見出し画像

『頑張る』の意味と価値

あなたは普段努力していることはありますか?
また、その努力をどのような目的で続けているのか説明できますか?


私が努力していることは『ありません』。

なぜこんなこと言うかといえば

努力していることがないわけではなく、「頑張っています」と言ったところで、それ以上の努力をしている人がいることや今以上の頑張りが必要なことがあると思うからこそ、自分の取り組んでいることが努力に値することなのかよく分からないのです。

私は現在、自分の将来に関する漠然とした不安が多く、これからの指針となる目標や何が自分に向いているのかいまだにその答えを見つけられていません。

今までもそのような中で、様々な目標を立てて問題解決や与えられた課題に取り組んできましたが、真に自分が納得するだけの結果を得ることができませんでした。

その一方で、私の母がよく

“ 私は朝早く起きて、夜遅くまで働いているから頑張っているんだ。だから、土日くらい自由に遊んだり休んでもいいんだ。”

という発言をします。

私は母のこの発言が嫌いです。
なぜなら、発言の中で納得できないことがあるからです。

確かに母親は毎日朝早く起きて出社し、夜遅くまで働くことがあります。さらに朝には、私が通所施設へ行く際のお弁当も作ってもらっています。

しかしながら、母が『頑張っている』と言い出したのはわたしが高校生の時からで、事あるごとに口癖のように言っていました。
 また、私の生活を支援してくれたのは、主に母ではなくヘルパーの方々で、帰宅してから就寝までの介助や土日にも昼食を親の代わりに作ってくださったりと多くのヘルパーの皆さんが私の生活を支えるために関わって頂いています。

 一方で、母親が生活で主体的に関与している部分は主に土日の朝食・夕食の準備と洗濯、必要最低限の手続きや書類提出の補助くらいです。
あとは物事の中身を見ずにただ『口を挟む』だけ。物事がいいか悪いかを判断するだけで、問題解決の提案などもしてもらったことはありません。

ここまでの話を聴いてみて、記事を読まれている方のなかには

“ 生活の中で少しでも助けてもらっているなら親に感謝すべきで、いまさら不満など言っても相手が変わらないのだから仕方がない“ 

と思われる方もいらっしゃるかと思います。

私はその反対意見の側面があるからこそ、許せないのです。
『朝早く起きて夜遅くまで働くこと』はとても大変で労力がいることですが、社会で活動していくためには『当たり前であり、それ以前に必要なこと』だと感じるからです。

何も

“ 当たり前のことなんだから、一つも文句を言わずに働きなさい。”

と言いたい訳ではありません。

それでも社会で生活していくために必ず必要となる行動をいかにも大きなことをやり遂げたかのように自分自身の行動を主張することは大きな違和感しかないのです。

私の母は会社員ですが、会社員よりも遥かに大変な仕事をしている人やより厳しい環境で生活されている方もいらっしゃると思います。

今で言えば、特に医療従事者の皆さんは新型コロナウイルス感染症を収束させようと、毎日私たちの見えない・知らないところでも働かれていることと思います。また警察や消防の方々も私たちの生命や生活の安全を守るために日々活動してくださっています。

生活面に目を向けてみるならば、幼い子どもを一人で育てているシングルマザー・シングルファザーの方々や私より重度の障がいを持っていても明るく楽しく生きている・生きたいと思っている人、それを支えたいと決意している家族の皆様もいるはずです。

そういう方々が同じ社会で生活していると考えると、私は母の考えや意見にどうしても納得することができないのです。いくら私が親に支えてもらっていたとしても、「自分が助けている・頑張っている」と毎日のように主張していたら理解できるはずのことも理解出来なくなってしまう気がします。

『頑張る理由を決める』ことができるのはその人自身かもしれないけれど、基本的には『頑張り・努力の評価をするのは赤の他人』であることを忘れてはいけないと思うのです。

さらに言えば、『本当に頑張っている人・努力を惜しまない人』は自ら進んで物事に取り組んでいるだけでなく、他人に見せびらかすように「頑張っている」なんて言いません。

芸能人でもスポーツ選手でも見たことありません。それがその人自身にとって、必要なことだと無意識のうちに理解しているから。

自分から“ 頑張っている”と言っていいのは、周囲の人から見ても努力がいい結果につながっているのに他人や社会から公平な評価をされていない人、努力や自分なりの工夫をしているのに結果以前にその行動を見てもらえていない人だと考えています。
※ちなみに筆者当人は、個人的に後者に該当していると考えています。

親ももうすぐ還暦が近いのですが、基本的にヘルパーさん頼みの意識が強いように見えるので生活面で悩んでいます。

私自身は将来的な一人暮らし等も検討中ですが、コロナウイルスの影響もあって何を準備していつ何から始めるかこれからも悩み続けると思います。
それでも少しでも親を見返せるように頑張っていきたいと思います。

最後に、この私生活の愚痴のような長い話に付き合ってくださり誠にありがとうございました。
長文、失礼致しました m(_ _)m

ヤミカゲシロンのメインTwitter(@yamikageproject

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?