てにをは ♯497

3月3日。ひなまつり。
大阪で某建築士さんの送別会が行われている中、わたしは今日も元気に図書館に行って本を読んできました。

昨年夏から、路上で話を聞く聞き屋活動を始めたのはいいのだけれど、路上に座ろうと思っても他人の目が気になってなかなか座ることが出来ないでいます(友達がいると座ることが出来たりします。ひとりだとなかなか怖い時もあります)

どうしたら良いかと考えていた中で、いつも通う図書館で2年前に一度だけ読んだあと、購入したはいいものの自宅で眠っていたこの本に、もういちど頼ることとなりました。

以前に読んだときは、まだ読書を初めて1年も経過していなかったころだと思います。
そのころは今のように読書筋力もなかったので、当時読んだ内容の8割くらいは、読んだそばから抜けてしまっていました。

今回は前回と違い、重要と思われる個所にラインマーカーで線を引くなどしてじっくり読んでいます。

さすが(大好きな)水島広子先生。良いことが書いてあります。

この本は自己啓発系の本というよりは、メンタルヘルス系の本に近く、医学の知見に基づいた内容を書いていることが多い気がします。

まだ途中までしか読んでいませんが、「他人の目を気にすればするほど、自らを傷つける事になり、より深みにハマっていく」と書いてあります。

これを読んでわたしは、過去にナンパをしている時のことを思い出してしまいました。

「ナンパ」と言ってもお酒に酔った勢いで行うナンパではなく、毎日仕事終わりに街に出て声をかけ、ダメなところがあれば仲間たちで反省会(もしくはひとりで反省会)を行い、次につなげる。など、結構ガチで行う方のナンパです。

ナンパ師時代はまさに、この”自信をつけたい自分 VS 自信が無い自分”との戦いだったんですね。

女性慣れをしたくて、自信を付けたくて街に出て女性に声をかける・・予定のはずが、いざ街に出てみると「街の人がジロジロ見てくる(ような気がする)」「女性が自分のことをヒソヒソ陰口をたたいているような気がする」というような考えにとらわれて、0声かけの日も珍しくはありませんでした(界隈の言葉で地蔵といいます)

帰宅するとなぜか力が湧いてきて「次はやれるはず! 次こそ声をかけるぞ!」と意気込むのですが、翌日街に立つと他者の目が気になって、まったく動けない。でも、帰宅をするとなぜか力が湧いてくる。

そんなことの繰り返しで、結局ナンパの世界から引退するまで、「他者の目が気になる」という考えが無くなることはありませんでした。

この本を読んで思ったこと。
それは「他者の目を克服するつもりが、自分で自分を傷つけることをしていたのかもしれないなぁ」ということです。
まぁ、結果的にはそうなってしまっていたのだと思います。

ナンパ師時代の最後の方には、醜形恐怖的な感じにもなっていた気がします

この「他者の目が気になる」という”症状”で悩んでいるのは自分だけではなく、老若男女誰でも起こりうることだと思うので、特段深刻には考えないようにはしていますが、今行ってみたい聞き屋活動の障害になったりならなかったりしています。

ちなみに、この本の中で書かれている解決策は、「ありのままの自分を受け入れてもらう経験をたくさんしましょう」とのことだそうです。

これはなんとなく私も理解することが出来ます。

何故なら私が、東京旅行に行った際、いろいろなお友達と遊ぶことが出来ましたが、その時「こんな自分でも受け入れてもらっている」という感覚を味わうことが出来たからです。
こんな自分にも「友達」って言ってくれる人がいるんだと思えて、とてもうれしかったことを覚えています。

この感覚をもっと味わってほしいとのことなのかもしれませんね。

本日の言わない方がいいことでした。

追記。
以前にわたしが書いた文章と比較して、6W2Hと、てにおはを頑張ってみました。

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