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【第1章】AI出現で働き方が変わる!そのワケは?

AIは敵なの?

私はAIの出現によって人々の働き方が大きく変わると思っています。なかには「AIに仕事を奪われる」と怯えている人もいるのではないでしょうか。

私はAIを恐れる必要はなく、むしろ自分の仕事のパートナーとしてAIと付き合っていく必要があると考えています。
AIを活用せず、AIと張り合って仕事をする人は仕事を奪われる可能性があるでしょう。

私がなぜセミナーを開催したり、本を出版してまでAI活用を人々に広めているのか。まずはその思いについて話していきます。

働く人は2種類に分けられる 

世の中の働く人は「仕事をする人」「仕事を作る人」の2種類に分かれます。

「仕事をする人」というのは、与えられた仕事をこなして、その分の報酬を得る人のことを言います。
いわゆる、私を含め会社員は「仕事をする人」に位置づけられるでしょう。

一方で「仕事を作る人」というのは、ある目標に対して自分の持っているリソースを最大限活用して結果を生み出す人のことを言います。
ここで言うリソースとは、人・モノ・お金のことを指します。

「仕事を作る人」という表現をあまり聞き馴染みのない方も多いかと思います。理解を深めるために、まずは具体例を見てみましょう

仕事を作るってどういうこと?

例えばここに、1人の経営者がいるとします。

この経営者は自分の事業を進めるにあたって、たくさんの仕事を抱えています。

例えば今、そのうちの1つであるスケジュール管理を秘書に任せました。

この時、経営者は秘書というリソースにスケジュール管理という仕事を作ったと考えられます。
これが「仕事を作る」ということです。

経営者にとって、スケジュール管理は重要度の低い仕事です。
その仕事を秘書に与えることで、自分のすべき仕事に集中し、事業の拡大に専念できるのです。

「仕事を作る人」の例として経営者を挙げたように、一般的には「仕事をする人」よりも「仕事を作る人」の方が高い報酬を得ることが多いです。

会社員でも個人事業主でも、高い報酬を得るには仕事のレイヤーを上げて「仕事を作る人」になる必要があります。

誰もが仕事を作る側になれる 

今までは(ほんの数ヶ月前まで)、働く人の大半が「仕事をする人」でした。なぜかというと「仕事を作る人」というのは、例にあげたのが経営者であるように大きなリソース、つまり資本を持つ必要があるからです。

自分の仕事を秘書に任せるためには、そもそも秘書を雇うお金が必要になります。
一般の社員が自分の仕事を他人に任せて生産性を上げるというのは、現実的ではありませんでした。

しかし、AIの出現によってこの常識が変わります。
ChatGPTを始めとしたAIは、わずかな報酬で無限の労働力を持つ、あなたのために働くエキスパートです。

たとえ1人の会社員でも複数のエキスパートを雇うことができるようになったことが、AIの出現による大きな変化です。

まずはAIに仕事を外注するという視点を持つことが重要になります。
この意識を持つことがAI活用の第一歩です。

AIを活用した海外の事例 

海外では、次のような働き方を実現した事例があります。

ある1人の会社員が、自分の仕事のうち半分をAIに任せました。
空いた時間で副業を始め、その副業の半分もAIに任せてしまいます。

こうしているうちに、その会社員は同時に4つの仕事をこなすようになりました。
仕事は「自分で行う部分」と「AIが行う部分」で分けて上手に回しています。
その結果、会社員だけの給料の約2倍の報酬を得られました。

果たして、この会社員はズルをしているのでしょうか。
私は、この会社員がAIというリソースを活用して複数のプロジェクトを回しているように見えます。

つまりこの会社員は、1人の従業員という立場から経営者として仕事を回す立場に変わったと言えます。

従業員でもAIを活用すれば、自分の仕事を経営者目線で回せるのです。

AI活用の世界へ踏み出そう 

ここまでの話を聞いて皆さんは「仕事をする側」と「仕事を作る側」のどちらになりたいと思いますか?

皆さんの現在地は、AIをどのように活用すればいいかわからないというレベルだと思います。

しかしこの本を読めば、あなたも「仕事を作る側」になれるのです。ぜひ、この本を通してAI活用の第一歩を踏み出しましょう。

本記事はマガジン『ITエンジニアが教える!ChatGPTの教科書』にて連載しています。
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