M@STER SPARKLE2 01を聴いて ~MS2シリーズのテーマとは~
概要
ソロ曲のみを収録したアルバムでありながら一貫したテーマを内包していたM@STER SPARKLEシリーズ(以下MS)。
先月ついに発売されたM@STER SPARKLE2 01からM@STER SPARKLE2シリーズ(以下MS2)のテーマの輪郭を掴めたため、その根拠とした表現とともにその結論に至った経緯を記します。
なんか偉そうな前置きしたけど、思うがままに書いたら話題が二転三転しちゃうので最初にレールを敷いただけです。
MSシリーズのテーマ 〜主題歌は「SING MY SONG」〜
ソロ3曲目となったMSシリーズ。
リリース時期としてはちょうどミリシタのサービス開始と同時期。
という背景事情もあり、「既存ユーザーにとっては3曲目、新規ユーザーにとっては1曲目」な曲が来るだろうと予想していました。
そしてリリースされたMS 01。
この1stトラック「ローリング△さんかく」が前述した「3曲目であり1曲目」のソロ曲として完璧でした。
周防桃子のソロ曲そんなに詳しくないよって方のために軽く補足。
ソロ1曲目のシリーズ、「LIVE THE@TER PERFORMANCE」やソロ2曲目のシリーズ「LIVE THE@TER HARMONY」にはボイスドラマやゲーム内でのユニットストーリーが存在していました。
(余談。LTP12のジャケット、見る度に千鶴さんの左手の位置が“ガチ”すぎて発狂しそうになる)
そして、周防桃子のソロ2曲はどちらもそれぞれのストーリーを経て少し成長した姿を描いているんですよね。
そう、実は多くの人にとっての第一印象であろう「本当は皆の輪に入りたいけど素直になれない」みたいな周防桃子ってソロ曲では描かれていなかったんですよね。
というわけで周防桃子を知ってから初めて聴く曲としても、過去の2曲やストーリーを知ってから聴く曲としても素晴らしい「3曲目であり1曲目」な曲がこの「ローリング△さんかく」なんです。
「ローリング△さんかく」自体についての細かいお話はまた別の機会に。
補足おしまい。
私がMSシリーズに期待していた要素が詰まった楽曲がシリーズの先頭に来た事で、製作陣も同じようなコンセプトを思い描いているであろうことが確信できました。
※注意書き
以降も製作陣の狙いや思惑を推測する文章が続きます。
その度に「〜〜であろう」「〜〜と思われる」といった記述が続くと文章が冗長になってしまうため、時折言い切り型の表現を用いています。
しかし、これはあくまで私が読み取った製作陣の意図であり、数ある可能性の一つに過ぎないのであまり鵜呑みにしないでいただけると幸いです。
さて、この「3曲目であり1曲目」というコンセプトをどう表現していくか。
このコンセプトをより具体的にしたもの、それがMSシリーズのテーマ「自己紹介」です。
「ローリング△さんかく」然り、その他だと「教えてlast note…」「WE ARE ONE !!」「Only One Second」辺りが顕著で、過去2曲であまり描いていなかった各アイドルの第一印象に近い部分を過去2曲になかった曲調で描いています。
その他の曲もアイドルそれぞれのファーストインプレッションに近い部分が描かれていると思っています。
この辺りは皆さんが各担当アイドルと照らし合わせてみてほしいです。
アイドル個別の最初の印象などは皆さんの方が詳しいはずなので。
ここでようやく見出しに書いた「SING MY SONGがMSシリーズの主題歌」という話に移れます。
MSシリーズが「自己紹介」をテーマにしているというここまでの話に頷いていただいた皆様なら、「SING MY SONG」という曲名やサビの「想いを込めて 私の全てを」という歌詞が最上静香だけでなくMSシリーズ全体に通ずるものだと実感していただけるでしょう。
もちろんこの曲は第一に最上静香のことを考えて作られたものである、という点は強く強調させていただきます。
最上静香のために作られたこの曲が結果的にこのMSシリーズを最もよく体現している曲であった。そう思っていただけると幸いです。
MSシリーズのお披露目ライブとなった5thライブ。その大トリがこの曲であったこともMSシリーズの総括に値する曲であることの裏付けだと感じています。
ついでにこじつけのようなもう一点。
M@STER SPARKLEとMY SONG、どちらも頭文字がMSなんですよね。
過去のCDシリーズと同様にM@STER SPARKLEがMSと略されるようになるであろうことは製作陣の知る所です。
自己紹介にあたるソロ曲=私の歌(MY SONG)=MSシリーズという繋がりがあるのではないかと感じています。
これらのどの要素を起点としてこの繋がりが生まれたかは定かではありませんが、偶然の一致と片付けるにはいささか出来過ぎでしょう。
以上、長くなりましたがこれにて「MSシリーズのテーマは自己紹介である」というお話は一区切りとさせていただきます。
MS2のテーマの話をする前に「そもそも前作MSシリーズが一貫したテーマの元に作られたシリーズであった」という話をしておきたかったんです。
そうでないと「MS2の1枚目からテーマの話をするの?」となってしまうので。
じゃあMS2のテーマとは?
