[散文タイム] 世界が急速にバランスを崩し始めているような

久しぶりの投稿です。ちょっとある映像を見て、なんだこれは!と思ったので、なんかこのもやもや感があるうちに書いてみます。#なので少し感情的かもしれません。

えー、で何を見たのかというと、NHKで放送された映像の世紀バタフライエフェクト「スターリンとプーチン」です。みなさんは見られましたか?

まあタイトルからして怪しいなぁと思ったのですが、中身も違わずだめでした。
もうね、ひどい。本当に「公共放送」なのか疑問を感じてしまいます。
あーでもあれですよ。NHKの全てがダメというわけではないです。今回見たこの番組がひどかった、というだけです。#他にもあるかもしれませんが。。。

しかし見方によってはとても良い番組だったのかもしれません。

まず、ソ連のスターリンを取り上げます。そして、そのスターリンがどうやってソ連を大国にしたのか、第二次大戦ではどうやってドイツ軍を撃退したのか、が述べられます。もちろんその過程で、「こんなに非道いことをした」という映像とナレーションが入ります。
ここまでは、普通の歴史番組と同じなのですが、ここからオーバーラップさせてプーチンの映像を入れてきます。特に印象的なのは、「プーチンがレニングラードに生まれたのは、スターリンの死去の半年前のことである」というナレーションです。そんなのたまたまだし関係ないだろっ、って思うのですが、これが後から効いてくるのです。

そして、スパイに憧れてスパイになり、ソ連崩壊後、一介のタクシードライバーから大統領にまで上り詰める、その過程で、徐々にかつて「スパイ」であったことを思い出させるような映像とナレーション。
極め付けは2007年ミュンヘンで行われた安全保障会議の映像です。
和かな欧州首脳たちの映像を映し、続いてプーチンの演説、その後、厳しい顔の欧州首脳たちの映像。よくできています。
ナレーションも「アメリカとの対決姿勢を鮮明にした発言」と入り、続けて軍隊の映像、スターリンの映像が流れ、最後にウクライナの映像が入り、これで完成です。

すごいですよね。これ。とてもわかりやすい。

番組の中では一言も「プーチン = 悪」とは言っていないのに、この番組を見終わったあとは、「スターリン = 悪」「プーチン = スターリン」「プーチン = 悪」と思ってしまうではないか!#いや思わないけど。

もうね、本当にね、プロパガンダするならもっと上手にすればいいのに、と思います。昔はもっと上手にやってたような気がしますよ。こんなにあからさまではなかったように思います。
これでは全く隠す気ないじゃないですか。こんなんでいいの?と思ってしまいます。

もちろん個人的には、プーチンも悪いけど、ゼレンスキーももう少し和解に向けて努力してもいいと思うし、世界も支援するといって武器を送るとか、頭おかしいと思います。二人ともちょっと待て、って諭すのが世界の役割じゃないの?って。


で、結局何が言いたいのかというと、世界は明らかに変わりつつあるということです。しかもそれは「私たち市民が本当に望むもの」とは違う方向にです。
本当は、誰も仲良く楽しく暮らしたいのに、右とか左とか、西とか東とか、金持ちとか貧困とか、分断して対立させようとしている力が働いてるように感じます。互いに対立していれば、必ず漁夫の利を得る第三者がいますから。

これは前にも書いたけど、本当に大切なことは何なのかをやっぱりちゃんと考えて行動していかなければならないなと思います。
小さい力かもしれないけれど、負けないように。

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