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max/mspにおけるコンプレッサー omx.comp~について max8 max/msp



maxmsp max8においてコンプレッサーのオブジェクトにomx.comp~があります。


メーター

ヘルプパッチの一つ目はメーターの説明です。
omx.compの一番右のアウトレットからはメーターの値が出ます。
パラメーターでmetersを1にしてmeterRateでメーターの間隔を調整します。

メーターの値は6つの値のリストとして出力されます。
それぞれ左右で0~250の値を持ちます。
ゲイン ノイズゲート リミッターの順です。


パラメーターの設定方法

  
 パラメーターはたくさんありますがパラメーター名と値をリストで送ると設定することができます。逆にパラメータの値は右から2番目のアウトレットからリストとして出力されるのでrouteなどを使って分岐させて読み出すことができます。出力される値にはdBなどの情報が入っている場合もあります。



パラメータの種類

 
agcEnabled
    0 または1 でコンプレッサーが有効か無効になります。
agcThreshold
 コンプレッサーのしきい値です。 0~100の値で設定します。
attack
 アタックタイムです。 0~150の値で設定します。 大きいほどアタックが早くなります。
bypass
 バイパスです。0以外でバイパスします。
channelCoupling
 ステレオモードもしくは左右モードになります。0=ステレオ 1=左 2=右 ステレオモードでは最も大きいチャンネルをもとに制御します。
choosePreset
 プリセットを選びます。0~4
delay
 サイドチェーンの遅延時間が設定されます。0~100ms
dualBandEnabled
     デュアルバンドモードのオンオフ。200Hzで分割されて別々にコンプがかかります。
freezeLevel
 フリーズしきい値が設定されます。0~100 信号がしきい値を下回るとリリースが抑制されゲインが一定のままになります。信号が小さい場合にリリースが行われるとノイズが増えるのでこれを抑制する効果があります。
gatingLevel
 リリースゲートしきい値が設定されます。0~100 信号が閾値を下回るとリリース時間が3分の1になります。
limEnabled
 ピークリミッターのオンオフが切り替わります。
limMode
 リミッターの応答モードが設定されます。0=パンチ 1=スムーズ
 パンチの効いた応答では、アタック時間とリリース時間が非常に短くなり、透過的なリミッティングや音量の作成に役立ちます。ただし、使いすぎると、相互変調歪みが生じる可能性があります。スムーズな応答では、アタック時間とリリース時間が長くなります。結果は、依然として高速な先読みリミッターですが、相互変調歪みとパンチが少なくなります。
ngEnabled
  0 1でノイズゲートのオンオフ  ノイズゲートは2:1の下方エキスパンダーとして実装されています。
ngThreshold
 ノイズゲートが作動するしきい値を設定します。
progressiveRelease
 0~100でプログレッシブリリースが有効になります。ゲインを大幅に削減する際にコンプのリリースが早くなります。つまり、入力信号が大きいほど、オーディオはより圧縮されたように聞こえます。これを使用して、ダイナミクスの錯覚を作り出すことができます。このオプションがないと圧縮されすぎる可能性がある、比率を Infinite:1 に設定した場合に特に便利です。

range
 0~100でゲイン増幅の最大値を設定します。dB 単位で許容されるゲイン増幅の最大量を設定します。これにより、信号が圧縮しきい値を下回っているときに適用されるゲインが制限されます。この制限は比率が適用される前に行われることに注意してください。たとえば、範囲が 24 dB に設定され、比率が 2:1 の場合、得られる最大のゲイン増幅は (比率の適用後) 実際には 12 dB になります。
ratio
 コンプレッサーのゲイン削減比の分子を 1:1 から Infinite:1 まで設定します。
release
 値の範囲は対数スケールで 0 ~ 150 で、値が大きいほどリリースが速くなります。この速度は、リリース ゲートとフリーズしきい値によって変更できます。
saveSettings
 saveSettings という語により、すべてのパラメータ値が 3 番目のアウトレットから送信されます。
sidechainFilterEnabled
 sidechainFilterEnabled という単語の後に 1 または 0 が続くと、中高域の減衰フィルターが有効または無効になります。これにより、コンプレッサーがボーカル信号に敏感でなくなり、一般的にはより穏やかな応答が生成されます。このフィルターは、制御信号に対して内部的にのみ適用されます。信号出力レベルが 0dB を超えると、出力オーバーシュートがさらに発生する可能性があることに注意してください。
signal
 
smoothGain
 単語「smoothGain」に続いて 0 ~ 100 の数字を入力すると、ゲイン スムージングが有効になります。これにより、制御信号にローパス フィルターが適用され、高いアタック/リリース レートによるアーティファクト (ゲインの変動) を防ぐのにも、意図的にコンプレッサーを遅くしてトランジェントに余分な「スナップ」を加えるのにも役立ちます。

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