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10月10日は世界メンタルヘルスデーの日。

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

今日は何の日

10月10日は世界メンタルヘルスデーの日です。

世界メンタルヘルスデーは,メンタルヘルスへの関心を高め,偏見をなくして,正しい知識を普及するために設けられた日です。

メンタルヘルスというのは,なんだかわからない言葉ですが,易しい言葉で言えば,こころの健康のことです。健康のことですから,元気なひともいれば,しんどいひともいます。

特に,しんどい思いをしているひとに対する偏見をなくして,障害があってもなくても,みんなが自分らしく生きる世の中を作りましょうという日です。

精神疾患は遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合って発症します。複雑に絡み合ってというのは,まだまだよくわからないので,今研究を進めていますという意味です。

車椅子を利用しているひとが電車を利用するとき,JR のひとが手助けしてくれます。すばらしい世界になりました。だれかの助けがあれば,行きたいところに行ける世界になったわけです。

障害には精神の障害もあります。精神の障害については,まだ偏見も根深くのこっています。科学的な研究から言ってまちがっていることを,まだ信じているひとは多くいます。きちんと正しい知識に触れることによって,偏見は減ることは知られています。

山口創生・三野善央 (2007) の研究では高校生を対象に次のような実践研究を行っています。高校2年生と3年生180人が対象です。その半分の99人の高校生は,メンタルヘルスに関する授業を受けたり当事者の話を聞いたりします。もう半分の81人の高校生はそのような授業は受けません。

  • 山口 創生・三野 善央 (2007). 精神障害者に対する偏見減少のための教育的介入の効果 高校生における教育的介入の評価, 日本公衆衛生雑誌, 54(12), 839-846. [j-stage]

事前に精神疾患についてのイメージを聞きます。「こころの病をもった人と話すのは難しい」「こころの病を持った人は何をするかわからない」「こころの病をもった人は暴力的になりがちである」といった項目があげられていました。

同じ質問を,メンタルヘルスの正しい知識を受けた後に,高校生に尋ねます。すると,授業を受けた高校生たちは精神疾患に対する偏見が減ることがわかりました。正しい知識に触れることが,いかに重要であるか,よくわかる研究ですね。

  • 山口 創生・三野 善央 (2007). 精神障害者に対する偏見減少のための教育的介入の効果 高校生における教育的介入の評価, 日本公衆衛生雑誌, 54(12), 839-846. [j-stage]


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