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2歳児の膝上ご飯を良しとする理由

我が家の2歳ほちゃふは、2歳過ぎたあたりから食事も苦戦している。
これまで、ちゃんと座って黙々と食べていた。好き嫌いもせず、お皿ピッカピカに食べていた。本当によく食べる子で、ありがたいなーと思っていた。1歳のうちまでは。

「おひじゃ」「あーむする」「ままのおせき」×3

2歳を過ぎた頃から、食事中に「おひじゃで食べる(膝上で食べさせてくれい)」「あーむする(食べさせてくれい)」「ままのおせき(席を変わってくれい)」を連呼するようになった。毎食。かわいい我が子とはいえ・・しんどいぜ。

これまでおとなしく自分の席で食べていてくれたので、この対応が正直まぁまぁに疲れる。私だって普通に座ってご飯が食べたい。

ほちゃふは現在12キロを超えており、膝上に座らせればあれこれ動くのを落ちないようにバランスを取る必要があるし、食事の世話をしつつ自分も食べるのは忙しいし、時折席を立ってモノを取りに行くたびに抱っこして席に降ろしなんやかんや・・うん。正直面倒。自分の席で食べてほしすぎる。

すわってー!やだー!たべてー!やだー!のやりとりが増えて、食事が全然楽しくないなと感じるようになった。

なんかこれはしっくりこない。あれこれ考えて、自分の席で食べてほしいことをくどくど言うの辞めることにした。


わたしの希望は、全部食べる>自席で食べる

完全に言うのを辞めたわけではない。希望はちゃんと伝える。
お席で食べてくれたら嬉しいなー
ママも自分のお椅子に座って食べたいなー
ほちゃふはほちゃふのお席で食べたほうが食べやすいよー
などなど、ちゃんと伝える。きちんと食事のルール?マナー?はしっかり守って欲しいし、これで全体的になし崩しになってはただのわがままになってしまうと感じたので。

私の中で、ほちゃふに100%の要求をするのをやめることにしたのだ。

というのも、膝上に乗せて食べさせれば黙々と全部平らげる、自席だと「たべないのぉ!いらないのぉ!」とめっちゃ言ってくる。

この、たべて!たべない!のやり取りが非常に嫌いだと気づいたからだ。

なぜたべてくれないのが嫌なのか。

(1)残されることに対する苛立ち
頑張って作ったんだもん。残すより食べてほしい。お供えだと思って出すというメンタルも必要だけど、作ったものを食べてほしいという親の気持ちは捨てられない。ご飯だってズボラなりに栄養とか考えて作ってるし、健康維持のためには食事は欠かせないと思ってるし、できれば食べてほしいのだ。
私の生育環境によるものかと思うのだが、残すことに対する罪悪感というか許せない感がどうしても捨てきれない。残飯を捨てる行為にどうもストレスを感じてしまうのだ。

(2)残したあとにお腹が空かれるのは、かなり許しがたい
ご飯を残してその後おやつを山盛り食べられることは、全く容認できない。おやつのほうが美味しいことには異論がないが・・
ましてや空腹でお昼寝や夜の睡眠が短くなっては困るので食事の時間にしっかりお腹を満たしてほしい(寝る時間は寝ていてほしい)

自席なら残されるが膝上なら食べてくれる。じゃあ膝上でいいから食べてほしいなと思った。

ただし、膝上のルールは明確に

お膝に座らせるときに、「じゃあこれ食べてくれる?」ときちんと合意を取り、もし膝上に座っても食べないなら「ごちそうさましようね」とすぐ食事を切り上げている。あくまで食事の時間に膝上に座るのは、食べるためであるということはかなり明確にしている。ルールを決めたらきちんと境界を定める。これは食事に限らずすべてにおいて大切にすると親子で心地よい毎日が送れるかなと思う。

ほちゃふは膝上でぺろっと平らげる。今日も食べてくれてありがとう。

もうひとつ、大人にもいい効果があった。

状況が明確になるとと、大人も納得できるようになり、
「一人で食べてほしい!なんで座ってくれないの!」

「これで全部食べてくれたらいいか!」
と視点を変換してストレスを減らす事ができた。

子育てにおいて「できているところに目を向けましょう」なんてよく聞くが、親自身が「なんで自分が犠牲にならないといけないのか!」みたいな気持ちの中では子どもの「できている」ことに対して目が向きにくい。

同じ状況でも見方を変えれば案外大したことないかもしれないし、他者に協力を仰ぐことで解決できるかもしれないし、やはり一歩引いて考えることは大切なのだなと日々感じている。


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