住宅街のマンション

揺れるカーテン
隙間から覗く
目が覚めて
天井を眺める
こんなに大きかったか
あの日見ていたシミは

土の匂い 駆け抜けて
風を切る どこまでも
鼓動と手触りだけが
唯一の頼りだった

硬い足音 高く響き
感触は冷たい
乾いた空気 寂れたまま
ずっと彷徨っている
いつまでも いつまでも

軋む足音 低く鳴り
寝転べば懐かしい
湿った蒸気 もくもくと
ただそこにある
いつまでも いつまでも

無骨な装い 画一的
おもちゃみたいに
にょきにょきと
生えてきたのか
鉄筋コンクリート

日の光 現れて
彼たちを照らす
いつまでも いつまでも

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