フンテンクンスト(Huntenkunst)-2


DRU

オランダのウルフト(Ulft)で5月24から26日に開催された、アートフェアHuntenkunstに妻が参加しましたので、ぼくは彼女のアシスタントとして同行しました。
その時の2~3日を書きます。

展示・設置

HuntenkunstはUlftにあるDRU跡地で行われました。

と書いても何のことか分からないと思いますので、すこし固有名詞の説明を付け加えます。
DRUは製鉄所の名称です。正確には社名のDiepenbrock en Reigers te Ulftの頭文字をとったものでしょう。移転したらしく、現在工場はウルフトには存在しません。
Huntenは「狩り」Kunstは「アート」の意味なのだそうです。しかし、発端は知りませんが「狩り」をコンセプトとしたアートフェアでは無いようです。

展示は会期初日当日、各々が午前9時から午後4時までに行われなければならないということで、6,25M²区画のシュミレーションを何度も事前に協議していましたし、私は以前、パリ近郊の国際的展示見本市Salon Maison&Objetの40M²区画の設営の責任を13年も任されていた実績を自負して、そんなには時間はかからないだろう、「午前中に終わらせ、一旦おもてに出て、会場の近くのどっかで美味しいものでも食べようね(*1)。」と高をくくって、簡単簡単と呑気でいました。

シュミレーション

思いの外、手間どいました。
手間取った主な原因は、携帯電動ドリルのバッテリー切れ、両面テープの接着力不足、吊るす紐の耐久性、垂直を確保できなかった状況などが挙げられるのですが、アーティスト(妻)に言わせると、全て言い訳です。
そういう想定をも含めて計画するのがプロの作業員(夫)なのだそうですよ。
作業中、アーティスト(妻)から散々非難され続け、その圧力に耐え切れなくなった私は「会場内をブラブラしてきたらどうだ?」と提案して、ようやくその監視下から解放され解決法を考える余裕ができました。

午後3時、展示作業を終了することが出来ました。

アーティスト(妻)が配給されているコーヒーを労う様に作業員(夫)に持ってきてくれました。
「インスタントで不味いけど、いい?」
「ホントだ。インスタントでマズイ、けどいいよ。」
意見の同意が得られたことで和解できました。

(*1)
同じDRU跡地敷地内にGRAND CAFE HET SCHAFTLOKAALと言うのがありまして、感じが良さそうなので入ってみようかとも思いましたが、高そうなので止めました。
その日の昼食、何を食べたかは思い出せません。

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