「率先垂範で行動する自分に変わった人生観

教員になりたての頃、子どもの力を伸ばしたいという気持ちからか、子どもに強い指導をしたり、自分は動かす子どもを動かせて主体的に行動できるような指導を心掛けてきた。

確かにその効果あってか、ある程度子どもたちは積極的に動くようになった。ただ、その表情は決して生き生きとしているのではなく、本心はただやらされていたのかもしれないと感じていた。

ここへきて、最近になって自ら動くための仕組み作り以上に、自分自身が背中で示すことを大切にしようと決めた。

教室では自ら子どもに声をかけたり、あいさつをする。時間を誰よりも守る。

部活動では一番自分が声を出す。褒める。一緒に参加する。準備片付け一緒にする。

今までは言ってしまえば先生という立場を利用して子どもたちにさせたり言う事を聞かせようとしたこともあったと思う。ずっと見守り、子どもが動くまで待っていて、口だけの人だったところもあった。

それも子どもたちを育てるという目的はあったのだが、子どもの本心を聞いておらず、どこか子どもを下に見ていたようなところもあったと思う。

最近では子どもを子どもと見ず、互いに尊重すべきところはして、出来る限りフラットな関係で子どもと関わるようにした。

子どもたちの変容以上に変わったのは、私自身で、子どもとの間に変な距離感も減り、何より楽になった。笑顔も増え、何かつっかえていたものが取れたかのように。

どこかで聞いた言葉で、

「子どもは親や大人の言う事よりも聞かないが、子どもは親や大人のやることをマネをする。」

学校だけでなく、家庭やあらゆる場面でも、「行動で示す人でありたい」と、ここ最近の私の人としての在り方が明らかに変わった。

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