小林さんの真面目なところが好きなんですよって言いたい話
勢いで書いたのでいずれ消します
ライオンロックの小林さんという人を、皆さんご存知ですか。
この赤いネクタイの方です。漫才で圧倒的によく喋る方です。ネタを書いている方です。僕は基本的に相方の長峯さんを推しています。でも小林さんも好きです。だからライオンロックが好きです。
この文章は、小林さんのことを人知れず書き散らすだけのものです。小林さんに何か言いたいわけではなく(あるなら直接言うし)、ただの言葉並べです。一つだけ言いたいことがあるなら、タイトル通りの言葉でしょうか。
小林さんは30代、奥さんと娘さんの3人で暮らしています。営業職を勤めた後、芸人になりました。会社員時代もネタを作ってコンテストに応募していたとか、おそらくめっちゃ努力しはったんやろうなって思います。休みの日でも朝から活動して11時間カフェにこもって、ネタ書いて仕事して天性のワーカーホリック気質。
ラジオで小林さんが叫んだこの言葉たちが、あまりにも面白くて切実でした。だから僕はこの文章を書こうと思いました。
分からんでもないんですよ。僕は小林さんより7歳年下なので、小林さんが見えてる景色なんてほんの数ミリしか見えてないんですが、僕も一人っ子長男母子家庭なので、ちょっと分からんでもないんですよ。
小林さんが誕生日を迎えた時に、TikTokでファンが誰もバースデー動画を上げてくれなかったとか、相方の長峯さんの方がクラファンの時に書く手紙が多かったとか、そういうことをケラケラと喋って、本心はどう思ってるのか分からないですが、それをケラケラと言えるのも凄いなあ、と思うわけです。芸人さんだから笑いに変換するのは当たり前なのかもしれませんが。
初めて同期の休日のイベントに行って小林さんを見た時、その存在に圧倒されました。そもそも声がちゃんとよく聞こえる、これがまず重要でした。僕は聴覚からの情報を取得することを不得手としていて、というのもカクテルパーティー効果があまり効かない人間なのですが、小林さんの声は一番よく聞こえました。加えて話を聞くのも広げるのも巧みな技術で、それは心理学を学んだことが生かされているのかもしれませんが、とにもかくにも「ああ、すごい、ほんものの芸人さんや」って思ったんですよね。
だからあの時、小林さんとチェキ撮ったんです。メッセージカードももらったんです。本当は長峯さんだけのつもりが、小林さんと話したくて、2人とも好きになって、ライオンロックをちゃんと推そうって思ったんですよ。
この前ライブに行って、僭越ながら出待ちをさせていただいた時、ライオンロックのお二人と話す機会をいただきました。ネタについてアレコレ話を聞いている時、僕がとあるネタについて考えたことを伝えると、即座にその意図を汲み取って質問の答えを打ち返してくれました。そのやりとりは、ものの数秒だったと思います。でも僕は、それがとっても新鮮でした。しかもそれは、僕が考えていたこととは遥かに違うことで、けれどもすんなりと納得がいく、ストンと腑に落ちた答えでした。言語化があまりにも上手でした。あとノンスタイルの動画が好きだ、石田さんの解説が好きなんだ、と僕が言った時、小林さんが「俺も好きやで」と共感してくれたのも、すごく嬉しかったのです。
ネタを作る芸人さんは、日夜面白くなろうとネタを必死に考えているのだと思います。僕は、この界隈に足を踏み入れて初めてその難しさに気づきました。他人を言葉で笑わせるというものは、なんと奥深く興味深いものなのだろうと。芸人という職業をなめてました。笑いを0から生み出すのは、とてつもないクリエイティブな作業であり、ファンの期待やプレッシャーもある中でただただ凄いなあ、と思っているわけです。
確かに真面目に生きてきて割を食う瞬間は、僕も今まで死ぬほどありました。損もたくさんしてきました。もうちょっと気楽に生きた方が、と他人に言われたこともあります。真面目に働いていたら、食道に潰瘍ができて救急搬送されて理不尽に医者に怒られたこともあります。通知表には毎回、真面目で責任感があるって書かれ続けてきました。
だから、小林さんのこと好きになったんじゃないですかね。
頑張ってるのがめちゃくちゃ分かるんです。頑張ってないように見せるのがかっこいい時ももちろんあるかもしれないし、芸人さんはもしかしたらそちらの部類なのかもしれませんが、僕は真面目に生きている(ように見える)小林さんだから応援したくなるんじゃないかなと思います。勝手に僕の中では人生の先輩です。既婚者で年上の男性、なりたい大人のロールモデルの1つです。男性から見てもかっこいい男性です。
「真面目じゃなくて良かった」かもしれないけど、「真面目だから良かった」こともあって、僕は後者のように輝く小林さんが見せてくれる景色が、とても好きなんだと思います。次はどんなネタをやるんやろう、とワクワクしています。
つまるところ、小林さんのことめちゃくちゃ好きですよって話です。
身体には十分気をつけて、適度に休みながら、お笑いの世界を走ってください。あとよく分かってないですけど、M-1優勝してください。