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日本語と量子力学

今回は、日本語と量子力学というテーマで話そうと思います。

突飛な内容ですが、しばし、お付き合いください。

途中、少し話が難しくなりますが、シンプルな結論に持っていきます。

それでは、どうぞ、よろしくお願いします。↓

先日、ウクライナの避難民の就労支援の相談が私のところに来ました。
来日直後からの生活支援金が途絶えた先の自立支援の為、就労に導くために、どうしたらいいかということです。
そして、ここでも、結局ネックになるのが、日本語。

長らく、日本語という特殊言語に偏重して、事業やサービスを行なってきた日本の言語的閉鎖性を改めて痛感しました。
これだけネックである言葉の壁の解決策としては、日本を多言語化するか、日本語学習に投資をするか、のどちらかしかありません。
しかし、日本を多言語化するのは、非常に時間がかかりそうなので、外国人が日本語を学ぶ、ということに投資をする方が効果は高いと思います。

例えば、自分の仕事や生活を犠牲するほどのレベルで日本語を学習する外国人(目安としては1日3時間以上)には、世界中、どこに居住しているかに関係なく、生活費を一律で支給するとか、あるいは、その様なことを支援する企業に助成金や補助金を支給するとかの方法が考えられます。


ウクライナの人の就労支援にも、そんな施策があれば、即座に適用して、自立支援ができます。

せっかく日本での生活や就労に関心があっても、日本語という壁で、断念する人や、もしくは受け入れする企業が二の足を踏む、ということは勿体無いことです。
移民によって、日本の文化やアイデンタティの損失を危惧する声を聞きますが、支援を受けた外国人は日本に恩恵を感じて、より日本への関心が高まるので、一石二鳥です。

日本語は他の言葉に比較して習得が難しいことで有名ですが、日本のアニメや漫画などのコンテンツは世界で超一流のため、日本語学習や日本への関心を高めるという意味では非常に有利です。
私も英語に抵抗がないのは、洋楽やアメリカのスポーツが好きだったということも影響していると思います。もし、その様なコンテンツがなかったら、義務的な学習の範囲で留まっていたかもしれません。

ところで、話が一気に飛びますが、量子力学的には、物事の全ては、それぞれの瞬間が織り成しているだけで、この世には時間も空間もどこにも存在しません。

量子力学的には過去も未来もなく、瞬間の連続なのです。


主にニュートン力学によって人間は時間や空間を仮にあることにして、それを元に計算する様になって科学が発展しました。

科学の発展に寄与した、人間が便宜上作り出した、時間や空間は、今や科学によって否定されています。
これは哲学者のハイデガーが、約百年前に哲学的に予感していた事ですが、時間や空間は連続などしていなくて、今の瞬間と次の瞬間は分断されているのです。これは、人間の感覚では捉える事ができないのですが、私は非常に正しいと考えています。だって時間など、どこにもないですから笑

科学の前に、言語が存在しない時間を創造したことにも貢献したのではと思います。言語があるから、過去とか未来とかを考えられるのです。(そんなものもないのに笑)つまり、言語によって物語を作ることができたということです。
どの言語も物語を作ることに貢献しているわけですが、例えば、英語は過去、現在、未来を非常に意識した言葉であるの対して、日本語は瞬間に強い言葉だと思います。

古池や蛙飛びこむ水の音

松尾芭蕉の有名な俳句ですが、過去や未来の時制は一才なく、今の瞬間を空間的な拡がりを伴って見事に表現しています。
このように、瞬間を捉えて、空間的な拡張性を持たせる日本語は素敵だなと思います。

いわば、英語はニュートン力学的であるのに対して、日本語は量子力学的な言語なのです笑

色即是空 空即是色 

道元の有名な言葉ですが、ここでも時間や空間の実態などないのだ、と道元は言っています。量子力学が誕生する1千年近く前から、量子力学を語っていたのです。天才です笑

せっかく多大な犠牲を払って日本語を学ぶ外国人が、こんなことを感じてくれたら、いいなと思います。そんな日本語学習に国を上げて、投資を行い、日本語を使う人を世界中に広める、その中で、日本で就労したり生活したりする人が自動的に自発的に増えていく、という展開になると面白いのではと思います。


弊社も、今、インドネシアで学校を作っています。こんな展開を夢見て。

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