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創作物を謎解きだと思っている節がある

なんか長々書いちゃった。

先日、ネットでできるリアル脱出ゲームをやってきました。サマーウォーズコラボのやつです。

謎解きもちゃんとしてたしサマーウォーズの世界観の再現度も高くて面白かったです。なんかアバターももらえたし

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SCRAPさんの公演だと過去には遊戯王コラボ回とかも行ってきてかなり楽しめたので好きなタイトルのコラボ回は今後も行きたいですね。

先日行った山崎はるかのライブでも本人が謎解きが好きという理由でライブ中に謎解きパートがありました。こちらもなんとSCRAPさん監修だったらしく結構しっかりした謎解きが出てきて面白かったです。


謎解きとかクイズが結構好きで時々ネット上の有志が作った無料の謎解き(Web謎って呼ばれてた気がする)を解いてた時期もありました。問題を出されてそれを解くという行為が好きなのかもしれない。

そういった謎解きそのものだけでなく、ゲームや漫画、楽曲などの創作物全般に対してもクイズや謎解きと同じように向き合っているのではないか?というのが最近の気付きです。

楽曲の歌詞を読み解くのが好き、特にキャラソンの歌詞を読むのが好きです。その理由が歌詞に込められたキャラの心情やストーリーを解読(或いは想像)するのが好きだからです。
言葉選び一つ取っても一番キャラクターに合う単語を選んでいるのか、その後の歌詞の繋がりを加味して選んでいるのか、曲が先にあってその音の数に合わせて選んでいるのかetc……考えられる所が山ほどあります。
作詞家の全ての意図を見抜くことはできなくとも、その意図に近づくことはできるはずなんです。同じキャラクター、同じ作品を見ているんですから。

私が敬愛してやまない作詞家さんが先日とあるインタビューでこう語っていました。

(非常に難易度の高いオファーだったという話を受けて)
――松井さん自身はそういった壁をどうやって乗り越えられているんでしょうか。

松井:これを壁だというとしたら……この壁を登る楽しさがあるんです。壁の向こう側に隠れているもの、その上に立ったときに見える景色って歌詞ができる前はまったく見えてなくて。ですから、まず俯瞰で見て、そのあと、一歩一歩とっかかりを見つけていきます。

作品の歌詞を書く時は、作品の要素があるので、つるっとした壁ではなくて。ボルダリングのような感じで、取っ掛かりがついているんです。ボルダリングって自由なルートで登れるわけじゃないですか。登っていく過程次第で楽しみ方が変わっていくと思うんですが、僕の場合は、どの言葉を持ってきて、どういうふうに登るのが良いのかを考えていく作業というか。僕にとっての作詞はボルダリングに近いのかもしれません。


好きだ…… (大胆な告白は乙女の特権)

このくだりだけでも難易度の高いオファーを壁と形容したインタビュアーに対して、それが壁なら作詞はボルダリングのようなものと返す松井洋平さんのワードセンスが光っていますね。光り輝いています。

これ読んですごく嬉しくなったのは私が歌詞を読んでる時と同じようなステップを踏んでいたからなんです。
歌詞を読んでその中で気になるフレーズ、気になる単語が必ずあって、それらを繋ぎ合わせてみたり、類語や言い換えを考えてみたり、作品やキャラクターと突き合わせてみたり。
そうやって一つの手がかりをこねくり回しているとさっきまで見えていたなんの変哲もない歌詞の別の側面が見えてきて、それをいじくってるとまたほかの部分が意味を持って……と繰り返している内に曲の世界観にどっぷり浸かっているといった具合です。
好きな人が似たような流れで歌詞を紡いでいると知ってとっても嬉しくなっちゃった。両想いだね……

この「一つの手がかりをきっかけに他の謎のきっかけや答えを得て更に奥へ進んでいく」というプロセス、先ほどのインタビューの言葉を借りるなら「作詞者が登った道筋、掴んだ取っ掛かりを推理して同じ壁を登る」行為、非常に謎解きらしくないですか?歌詞のつながりを紐解く際、ひらめきが求められる点も似ているなあと思います。

アニメや漫画などの物語も同様の見方をしています。このシーン、このコマ、この表情、このセリフ回し、これらの手がかりは作者、製作陣のどのような思惑で散りばめられているのか?とアレコレ考えながら観たり読んだりするのが好きなんでしょうね。

以前、「最終回を見たくない気持ちがあんまりわからない」という話をしましたが、おそらく「私にとって創作物は問題文のようなものだから」が理由の一つにある気がしました。
作品を受け取って主題者の意図を汲み取ろうとする行為に楽しみを見出しているから、全部観てからが本番と捉えているのかもしれません。問題文なら全部読むもんね。


考え事を吐き出せてすっきりしました。
もちろんすべての創作物をこんなに目を凝らして観ているわけじゃないです。力抜いて観てることが大半です。解きがいのある問題が来たなと思ったらスイッチが入る感じ。

もうすぐミリオンライブのソロ曲シリーズ、つまり敬愛する作詞家さん達からの出題文が52本も届くかと思うとウキウキしてきました。第1弾は9月末です。

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