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置かれた場所の特異性に気づく

皆様いかがお過ごしでしょうか?

大体こんなものは暇な時にふと思い出して一気に書き出してしまうのですが、1日の中で1番暇になるのは通勤中なのですかね。

通勤中に書くことが多いです。

まとまらない時はメモに記録していたりします。

メモしておいても、時間が経てば経つほど最後に出来上がった文章は、オリジナルのものとは少しズレていたりするのですが。
良くも悪くも。

さて昨年の今頃と今の自分の生活を比べてみた時の事です。

昨年まで私は通勤に片道2時間近くかけて、営業の仕事をしていました。
妻は丁度妊娠中で、今にも生まれようとしておりました。

営業の仕事は、皆様ご存知の通り、とにかく生活のうち仕事に割くウエイトが多いです。

もちろん定時なんてものはなく、外回りが終わり帰ってくる頃には定時はとうに過ぎ、見積もりや事務処理などの業務が待ち構えております。

夜9時くらいまで会社の携帯は鳴りますし、通勤中にも鳴ります。

事務所が閉まるまでに間に合わなかった朝一の見積もりは、お持ち帰りです。

早くても8時前に事務所を出て、10時頃に家に着く毎日です。

みなし残業と言う制度なのでもちろん残業代は付きません。

その当時でも大変だったのに、子供が生まれたら生活なんて成り立ちません。

でも、当時は「仕方がないこと」だと思っていました。
同僚も同じように働いているので、特におかしいとも思いませんでした。

ただ、このまま行けばすぐに家庭崩壊が見えるような気がしていました。

ウチは妻も働きます。

なのに、家事育児を必然的に平日丸投げする未来しかないのです。

確かに世の中そうやって頑張っている人はたくさんいますが、それが理由で正当化されるようなことではありません。

子供を持つ共働き夫婦として、夫が2時間かけて通勤し、遅くまで働き、家の事を全て妻に任せざるを得ない。
こんな生活は特異なのです。


特異な生活を見直すには色々方法があるでしょう。
ネックは間違いなく私の仕事です。

仕事を早く切り上げるためにできる事は色々試しました。

会社に時短申請を出そうにも営業だから通りません。

事務職に希望を出そうにも人数の関係上受け入れられません。

家の近くの営業所に異動を希望してももちろん通りません。


結果私は仕事を辞めました。

蓄えはいくらかあったのでとにかく職を探しました。

その間に娘も産まれました。

浮き輪なしで大海原に放り出された様な不安に襲われましたが、結果何とかなりました。

今では通勤時間も40分。

週1-2回妻はバレーに、私はサッカーに行く余裕まで生まれました。

定時で退勤。

帰って娘にご飯を食べさせて、一緒にお風呂に入る余裕もできました。

週末は家族で出かけたり、互いの実家で過ごしたり、充実させることができています。

給料は減りましたが、これからの頑張りで増える事はあっても減る事はありません。

生活はできています。

全ての一歩は、自分の置かれている環境のおかしい点をおかしいと認識すること。

自分のしようとしていることが意義のあることだと認識してから、行動を起こすことができました。

普段のルーティン中では気付けない事ばかりです。

人間の環境適応の能力は思いの外悪くも働きます。「慣れ」です。

慣れてしまって大切なものを失う前に、時折色眼鏡を外して、俯瞰して自分を見るのも大切だなと感じた次第です。

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