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ポストモダンと日本の思想のメモ

吉本隆明と80年代についてのメモ

 80年代はファッションとして思想に連続したものがありそうだ。それはポスト68年としての消費社会であろう。吉本隆明にそれは顕著。
 戦後思想とポスト68年の思想というか70年代以降の思想に断絶線を引くことは意味があろう。それは加藤典洋『ふたつの講演』を読んで思いを新たにしたことである。
 つまり戦後思想は第二次大戦の戦争体験とその言説を中心にして構成されていたというような思想で、ポストモダンにはそれがない。言及はベトナム戦争であり湾岸戦争であった。それは想像として感じられるものだった。
 そのような想像の問題としてのポストモダンの思想を吉本は取り入れているということ。
 吉本は戦後思想の断絶に敏感であったのではないかと思う。それが『マス・イメージ論』『ハイ・イメージ論』だったのであろう。吉本はポストモダンの思想によって戦後思想の断絶を自らの活動で示そうとしたのではないかと思っている。
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