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願いの先でいつか きっときっとキミと(2/26ukka春ツアー初日@横浜レポ)

前回の春ツアーとは全然違う気持ちで迎えた初日

 日差しが暖かく、海沿いらしい横浜の風の強さはあるものの、それほど寒さを感じさせない春の足音を感じさせる日だった。横浜ベイホールに来るのはukkaのファンクラブイベントぶり。少し懐かしくなりながら、元町・中華街からの道のりを歩いた。
 同時に去年の春ツアーのことを思い出す。初日は有楽町にある東京ヒューリックホールだった。りなるり加入の幕張での新体制披露から初めてのワンマンツアーは、不安と期待の混じった気持ち、正直言うと不安が少し上回りながら迎えた。

 でも、その日は全然違った。去年の夏フェスやオールアウトを経て、一回りも二回りも大きくなったりなるりと、見る度に輝きを増していたあやめちゃん空ちゃんりじゅちゃんもあちゃんは、毎回最高のライブを更新し続けていた。今日も絶対に最高のライブが見れる、という確信めいた思いで歩くと、自然と足取りは軽くなる。
 そんな軽い足取りに反して、手元のチケットの整理番号はあまり芳しくなく、ベイホール特有の柱に邪魔されながらも下手段差の上の2列目に陣取る。幸いにも踊るスペースは広いし視界は良好。

 いつもの壮大なOvertureと共に現れた6人が歌い出すともう、そこからはラストまであっという間で、駆け抜けるようだった。ツアー衣装は北欧テイストのワンピース衣装。ふんだんに使われたベロアやパイピングに金紐、あしらわれたレースなどお姫様を思わせるような高級感で、色使いもどこか白雪姫っぽい。青いベロアのスカートの内側が赤なの、ディズニーヒロインみたいで最高だ。「お金かかってる感じがする」とはMCのあやめちゃん談。スカートのデザインが秀逸で、ターンしたときがあまりにも美しかったのでそこにも注目してもらいたい。
 
 ツアーの初日なのでセットリストの詳細に触れることは避けるが、メジャーデビュー作となった青春小節の世界観をゆっくりと巡るような、そんな意図をもって組まれたセットリストだったと思う。青春小節の楽曲を中心に、新旧織り交ぜたukkaの名曲がストーリーを彩る、小説を読んだあとのような気持ちのよい没入感があった。
 そういえばこないだディズニーランドに行ったけれど、今回のライブはイッツアスモールワールド行った時の感覚に似ていた。なのでukkaのライブはディズニーランドである(蛇足)
 みなさんご存知の通り抜群に良い楽曲群と、それに説得力を持たせるだけの圧倒的なダンスとユニゾンが最初から最後まで一秒の隙もなく展開されていて、あとから振り返るとかなりの曲数をやったのに、体感ではあっという間に終わってしまった。
 初日らしい緊張感が感じられたのもほんの数曲で、みんな楽しくて仕方ないという空気でライブをしていた。ある曲で声出し不可なのにあやめちゃんが煽って客席にマイクを向けて空ちゃんが爆笑していた。みんなちゃんと声出し我慢していてオタクはえらい。(次公演の仙台からは声出し可能です!)とにかくメンバーもファンも、みんな楽しくて仕方ないライブだった。

新しい"WINGS"

 今回のツアーの一番の驚きは歌割が変更になっていたことだった。初期の6人から4人になり、みっぴちゃんと水春ちゃんのパートはあやめちゃん、りじゅちゃん、空ちゃん、もあちゃんの4人に振り分けられたのだが、そこからりなるり加入を経ても、大きな歌割の変更はなく、このツアーを迎えていた。そこに来て、大きな歌割の変更。主にみっぴちゃん、水春ちゃんのパートがりなるりに割り当てられた。
 私にとって4人のukkaは大事な思い出で、そこにしがみつくつもりはないけれど、推しが歌い継いできたパートが減って寂しい気持ち半分、りなるりのパートが増えて嬉しい気持ちが半分。
 それでも、嬉しそうに、そして丁寧に新しい自分のパートを歌うりなるりを見ていると、これが新しい6人のukkaの形なんだと前向きに思うことができた。

