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コロナ書記 1月7日

1月7日。今日ほど何も起きないんじゃないかと思う日はない。なんとなくだが、生活としてホテルが完全に馴染んだと言うことかもしれない。
何もやる気が起きないと言うわけではない。むしろそっちは日に日に上がっていっているのは感じる。出来事として、何も起きなさそうな、そんな感じがしている。

寝起きの体温は、36.7。酸素値は98。どうやら寝起きは体温が高いらしい。体調は特に問題はない。朝から天気がいい。父親の熱が少し高いのと、弟に症状が現れ始めたらしい。少し心配だ。早速何か起きている。

朝の配膳を受ける。

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高校生の頃、こんな感じの朝食だったなあと言うことを思い出す。療養が終わっても、ヨーグルトは毎朝食べ続けてみようと思うくらい、体のバランスを整えてくれているのではないかと思う。

朝食後の体温は、36.3。酸素値は98。朝食を食べると、若干体温は落ち着くらしい。それか時間によるものか。体調は良い。空はどんよりしている。

朝のメディカルチェックで、このままいくと9日に退所となりますと、正式にお達しをいただいた。正直療養が終わる時期は、自分で情報収集して推測していただけで、確実性はなかった。
先の見えないマラソンをしているみたいだったが、きちんと言ってもらえると、一つ肩の荷が降りたと言うか、心が軽くなった感じはする。
少しは時間の進むスピードが変わる様な、そんな気もしている。

今日も短編を書く。ホテルは頭がよく回転するらしい。歩む筆は止まらない。外は雪が降ってきた。

昼の配膳を受ける。

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仲間からメッセージをもらう中で、お弁当の画像の送り合いをした。どうやらこっちのご飯は、他と比べると体に優しい献立らしい。大変ありがたいことだ。
昼食後の体温は36.6。酸素値は98。低気圧に体調が左右されない様にしたい。太陽は出たり隠れたりしている。
今日もメッセージに目を通す。投げ銭サポートも頂戴し、本当にありがたい。今はこれを書くことで、しっかりと恩返しをする。

間食がなくなった。日程による消化スピードとしては計算通りだが、つまめるものがないと言うのは、ソワソワしてしまうものだ。ミックスナッツでもあれば栄養の面などでも良い働きをしてくれるのだろう。

そして時間の進みが遅すぎる。この先に楽しみを見出してしまったからなのだろう。今という時間をうまく生きられていない感覚だ。なんとかする気はないが、明日が思いやられる。やれることをしっかりとやる。

しかしこういう場合、どうやって時間を使うのが良いのだろう。ホテル療養に限らず、こういう感覚の時は人生において絶対に訪れると思うのだが、その場合どういう対処をとるのが人間的に一番時間を有効に使えるのだろうか。

こうやって思考を巡らせることなのだろうか。それとも特に考えないことなのだろうか。そういう意味では、勉強になっている。よくわからない待ち、というものが嫌いな分、何かを生み出して、何かはしていたい。

夜の配膳を受ける。

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お弁当生活も、あと1日となった。最後の方にして、茶色で攻めてきたなあと思う。隣にはお味噌汁もある。

食後の体温は36.6。酸素値は98。

日本がバタついてきた。コロナ陽性者がこれ以上増えないことを願う。
メッセージ、投げ銭サポート、本当に感謝している。
ようやくここまで来ることができている。
みんなの応援のおかげだ。

本日も医療従事者の方々に、心からの感謝を。

最後に、療養中に見た作品と、自分がホテルに持って入った本を紹介する。
ご参考までに。


投げ銭の場所です。 本当にありがとうございます。