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#27 読書記録(世界を動かした日本の銀/祥伝社新書)

今更ながらですが読了しました
発売は2023年の春先ですし、元の講演自体は2022年ですので、世界遺産学習者の方々にはすでに定番の書籍かもしれませんね

最近、歴史関係の新書読むの好きで、この本も磯田先生の名前見て衝動買いしちゃったやつです

2022年2月のシンポジウム「世界遺産*石見銀山遺跡とその文化的景観*-歴史文化資源の活用と探求」を元に再構成したもので、磯田道史さんのほか3名の先生の講演と座談会が納められています

◾︎磯田先生のところ

GDPで比較したり分かりやすい視点での考察が面白いですね

時代順で並んでいるようでいて、各々の項目では多様な視点での解説がなされています

読んでいて飽きないですし、石見銀山の各時代における意義や位置づけなどが理解できます

◾︎近藤先生のところ

元文化庁長官で、石見銀山登録当時のユネスコ大使を務められていた方です

ユネスコの理念の記述は改めて考えさせられました
登録の委員会での活動は経験した方でこその視点で面白かったです

これ以降でも環境と絡めた形での保護保全への考え方が論じられていて、マイスター試験においても活かせそうな論点だなと思いました

◾︎その他(省略ですみません)

他の先生方の講演部分でも銀山の採掘方法や鉱石の詳細などの説明がなされていて、石見銀山を色々な視点から学習することが出来ます

◾︎おわりに

石見銀山だけでマイスター試験の論文対策ができるというわけではないと思いますが、全体的にも個別にも色々な視点での考察や事例が紹介されていますので、受検予定の皆さんは読んでおいて損はないと思いますよ

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