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note⑫ 言葉にならない声

仕事をしていて、子どもは0歳や1歳や2歳くらいだと
まだしゃべれない子が多い

しゃべれたとしても、単語で「だっこ」「わんわん」そのくらいで

自分の気持ちや状況を伝えることが難しい

ほとんどの子は、泣いて、言葉にならないもどかしさを、叫びのような声を出して表現する

大人からすると、どうしたの?わからないよーと、途方にくれてしまうこともある

私は保育士をしていて、今までに年間で10人の子どもと関わってきたとして考えても
働いて13年目なので、約130人くらいの子どものケースを見てきたことになる

細かく数えていけばもっと数は増えるだろう

その中で得た経験から

先程話した言葉にならない声を聞いたとき、様子を見たときに、わかることがある

なんでわかるの?と聞かれたこともあるが、表現するとしたら、「なんとなく」という感覚だ

きっとたくさんの子を見る中で、データベースが構築されそれを当てはめてる感じだと思う

具体的にどんな場合かといえば、赤ちゃんのケースが説明として伝わりやすいかと思う

赤ちゃんは全てを泣いて伝える

オムツか眠気か空腹か

母であれば赤ちゃんのことが何でもわかるというのは、絶対正しいとは言えないと思う

特に、母になりたての新生児のママさんたちは、わからないことがたくさんあると思う

だって大声で泣くだけで、そこに言葉はないのだから

経験を重ねるうちにだんだんとわかってくるのだ

この泣き方はミルク

この泣き方はオムツ

母でなくても、保育士という仕事上、たくさんの子どもを見ていくなかで培われた感覚だ

さらには、その子ごとに好みがあって

抱き方、あやし方、ミルクの飲ませ方、オムツの替え方、細かい部分の好みがある


それを見極めて、好みに合わせてあげると

そうそう、それそれ

とでも言っているかのような安らかな笑顔が見れたり、ぴたっと泣き止んでくれる

それを繰り返すことで、知らない誰かから信頼できる相手という関係性ができていく

保育士とはそのようにして子どもと関わっている

ここで必要不可欠なことがある

観察眼、思いやり、ある程度の経験

長年この仕事をしていると磨かれる観察眼は子どもだけじゃなくて大人に対しても同じで

一緒に働いている保育士を見ていて思うのは、

持っている気質で子どもとの関係が上手に築けない人もいるし、とても上手にできてる人もいるということ

上手な人に共通しているのは、自分本意ではないということ

押し付けない、決めつけない、広い視野が持てる人、そして自分で考えて動けるかどうか

経験値不足たったとしても、できることは色々あって

広い視野を持ちながら自分で考えて動くことで補えると思う

うまくいかなくても、だめだーーーと落ち込み続けず気分を切り替えて明日に備える

前向きに取り組むことが成長の近道

私はそう思い、自分でもそうしている

すぐに答えがでなくても、そうやって過ごしていくうちに答えに行き着くと思うし、自分のスキルは確実に上がっていくと思う

話が反れたが、

保育士として働くなら声にならない小さな子どもたちの声に気づいて応えて、安心させられる存在になりたいと思うので今回の内容を書いてみた

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