見出し画像

2019/08/13 香港デモの行く末とホルムズ海有志連合

毎週開催している「国際情勢を語り合う会」の内容を備忘録もかねて記しておきます。実際に話していた内容にその後発生したことやちょっと調べたことなども入ってます。

①香港デモ激化

逃亡犯条例撤廃を求めたデモは今まで週末に行なわれていましたが、今回は平日に空港でデモを行ないました。暑かったからでしょうか?これにより欠航が生じるという実害が出ています。観光客も減り経済にも悪影響です。

逃亡犯条例については香港政府はいったんひっこめていますが、デモ隊は条例の完全廃止や、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の辞任を求めています。

当面の目標であった逃亡犯条例の改定は阻止できたので、デモ隊もそろそろ手を打ってデモを止めないと本当に中国人民解放軍が香港にやってくる可能性があります。

香港島より大陸側の新界はもともと99年間イギリスが中国から租借する条約だったので、1997年に返還するのは条約どおりなのですが、その際中国は香港島まで返還させました。これは鄧小平がサッチャーに対し返さないと武力行使も辞さないと圧力をかけたからとされており、このままでは今回は本当に武力行使の可能性まであると思います。

そういえば香港島は戦争で失った領土を話し合いで取り戻した数少ない例ですね。

香港トップの林鄭月娥行政長官を辞めさせたところで次の行政長官も中国政府の関係者である可能性が高くデモの実益がもうない状況ですので、早めに終息したほうがお互いにいいかと思います。

また林鄭長官は会見で自分は中国政府の傀儡で逃亡犯条例を自分の意志で廃止にすることはできないと暗に認めてしまいましたね。


②トランプ大統領、ホルムズ海峡の有志連合呼びかけ

ホルムズ海峡での航行の安全を守るためトランプ大統領は同盟各国に有志連合への参加を呼びかけましたが、参加を表明したのはイギリスだけです。

トランプ大統領の呼びかけに各国あまり反応せずトランプ大統領の面子がつぶされそうな感もあります。

日本のエネルギー政策上必須の原油の8割はホルムズ海峡を通るため、ホルムズ海峡の安全は日本にとって重要事項であり、有志連合への参加は当然かと思いますが、現在のところ参加は表明していません。

ホルムズ海峡は一日5隻ほど日本関係の船舶が通り、日本だけで全船に護衛艦をつけるのは不可能ですので、有志連合に入ったほうが効率はよいです。

有志連合に入りにくい理由の一つは「有志連合」という名前からイラク戦争の有志連合を想像させてしまい印象が悪いからかなぁとも思います。ですので「保安連合」くらいにすればちょっとは参加しやすくなるのではないでしょうか?








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?