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電車の座席7人がけ

 電車に乗ってたら
 「この座席は7人がけです ゆずり合っておかけください」
 って注意書きを見つけて、そんなのわざわざ言われなくても……なあ?って思って目の前の座席を見たら6人しか座っていませんでした。
 でもみんな冬用のもこもこした上着を着ていて、ちゃんと詰めて座っても一人分のスペースを確保できそうにもなく。
 夏場は夏場でこの座席に7人ぎっちり座るのも嫌そうだし、ちょっとゆとりある6人席ってことにしちゃっていいのでは?とか思ったりしていました。


 電車の座席でふと思い出したんですけど、小学生の頃の授業で電車の座席に関する短歌があったなと。
 国語か道徳か忘れちゃったんですけど、というか上の句も忘れちゃったんですけど、

 「しちにんがけにはしちにんすわる」

 みたいな下の句があって、そのレビュー(レビューとは言わないか。講評?)に「7人がけに7人ぴったり座っているだけなのに、一瞬8人に見えるくらいぎゅうぎゅうに感じる様が文字からも伝わってきます」みたいなことを書かれてて、幼心にこんなの言ったもん勝ちじゃんと憤慨したような記憶があります。
 多分心のノートだったかな?こういう些細なムカつきが積み重なって道徳ガチアンチの僕が出来上がったわけですね。



 まあこうして7人かと思ったら6人だったみたいな見間違いからしちにんがはちにんに見えてしまう情景が飲み込めるようになったのはいいことだと思います。
 20年ぶりに道徳との心の距離が一歩近づいた気がします。

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