 何より、とにかく新しい歌割で聞くWINGSが良かった。

 水春ちゃんと5人で回るだったはずの2021年の春ツアーのタイトルは"ukka New Style Zepp Tour『WINGS~スタートライン~』"だった。
 歌詞にも出てくる翼をイメージしたであろう、羽があしらわれた白くて甘くて、でもかっこよくキラキラとした衣装で、5人でWINGSを歌って全国を飛び回って、ツアーファイナルの東京で大きく羽ばたいた5人のWINGSを私は聞くはずだった。その願いは叶わなかったけれど。
 水春ちゃんのいなくなったあとの4人のWINGSは、いつも切実だった。"誰かのために歌う歌がある"ことを自分たちに言い聞かせるような響きがあって、どこか刹那的で、それを聞いて私の胸もぎゅっと締め付けられていた。4人体制でのラストライブとなった秋田分校文化祭の最後の曲もWINGSだった。最後も、やっぱり胸をぎゅっと締め付けられた。
 

 りなるりを新メンバーとして迎えた初めてのツアーでは、メンバーそれぞれのソロコーナーがあって、その中でりなちゃんとるりちゃんは二人でWINGSを歌った。ツアー初日の有楽町で見た表情の硬いりなちゃんと、まだまだピッチの安定していないるりちゃんのWINGSは、ラストの恵比寿では晴れやかな笑顔と伸びやかな歌声であっという間に成長していく姿に驚き、泣き、笑った。

今回はなんといってもるりと2人で歌わせてもらったWINGS。
最初に聞いた時は不安でいっぱいだったはずが、練習していくうちにもっと上手く歌いたい、しっかり歌い切りたいという思いが強くなりました。
すごく難しくて上手くいかないこともありましたが私たちの今にぴったりなWINGSを今の私の最大の想いをのせてお届けしたつもりです。
みなさんの心に残るものが何か1つでもあったら嬉しいです。

月3のりなごと! ♪結城りな♪
2022/5/9
https://lineblog.me/sakuraebis/archives/3071343.html

 りなちゃん、るりちゃんはその後もメキメキと進化を続け、今では"新メンバー"なんて呼ぶことがはばかられるくらいになり、欠かせないukkaの一員となったけれど、私はまだWINGSは完成していないと思っていた。6人のWINGSの歌割は、りなちゃんるりちゃんのソロパートはほとんどなく、あくまでまだ、4人+新メンバー2人のWINGSだったからだ。

 そして迎えた本公演の初日、セットリストにはWINGSが入っていた。
 きらめくような音像のイントロから始まり、新しい歌割では6人が競い合うように声を響かせて歌い、Cメロでは優しく語り掛けるように掛け合い、大サビの最後のユニゾンでは全員がこれ以上ないくらいの熱量で切実に、でも前向きに力強く歌い上げる、あまりにも美しい曲だった。今の6人の姿を象徴するような、これからの6人の羽ばたく未来がまぶしくキラキラと輝くようなそんな一時だった。 
 5人時代のukkaのために作られた曲なのに、今の6人に歌詞もメロディもこんなにぴったり当てはまるなんて、と思ったら自然と涙が出てきた。今のukkaがWINGSを完成させてくれたんだな、と。

ライブ終わりのわたしの第一声

 新しい歌割も「あ、そこがそうなるんだ~!」という新鮮な驚きがあって本当に最高だったので、やはり現地に足を運んでほしい。(ネタバレ回避)

終わりに

 私はとにかく、このツアーにWINGSを聞きに来てほしい。今の6人のukkaが歌うWINGSがとにかく良いのだ、心が震えるくらいに。今のWINGSには、これだけ聞きに足を運んでもらう価値がある。これを読んでいる人にも、これからまさに羽ばたかんとするukkaの姿を見届けてほしい。

告知

 ということで、ツアーWINGS以外もめちゃくちゃ良いので、本当はアレの話とかアレの話とかめちゃくちゃしたいんですけど、ネタバレになっちゃうので、とりあえずみんな来てください。マジで今のukka最強です。よろしくお願いします。
 残り5公演はこちら。

2023年3月5日(日) 仙台darwin (宮城)
open 14:15 / start 15:00

2023年3月19日(日) DRUM Be-1 (福岡)
open 14:15 / start 15:00

2023年3月26日(日) ell.FITS ALL (愛知)
open 14:15 / start 15:00

2023年4月1日(土) ESAKA MUSE (大阪)
open 14:15 / start 15:00

2023年4月16日(日) 品川ステラボール (東京)
open 14:15 / start 15:00

https://ukka.tokyo/news/1956

■チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/ukka/

■ローソンチケット
https://l-tike.com/ukka/

■イープラス
https://eplus.jp/ukka/

ukkaのツアーに初めて来る人は好きなメンバーと2ショット無料らしいし、
今回のグッズかわいいし、仙台・福岡・大阪・名古屋は1曲動画・写真撮影可の曲もあるらしいよ、すごいね!






ここまで言ったけど今回のツアー、
WINGS日替わりだったらどうしよう。
3/11追記。日替わりでした!!!!!!!!!!!


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