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【プロンプト有り】ChatGPTで良い文章を作る際に最低限必要な3つの要素

皆さんこんにちは。
今日もプロンプトを活用していますか?
私はプロンプトエンジニアとして、クライアントにプロンプトを納品する仕事や、ChatGPTの活用方法についてのコンサルタントをしている佑介と申します。

今日は私が様々な文章作成プロンプトを見て、そして自分でも開発して考えた、「ChatGPTで良い文章を作る際に最低限必要な3つの要素」というテーマで話します。

こんなプロンプトを見ませんか?

ChatGPTを使ってメディアの記事を書こうと考える方は多くいます。
そしてそのような方に向けた(胡散臭い)情報はたくさんあります。

しかしそこで扱っている文章生成のプロンプトを使った結果、読みやすいけれど中身がない文章が出来上がり、ChatGPTに対して「こんなものか」とがっかりした経験はありませんか?

では、なぜそんながっかり文章が生成されるのでしょうか?
問題はChatGPTではなく、プロンプトにあります。
皆さんはこんなプロンプトが紹介されているのを見たことがありませんか?

あなたは優秀なライターです。
納豆のダイエット効果について5000文字程度の記事を書いてください。

このようなプロンプトで作成されるのは、読み応えのない、いわば魂のこもっていない文章です。
ではなぜ魂のこもっていない文章が生成されるのでしょうか?
本記事では、文章に魂を込めるためにChatGPTにどんな情報を与えれば良いのかについてお話ししたいと思います。

結論

結論から伝えると、ChatGPTを使って文章を作成するには
・筆者の一次情報
・文章フォーマット
・最終チェックをする筆者の文章力

の3つが必要だと考えています。

これらがどういった意味で、どのような役割をするのかについてお話しします。
最後までお付き合いください。

筆者の一次情報

まず初めに、上で紹介したプロンプトでなぜがっかり文章が生成されるのかをお話しします。
それは、ChatGPTが出力する文章にはあなたの知識や経験、意見が含まれていないからです。
これらはよく「筆者の一次情報」と言ったりします。

ChatGPTが生成した文章に筆者の一次情報が含まれない理由は、ChatGPTは前提条件がない場合には一般的な情報を寄せ集めて文章を生成するためです。
ただ一般論が並んだ文章は読み応えがなく、つまらないものになってしまいます。

具体性や新しい情報がない一般論をダラダラと読ませられるのは、読者にとって苦痛でしかありません。
例えば納豆のダイエット効果に関して、

納豆は大豆でできており、大豆は体に良いのでダイエット効果があります。
また粘り気に含まれる成分が体に良い影響を与えます。

という文章よりも

実際に3ヶ月間毎日夕食に納豆を取り入れたら、10日で体にこんな変化が現れ、1ヶ月で体重が◯キロ減り、3ヶ月目には今まで着られなかった服が着れるようになった。

というように、体験が含まれた文章の方が読み応えがあると思います。

一次情報が含まれることで、あなたが書く意味のある文章になります。
読者は一般論ではなく、あなたの知識、経験、意見を求めています。
一次情報は読者の関心を引く要素になります。

つまり、ChatGPTに意見を言わせるのではなく、自分の意見を文章として作成する考え方に切り替える必要があります。
以下のようなプロンプトを使うことで、筆者の一次情報が込められた記事が生成されます。

あなたは優秀なライターです。以下の文章を元に5000文字程度の記事を書いてください。

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(納豆のダイエット効果に関するあなたの意見を5000文字以上入力する)

この際、過去記事で紹介した音声入力を使うと効率的に意見を入力することができます。
納豆について5000文字も入力できない?それならChatGPTに質問させましょう。

納豆のダイエット効果が世の中に伝わるために効果的な質問を5つ生成してください。

この回答をChatGPTにまとめさせれば良いのです。

ChatGPTで文章を作成するコツは、ChatGPTに意見を言わせず、あなたの意見だけで文章を作らせることです。

文章フォーマット

続いての要素は文章のフォーマットです。
フレームワークと言い換えても構いません。

最初に紹介したプロンプトで生成される文章ががっかりされるのは、メディア記事としてのフォーマットに即していないからです。
単に「記事を書いてください」という指示では、何となく手順や時系列に沿って情報を並べただけの文章が生成されてしまいます。

メディア記事で求められるのは、読者の注意を引きつけ、離脱率を下げる文章構造です。
例えば、PREP法やPASONAの法則などがあります。

より厳密に言うとメディア記事は
・導入
・本文(見出しごとに複数の小見出し)
・まとめ
といったようなフォーマットが求められます。

ChatGPTにフォーマットを伝えずに文章を生成させることは、メディア向けの文章作成には向いていません。

具体的にはプロンプトに以下の指示を加えます。

PREP法で文章を生成してください。
ただし、PREP法は論理的な文章を作成するフレームワークであり、
P: Point 結論
R: Reason 理由
E: Example 例
P: Point 結論
からなる文章のことを言います。

今回はPREP法を使用していますが、目的に合わせたフォーマットを指示してください。
これによりChatGPTは指定された通りの構造で文章を生成します。

最終チェックできる文章力

最後の要素は最終チェックができる文章力です。

結局、ChatGPTは現時点で完璧な文章を出力することができません。
どんなに一次情報やフォーマットの指定を与えても、どこかAIっぽい、いわゆる「不気味の谷」のような違和感を覚える文章が生成されるでしょう。

そんな時、最終的に文章に手を加える必要があります。
「結局人の手かよ」と思われるかもしれませんが、ChatGPTはユーザーの能力以上の出力をすることはできません。

良い文章を書くには、良い文章が何なのかを勉強する必要があります。
そして、その結果を言語化してプロンプトに落とし込むことが、プロンプトエンジニアとしての仕事の一つです。

まとめ

本記事では、ChatGPTで文章を生成する際に重要な3つの要素を紹介しました。

3つの要素とは
・筆者の一次情報
・文章フォーマット
・最終チェックをする筆者の文章力

です。
これらの要素がない場合、ChatGPTには魂のこもった文章が生成されず、読者はがっかり感を抱く可能性があります。

これらの要素が組み合わさることで、魂のこもった読みやすい文章を生成することができます。
みなさんのお役に立てたら幸いです。

このアカウントでは、ChatGPTの活用方法だけではなく、AI活用の考え方やエンジニアとしてのプロンプト開発について発信しています。
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