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8月3日は,富山の女一揆,米騒動が起きた日!

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとは,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

今日は何の日

8月3日は米騒動が起きた日です。新聞には「米の暴騰が生んだ 富山の女一揆」とありますが,これがいわゆる米騒動の始まりの事件でした。

1918年8月,米の価格が1月の2倍以上になり,富山では困った住民らが米商店に米を安くうってほしいと願い出る事態となりました。

当初は米を安く売ってほしいというお願いからはじまりましたが,そのうちにお金を要求したり,打ちこわしに発展するなど暴力性を増していきます。

どんなに困っているとしても,暴力に訴えるというのは許されないのではないかと今の感覚からは思いますが,今と昔では支配層に対する民衆の考え方が全くちがっていたようです。

冨江 (2017) によると,近代のひとびとは,政治参加がゆるされていませんでした。普段,政治は,お金持ちや権力者がやっている。社会が混乱しているのは政治をしているお前たちの問題だ。だから,困っている自分たちを助けるのは当然だという論理ですね。それはそうですね。自分たちのせいじゃあ,全然ないですね。

それで,どうしてもお金持ちや権力者が助けようとしないのなら,打ちこわしもやむなしという論理だったようです。なるほど。

しかし,この米騒動ののち,普通選挙運動などが活発化し,ひとびとも政治にかかわるようになりました。そうなると,困ったときに助けて,聞いてくれないなら,打ちこわしもやむなしという論理は通じなくなります。困った状況を作ったのは,(形式的に過ぎないかもしれませんが)政治に参加している民衆にも責任があるからです。

米騒動は暴動とは全然ちがうようです。

米騒動は 1918 年に発生しました。今からたった100年前のことですね。こんな短い間に世界は大きくかわりました。100年後の未来も今とは全然ちがうのでしょう。そのころには今生きているひとはみんな死んでいるのかー。だから社会も変わっていけるのでしょう。

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