MSシリーズではファーストトラックである「ローリング△さんかく」が見事シリーズのテーマを体現してくれました。
となればMS2のファーストトラック「アロー彗星」にも並々ならぬ期待がかかります。
結論から述べると「私が感じたMS2のテーマを最もストレートに表現したファーストトラックに相応しい曲」でした。
というかMS2 01が全て素晴らしい!!!
「アロー彗星」はストレートなラブソング、
「Purple Sky」がそれぞれの道を歩む決意を歌い、
「K・A・W・A・I・I of the WORLD!」が世界のカワイさを歌う、
「あたためますか?」が寄り添うような応援ソング、
「HAPPY♪ STEPPING!! DREAMING☆」はちょっぴりだめな日も明るく肯定してくれる。
どれをとっても素敵な曲で購入以来ヘビロテしちゃってます。
さて本題。
MSシリーズに続くMS2シリーズのテーマとは何か?
唐突ですが過去のCDシリーズを振り返ってみると
LTP, LTH, LTD, LTF,
MTG, MTW
そしてこのMS, MS2シリーズ。
過去のシリーズの中でシリーズ名がナンバリング形式になったことはないんですよね。
ということならその2という数字はなんらかの意図があって付けられたものに違いありません。
「私の全て」を歌ったシリーズ、それがMS"1"であるならMS"2"は?
「一緒に笑顔の数かぞえていこう」
「君のことを…守っちゃうから」
「きっと世界とキミも繋がっちゃうんだ」
「この一瞬だけ キミを思い出して」
「きみのことばかり歌っちゃうよ」
自分=一人称のことを歌ったMSシリーズ、その続編となるMS2シリーズは二人称=「あなたへ向けた歌」がテーマになっていると確信しました。
思えばミリシタの4周年曲も「Harmony 4 You」です。
M@STER SPARKLE2が「MS 2 You」という想いを込められたシリーズだとしても不思議ではありません。
このシリーズの先陣を切った「アロー彗星」が「きみのことばかり歌っちゃうよ」と言うのだからこのシリーズのテーマもそうなのでしょう。
余談。
このテーマに気付いたきっかけ、実は「K・A・W・A・I・I of the WORLD!」なんですよね。
正確にはこの曲と「AIKANE?」を対比させていたことがきっかけです。
明らかに「AIKANE?」を受けて産まれたであろう「K・A・W・A・I・I of the WORLD!」。
でもアンサーソングというのもちょっと違う。この2曲は何が違うんだろうと考えた結果、
で、これをもっと深掘りして「K・A・W・A・I・I of the WORLD!」は二人で世界のカワイさを見つける曲(KAWAIIの中には I が二人いる)と認識したとき、
「あれ?MS2 01、もしかして全部誰かに向けて歌ってる?」
と気づき今回の結論に至った次第です。
(「きみのことばかり歌っちゃうよ」で気付かん?(気付かんかった……))
まとめ MS2 02以降はどうなるか
MSシリーズが「私の全て」=一人称について歌うシリーズ、
その続編であるMS2は二人称=あなたへ向けて歌うシリーズであると私は結論付けました。
しかし、MS2 02以降どうなっていくかはまだまだわかりません。
今回読み取った「あなたに向けた歌」が続いてくれたら嬉しいし、私の予想がひっくり返るような曲達が来たらそれはそれで嬉しいです。
また、この「あなた」もプロデューサーだけでなく、もっと色々な人が対象になっていくかもしれません。
家族、親友、過去の自分、それらをひっくるめたもっと大きなくくりになるかもしれません。
youが二人称単数なんて一言も言っていないですからね。
ともかく今はMS2 02のリリースを待つのみです。
この記事を読んでMSシリーズ、MS2シリーズに興味が湧いた、また聴きたくなってきた、他の曲も聴きたくなってきたetcetcと思っていただけたなら執筆者冥利に尽きます。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
以下、MS2の公式ページのリンクです。
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