【読書】『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 高野秀行✖️清水克行
この二人は面白い人たちなんだろうと思う。
お笑い芸人や漫才師のように笑わせる面白いではなく、その人となりが面白いそうなのだ。
片や世界中に突進していく拡散型で、片や中世日本史に突っ込んでいく集中型で、裏表紙にも書いてあるように「普通は接点を持ち得ない二人」が接点を持ったらどうなるのか、それも「面白い」二人が接点を持つとどうなるのか、面白くないわけがない。
僕は一人の中に拡散型と集中型が同席していると思っていて、だから中途半端なのかな、と思う。
どちらかに寄せるのがいいのだと思うけれど、思い立ったら吉日でみたいな生き方なので寄せられないのだ。
人に「面白い」と思ってもらうために生きているわけではないけれど、関西の人にありがちな「うけないとあかん」という強迫観念みたいなものがあって、それを人生で実行すると、「あの人は」みたいなことを言われるようになる。
「あの人は」と言われることは大抵いい意味でないことが多い。それでも気にせず猪突猛進であったのは昔の話。今でも突っ込みまくる2人がうらやましい。
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