としても存在する。
意味は「灰の中に埋めた炭火」のこと。
外気との接触を最低限に抑えることで火種を長持ちさせることができるらしい。

忍法としての【埋火】は灰ではなく体の中に仕込むらしい。
いずれにせよ「火のもと」を埋めておき、後で使うという点で共通していると言える。

・【訊杖】じんじょう

訊杖は「囚人を拷問する際に使われた杖」のことである。
平安時代に定められた律令法によると、杖刑と呼ばれる刑罰がある。
その杖刑で使われる杖を「常行杖」と呼ぶのだが、常行杖を拷問用に使うときの名前が「訊杖」なのである。

律令法の由来は中国からであり、朝鮮語にも似た意味の訊杖という言葉があることから、日本に限った表現ではないのだろう。
「訊く」「杖」という穏当そうな言葉を組み合わせて生まれる言葉が拷問であるというのは漢字の奥深さを感じる。

・【大螺】たいら

【大螺】に明確な元ネタは見つからない
ここでは与太話程度の考察を紹介していくこととする。

螺旋を含んでおり、相手を打ち上げるというところからはドラゴン・スクリューのようなプロレス技をイメージするが、斜歯忍軍らしさはない。
ティラノサウルスの名前の由来であるタイラント(暴君)から来ていると見ることもできるが、やはり斜歯忍軍らしさはない。

斜歯忍軍ということで機械が関係する作品を探してみると『無責任艦長タイラー』という作品が見つかった。同作中には『ドグラ』『マグラ』も存在しており、もしかするともしかするかもしれない。
しかし依然として確証はなく、全然グレンラガンから来ていますと言われても同じくらいの説得力があるのが難しいところ。

・【怒具螺】どぐら

【怒具螺】の元ネタは恐らく夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』だろう。
筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない
日本三大奇書」のひとつで、筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない

筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない。筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない。筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない。筆者も読んだことがあるが精神に異常をきたしたりしていない

・【電梟】でんきょう

【電梟】の明確な元ネタはない
脳波に従って二度目の攻撃を行うという点は、フクロウというよりオウムに見えなくもない。
実際ソード・ワールド2.5には「ホーリーパロット」という装備者の神聖魔法を反復するアイテムが存在する。

しかし声でなく脳波を読み取るという点でオウムよりも賢いイメージのあるにしたのだろうか。それとも普通に鸚鵡という漢字に親しみを覚えにくいからだろうか。

余談だが、party parrotとして有名なカカポは別名がフクロウオウムらしい。
ちょっと余談すぎるかもしれない。

・【流行禍】りゅうこうか

【流行禍】の元ネタは断定できるほどではないが、恐らくチェーンメールではないかと思われる。
ウイルスのように流行り、蔓延していく情報のイメージはチェーンメールというに相応しいだろう。
それこそウイルス入りのスパムメールなんかも【流行禍】だろう。

なお【流行禍】という言葉は最近まで、ほぼほぼシノビガミの用語として扱われていた。
しかし2020年に発生したパンデミックは災禍と表現するには充分だった。
今では「流行禍」と検索すると8~9割がCOVID-19の情報になっている。
正直なところ時代の移ろいをこんな形では感じたくなかったな、とは思う。

・【妖魔工学】ようまこうがく

全然設定用語である。
なんならフレーバーテキストでは「荒砥研」の話しかしていない。

なお、『流派ブック「斜歯忍軍」』で「荒砥研」の正体が『ホラーアクションRPG ブラッドムーン』に登場するサンプルエネミー『機械忍者』であることが遠回しに判明した。
恐らくここで語られている「不可視の獣」はブラッドムーンにおける「モノビースト」ではないかと思われる。

別システムではないかと思う人もいるだろうが、なんならシノビガミにはブラッドムーンから逆輸入している設定が数多くある。
それが吸血鬼。「屠龍城」、「血社」、「煙鏡」、「楽園」である。
これらは元々ブラッドムーン(の前身、ブラッドクルセイド)の設定なのである。

・【魔具螺】まぐら

【魔具螺】の元ネタも【怒具螺】と同じく、夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』だろう。
【怒具螺】の項目の異常性はネットでは有名なコピペという奴で、「ドグラ・マグラ」という作品の異常性と魅力を端的に表した名文となっている。
元ネタはYahoo知恵袋なので調べればすぐに見つかるだろう。

なお、「ドグラ・マグラ」という小説はそもそもが長く、作中で多くの長々しい引用文のような物を読ませるため、時々自分が今どこを読んでいるのかわからなくなる。独特な文体も相俟ってある種「読むのに才能が要求される」奇書である。
狂気の一端を味わってみたい人は読んでみるといいと思う。

・【全脳】ぜんのう

語源は恐らく「全能」だろう。
全知全能全能

実際、様々な状況に「適応」しているため、知っているだけでなく行うことができる「全能」ということなのだろう。

・【大歯車】おおはぐるま

ここでの「歯車」は機械そのものシネクドキ(提喩)だろう。
シネクドキとはある上位概念をそれより下位の概念で表すこと、またその逆を言う。
前者はお茶という概念の上位概念である飲み物全般を指して「お茶をする」、後者はという概念の下位概念を指して「花見」と呼ぶといった例がある。
ここでは歯車という機械のいちパーツを指して「大絡繰」を意味しているのだろう。

あるいは大絡繰に乗り込む忍者そのものを歯車に見立てているのだろうか。

・【大統一忍法】だいとういつにんぽう

設定用語である。
『流派ブック「斜歯忍軍」』によると、指矩班には【大統一忍法】を巡って二つの派閥が争っているらしい。
簡単に言うと「弱い忍法や挙動が似ている忍法は別に蒐集する必要がない」と主張する効率主義者(プラグマティスト)と「差別化点がある限り蒐集と研究の必要がある」と主張する多元主義者(プルーアリスト)と言った感じである。

どちらが勝っているのかは是非流派ブックを買って確認してほしい。
あんまり書くと怒られそうなので。

・【一見】いっけん

百聞は一見に如かずという言葉がある。
しかしそれは百聞と一見を比較した際の話であり、実際、大抵のものは一見しただけで理解できるものではない。

それを一見しただけで分かるほどの実力ということだ。
まさに最上位の秘伝忍法に相応しい、言わば【全脳】に対する「全知」である。

あとがき

今回は前回に比べ元ネタのある忍法自体が少なかった。
それはそうだろう。

しかし見逃しているだけで本来元ネタのある忍法があるのかもしれない。
是非元ネタを見つけたという方がいれば連絡してほしい。
まとめておきたいので。

それにしても読みそうな人が別にいないおまけに力を注ぎすぎている気がする。奇特なファンしか読まないのに。
そもそもそんなファンいるのだろうか。まぁ筆者のPCで激推ししているPCとかがいるとかでない限り買わなくていいと思う。投げ銭だ投げ銭。

というわけで今回はここまで。
おまけだけ書いて寝たいと思う。

おまけ

今回もおまけではPCの話を書こう。
前回はPCの半生を書いたが、今回どうなるかは分からない。気分である。

という訳でなんてことはない、今回のおまけ。
無策士こと「虚宿 時計」のお話。

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980字

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