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コロナ後記 1月12日

1月12日。主に味覚、嗅覚のことについて書いていく。少し回復しているようにも思うが、感じ方は食べ物によって異なる。

今朝は試しに袋麺を食べてみた。濃いめの味噌味だった記憶があるからだ。しかし記憶が薄いため、今の状態で感じる味が本当の味なのかはわからない。実験的には失敗に終わりそうだが、食べてみることにする。

見た感じは濃そうだった。写真を撮るのを失念してしまったが、濃い味噌味ということで情報処理をしてもらいたい。

結果的には、あまり味は感じられなかった。
味噌だなあという、もったりした舌触りなどは感じられたが、味の深みや、味噌そのものの味はよくわからなかった。

多少のショックは受けつつも、気を取りなおして麺を食べてみるわけだが、そもそも袋麺のクオリティーということもあってハードルは下げておいた。それでもやはり味がしないという点に関しては、多少なりともショックは受けた。

よくゴムを食べてるみたいと揶揄されることがあるが、この日までそれはそんなに感じてはいなかった。しかし、この袋麺では感じてしまった。
そもそもなのだが、麺に味があったのかは、記憶が薄いため定かではない。
これは決して袋麺を蔑んでいるわけではないことと承知していただきたい。

自身のメンタルだが、ここまで来ると少し面白くなってきてはいる(あくまで個人の中の話)。
舌で味わっているのか、記憶で味わっているのかわからない時がある。
ニンニクをたっぷり効かせた唐揚げは、ニンニクに引っ張られるかのように、下味の出汁と鶏肉の味はした。他の食事でも、ニンニクが入っているであろうものは、ほんのり味がしたように思う。
どうやらニンニクは、味覚を引っ張り出すらしい。
人とも会わないし、リハビリを兼ねてニンニクを食べ続けてみることにする。
非常に俺得だが。

感じられる味と、時折戻る嗅覚だが、一切感じない時を0%、後遺症前を100%とした時、基本的に3〜40%あたりをウロウロしている気がする。
これは味はしているのか…?という時は、きっとそれくらいだろう。
しっかり味わえた時は、80%くらいだろうか。
100%には届いていないのはわかる。

よく鍋を仕込むのだが、出汁を自分で作る際、味見がひとつも役に立たない。目分量で作っていたため、正しい分量という間違いないものがない。困ったものだ。いっそのこと昆布だしとポン酢でいただくことにする。ポン酢の酸っぱいは、きっと感じられるはず。

晩御飯は、前述のニンニクを効かせた唐揚げを食べた。
これが一番味を感じ、思わずtweetしてしまったわけだ。
味がするということは、こんなにも幸せなのかと思った。

味がするということはひょっとして…と思い、匂いも嗅いでみたら、嗅覚も少し戻っていた。一切感じなかった食材の香りが、少し感じられるようになっていた。ニンニクの唐揚げが、起爆剤になったようには思う。
しかし長続きはせず、一発嗅いだら、後はよくわからなかった。

今日1番の収穫は、ニンニクを入れると味を引っ張り出してくれるというところだろう。個人的な忖度も多少入っているとは言え、非常に大きな発見だ。

味覚が完全にないわけではない。時々で味わいは変わる。
ずっと味がしないと思っていても、一瞬味を感じる時があったり、非常にムラがある。
味わえている時も、こんな感じで、いつも違う味を感じていたんだろうなあとは思えている。
日々の味わいパーセンテージは確実に上がっているとは思うので、引き続き味覚復活まで、自分で自分の変化を楽しめたらと思う。
その時まで焼肉ともつ鍋はお預けだ。貯金しておこう。

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