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音楽ライブ・舞台芸術のチケット単価と公演規模推移
Twitterで流れてきた以下のツイートを見て、演劇のチケットの価格推移が気になって調べてみました。
これは36年前のPARCO劇場のチケット。4000円です。
— マダム ヴァイオラ (@drama_viola) October 24, 2021
昨年同じ「ピサロ」が上演されて、チケット代は12000円越えだったはず。なんと3倍です。
だけど、20代の人たちの給料は3倍になっていますか? 3倍どころか、増えてもいないのではないですか?社会の仕組みの方がおかしいよ。 #投票に行こう pic.twitter.com/mNqsacfGYg
ここ10年程度小劇場を中心とした演劇・ダンス公演を見ている個人的な実感ではほとんど変わっていないイメージです。
検索してみると、直接チケット単価の推移がわかるデータはありませんでしたが、野村総合研究所「コロナ禍のライブ市場と大規模集客施設の展望」というレポートで、音楽ライブのチケット単価推移について、ぴあ総研の「ライブ・エンタテインメント白書」のデータを元に推測しているのを見つけました。ぴあ総研では「音楽」「ステージ」というカテゴリに分けて統計を出しているので「ステージ」カテゴリの数値から同様の推測ができそうです。
調べると2010年から2019年までのデータが公開されているのを見つけました。これを元に計算してみたのが以下のグラフです。(こちらで作成したグラフと元データも公開しています)
2014年に微増傾向?(消費税増税の影響?)が見られますが、ほぼ変わっていないと言っていいと思います。
チケット価格には以下のような要因があると推察されます。
1. 物価の上昇
2. 演劇自体の商品価値向上に伴うチケット全体の価格上昇
3. 劇団の知名度向上による価値向上
4. 公演規模拡大によるコストアップ
5. 消費税増税に伴う便乗値上げ
単純な価格の比較は難しいですが、データがあれば小劇場と商業演劇にカテゴリ分類して推移を見るなどしてみたいと思います。
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