NLPという心理療法

僕は少なくとも今現在心が苦しんでいる。

休日の昼間だというのにお酒を飲んでいる。アル中だろうか。でもお酒は何も解決しないと結論付けたし、もうお酒は買わない。午後から友達3人と会って、そのうち一人の結婚祝いをするというのに、彼の婚活経験談を残り3人で聞いて参考にさせてもらおうと自分が呼び掛けてそういう場所を設けたのにだ。僕は本当に迷走している。これを読む人に僕がどれだけ弱い人間なのかを知ってほしくて書いた。

心理学は心理療法には使えない実践的ではない知識なのだけど、参考になることはある。いろんな心理学上の考え方、アイディアがあるけど、人間を3パターンに分ける考えを今理解しようとしている。欲求心理学というジャンルで、行動を規定する欲求によって人を3グループに分ける考え方だ。

それによると僕は承認欲求から動く人間なのだと今は思う。誰かに認められたい、人気者でいたい、それが僕の隠れた行動原理なのだ。理論でもなく、自己顕示欲でもなく、ただみんなと仲良くして心地よく過ごしたいのだ。

さて、NLPとは関係のない話を続けた。NLPについて話そう。

NLPとはアメリカで1960年頃に開発された心理療法だ。ベトナム戦争から帰還した兵士はトラウマを抱え苦しんでいた。彼らを癒すためにいろいろな方法が試されたが、3人の治療家が特に顕著な治療率を示していた。彼らに共通するものは何なのか、それを調べた学者さんがいて、その人たちが作ったのがNLPだ。説明は下手なので、よかったらウィキペディアなどで調べてください。僕のつたない理解でいうと、条件反射で有名なパブロフの犬と自己暗示、他者からの暗示、思い込み、刷り込み、それがキーワードになると思う。トラウマとは経験によって自分が引き起こしてしまった自分の気持ちへの裏切りなのだ。裏切られた自分の心が永遠と苦しみ続けるというのがトラウマの正体なのだ、という考え方だ。

NLPについてはたまたま見つけた、というのが本当のところだ。特に心理療法を探したわけではなかった。2020年1月になってから、背中の痛みを感じるようになってどうにかしないといけないと真剣に考えた。布団を変えたらいいのか?睡眠を改善したらいいのか?

睡眠について調べてみようと思って、地元の図書館で睡眠をキーワードにしていろんな本を読んでみた。その中でアメリカのジャーナリストさんが書いた睡眠に関する300ページ以上あるルポルタージュが特に印象に残った。そこに紹介されていたのがNLPだったし、ユングの自伝だった。

NLPとユングの自伝は全く内容は被らない。でも、どちらも気になってNLP関係の本をたくさん、ユングの自伝上下巻を図書館で借りて読んだ。

ユングについては夢と無意識の不思議な話だった。彼は心理療法家ではあったんだろうけど、自伝を読んで受けた印象は霊媒師という方が実際に即して感じた。彼はそういう人だったんだろう。だからこそ晩年まで自伝を書こうとしなかったし、ある意味で人嫌いだったのだろう。

NLPの本質はトラウマ解消の心理療法だと思うのだけど、そこから派生してカウンセリング、コーチング、マーケティング、最たるところはナンパ指南本まであった。共通しているのは僕たちの感情のコントロールだ。NLPは善でも悪でもなくて僕たちの心の解説書なんだと思う。