見出し画像

フォークソング運動(メモ)

フォークソング運動における文庫と運動の問題を考えるうえで、「東京フォークゲリラ」の活動はひとつの転換点となろう。これは三橋一夫や室憲二編の著作においても言及されているところである。また、作家で「ベトナムに平和を!市民連合」でも活動していた小田実もフォークゲリラについて書いている。
 あるいは、URCレコードは「新宿1969年6月」というレコードを「ドキュメントシリーズ」と銘打ってリリースしている。このレコードの解説は中村とうようであり、録音には早川義夫、小倉エージも参加していた。編集は早川義夫が行っている。これはフォークソング運動の記録の一つであり、ベ平連とフォークソング運動の交差を象徴的に示す事例であろう。また、この時期にはフォークゲリラはソノシートやレコードに音声が記録され、映像としてもそれは残っている。このように複数のメディア、エージェントの交差からフォークソングの「運動」を捉えることが出来る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?