中島聡さんのメルマガ記事「AI導入がトドメ。大卒者の半数が定職に就けない時代がやってくる」を読んで思ったこと

私は、中島聡さんのメルマガ「週刊 Life is beautiful」を定期購読していますが、3週間前ほどに以下の記事が掲載されました。

中島さんの仰るように、これからは、AI の発展に伴って、職が AI や機械に奪われますね。しかも、大量に。。。

まぁ、そうなってしまうのも致し方ないと思います。。。

AI だけではなく、コンピューターとインターネットを活用したデジタル・情報革命という大きな流れで捉えるべき

と中島さんが仰っていますが、本当にその通りだと思います。

ある経済学者によると「これから15年の間に50%近くの職が AI によって奪われる」ようで、それも中島さん曰く、現実的な数字のようです。

ヤバイです。。。私自身は、間違いなく職が奪われる側の50%に入っていると思うので、今のうちから、なんとかしないと・・・、本当にマズイと思っています。

このことを友人に話した所、

AI に職を奪われるなら、AI に出来無い分野で手に職を付けるしか無い

とのことでしたが、私は、ことはそう単純ではないと思っています。

AI に職を奪われるのは一人や二人という訳ではなく、業界自体がなくなって全員解雇といったことがあり得ると思っています。あり得ると言うより、そうなってしまうでしょう。

AI にできない分野で手に職をつけると言っても、また一から技術を身につけたり、仕事を覚えたり、というのが大変なのはもちろん、今まで得ていた収入レベルと同じレベルの収入が得られるような職があるか、というと、それはかなり厳しいと思います。

自動運転一つをとっても、タクシー、バス、電車、長距離トラックの運転手などなど、これらの人が徐々に、もしくは一斉に職を失うことになります。
まさに、公共交通機関や輸送という業界自体がなくなると思っています。職を失った人たちが、次に仕事を探すのは、ものすごく大変です。しかも、同じような経歴や技術・スキルを持った人が大量に労働市場に発生するので、新しい職への競争率もものすごく高くなります。

15年後には、人口の半分に職がなくなっている計算なので「AI に出来ない分野」で職を失った人達と競って新しい仕事を見つける、というのは、相当厳しいです。

それも、老若男女(年齢・性別)、何もかも関係なく、多くの労働市場人口と競争しないといけないので、これから老いて行くばかりの自分達は、本当に厳しい戦いを求められます。

本当に怖いのは、自動運転といったように、既に AI やその周辺技術の開発が進んでいて将来の予測がある程度できる分野や業界であればいざ知らず、AI や機械学習が様々な分野や業界に応用され、予想もしていなかった分野でものすごいスピードで技術の発展が進むことです。そうなると「〇〇の業界に勤めているから安全」とは言えなくなると思います。

不安ばかり煽ってもしょうがありませんが、AI やコンピュータ、ロボットに出来て人間には出来ないことは増える一方ですし、人間に出来て、AI、コンピュータ、ロボットに出来ないことについても、人間との差は日進月歩の勢いで縮まって来ています。

今では、家を建てるのを手伝うロボットまであります。

無論、ロボットが家を建ててくれるのであれば、ロボットに建ててもらった方が色んな面でメリットがあるでしょう。ロボットに家を建ててもらえるのであれば、安全で、安く、効率的に家を建てられます。しかも、24時間働かせっぱなしにできます。。。

そういった事が起きているということを前提に、何をしないといけないかという議論を始める必要がある、というのが、中島さんの主張だと思います。

そういった議論を始めないと、貧富の差は広がる一方なので、「貧(多くの人がこれにあてはまる)」の方にカテゴライズされた人たちの不満が溜まり、第2のトランプや第2のヒットラーのようなリーダーが誕生してしまいかねない、というのが中島さんの懸念だと思います。

そして、こちらは、松井博さんの記事です。

中島さんのメルマガが公開された日とほぼ同じ日に投稿された記事ですが、松井さんも、中島さんと同じことを仰っています。

偉い人や有名な人が言っているからという訳ではなく、自分の体験や経験を通した肌感覚でも、仕事はどんどんなくなって来ていると思うし、これからその勢いは増して行くと思います。

今から15年前と今の仕事っぷりを比べると、コンピュータや携帯を使ってできることは圧倒的に増えたし、その15年間で起きた変化と今から15年間に起こる変化を比べると、これからの変化の割合は今までの変化の割合を超えたものになるので、そうなった時に本当に今の雇用を確保できているという保証があるかは、本当に怪しいです。😵

翻訳の技術の発展も本当にスゴイです。DeepL.com に行って英語でも日本語でも、はたまた別の言語でも何でも投げれば、自然なターゲット言語(英語、日本語など)に翻訳してくます。

こうなると、翻訳家、通訳、同時通訳も要らなくなりますね。同時通訳にいたっては、同時通訳を出来る人はごく僅かの限られた人です。そのため、同時通訳者は高給取りですが、その職業自体がなくなるのも時間の問題になっていると思います。このような職種の人たちが、また新たに今までの給料を維持したまま新しい仕事を見つける、というのは、相当厳しいと思います。

英語に限らず、外国語で書かれた本がすぐに書店に並ぶ、はたまた、外国語で書かれた記事がすぐに読める(これはもう出来る)、なんてことが可能になりますね。こうなると、もう英語をはじめとした外国語なんて学ぶ必要はなくなるかもしれません。

「その国の言葉を学ばないと、心の底からのコミュニケーションはできない」なんて言われたりしますが、そんなコミュニケーションを求めていない、ビジネスだけでのコミュニケーション、道を聞くなどといったその場限りのコミュニケーションであれば、他国の言語を学ぶ必要は全くないのではないでしょうか?

今もこれを音声入力で入力していますが、自分が音声の研究っぽいことをしていた14年前とは大違いです。

14年前はコンピュータに音声認識をさせる前に、コンピューターに大量の音声を入力して学習させる必要がありました。今はもうそんなことしなくても、ただ単に携帯に向かって話すだけで、話した言葉がどんどん文字になって行きます。

便利であるとともに、その便利さ、テクノロジーの発展が自分の職を奪うことにもなるので、ホントにマズイと思っています。

皆さんは、どう思いますか?🤔

おしまい。

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