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そのスパムみたいなやつなんですか?

 なんか一週間くらい前からTLで見かけるようになった謎のツイート。
 よくわからない数字と四角の羅列。

 一見意味不明ですが、ひとたび意味が分かるとたちまち人の苦悩や葛藤が透けて見える代物なんですねこれが。

 昨晩「それなんなの?」と聞かれたので説明がてら記事にしてみました。


結局なんなの?

 「ヒットアンドブロー」とか「ヌメロン」と呼ばれるような数字当てゲームがありますよね?
 (ゲーム名に馴染みがなくても、「4桁の数字を交互に言い合って相手の4桁の数字を当てるやつ」は一度は遊んだことがある人も多いのではないでしょうか?)
 あれの英単語版です。

 詳細なルールはこんな感じ

・1日1問出題
・その日の問題は全プレイヤー共通
・プレイヤーが単語を入力できるのは6回まで
・リストにある単語(≒存在する単語)以外は入力できない

 ぐらいです。
 ヌメロンの英単語版とは言ったものの、プレイヤー同士が戦うものではなく毎日出題される問題を解いていく方式です。


じゃああのツイートはどういう意味なの?

これについては実際のツイートともに見ていきましょう。

Wordle 219 6/6

⬜⬜⬜🟩⬜
⬜⬜⬜🟩⬜
⬜⬜⬜🟩⬜
⬜🟨⬜⬜⬜
⬜⬜🟩🟨⬜
🟩🟩🟩🟩🟩

 まずは皆気になっているであろうこの四角の説明から。
 とは言っても上記の数字当てゲームでピンと来てる人には不要な説明かもしれませんが……

 1行の四角5つがプレイヤーが入力した単語を示しています。
 緑の四角が「アルファベットの種類も位置も合っているもの」、黄色の四角が「アルファベットの種類は合っているが位置が異なるもの」を表しています。
 緑がいわゆる「ヒット」「EAT」にあたるもの、黄色が「ブロー」「BITE」にあたるものというわけですね。
 灰色はハズレ。「そもそも単語に含まれていないアルファベット」を表しています。
 最終的には5緑を目指して単語を推測していくゲームというわけです。
 (最後の単語が5緑じゃない人を見かけても意地悪は言わないであげてね……)


 今回で言う「219」は問題番号みたいなものです。
 「Wordle (問題番号)」で検索すれば他の人のプレイログが見られるという寸法です。
 ちなみに本日の219は人のログからヒントを得て解きました。
 「x/6」は解答の回数を示す数です。当然少ないほどすごい。

 この文字を見せずに表記するプレイログにより、未正解者はネタバレされることもなくヒントを得られ、既正解者は他の人のログを見て「この文字先に開いたんだ」「そこまで埋まっても意外とわからないよね〜」とニヤニヤできるという寸法です。
 何よりツイート等のシェアをかなり気兼ねなくできるのが良いですね。


面白いの?

 面白いよ!!!!!

 6回という絶妙な解答回数や英単語という縛りから生まれる様々な推理要素、たくさん解きたいのに1日1問ずつしか供給されないもどかしさなどなど、こういったパズルが好きな人間を夢中にさせるような仕組みがいっぱいです。

 こういうゲームは自分でノウハウを積み上げていくのも楽しさの一つだと思うので、攻略法を語ることは控えますが(そもそも私が遊んでまだ一週間も経ってない)、
 「一度もクリアできない!」「どう推理していけばいいかよくわからん……」という方に向けた取っ掛かりになる考え方を一つだけ挙げたいと思います。
 (こういうゲームが好きな人は自分の発見や経験を人に話したくて仕方なくなるものなのです。生暖かい目で見守るか読み飛ばすかしてあげてください)


・なるべく文字は被らないように

 極端な例ですが、1回目の“there”が

⬜⬜⬜⬜⬜

 だった場合、
 2回目に“where”を入れても

⬜⬜⬜⬜⬜

🟩⬜⬜⬜⬜

🟨⬜⬜⬜⬜

 のどれかにしかなりません。
 新しくわかることは“w”が使われるかどうかくらいですよね。

 せっかくなら“sound”とか“piano”のように“there”と一文字も被らない単語の方が得られる情報は増えていきます。

 この手のパズルが初めての人は「2回目の単語の文字は1回目となるべく被らせない」からスタートしてみましょう。
 (英単語なので全く文字が被らない単語を出すのはちょっと大変なので「なるべく」としています)

 「文字が被らない方がいいなら"there"って1回目で入れる単語じゃなくない?」と気付いたあなたはもうWordleマスター、略してドルマスです。


 他にも細かいテクは色々ありますが、それは是非皆さんの手で見つけて積み上げていってほしいと思います。

 そしてプレイログをいっぱいツイートしてほしいです。よろしくね。

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