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AdamantFinance($ADDY)のまとめと考察

polygonのWaultFinanceのPoolsに最初に追加されたAdamantFinanceとはなんなのか適当に調べる。

あでぃー。

そもそもWaultとは何かという場合はこちらをどうぞ。

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https://dex.guru/token/0xc3fdbadc7c795ef1d6ba111e06ff8f16a20ea539-polygon


特徴

LPやトークン預けておくと自動複利で指数関数的に資産が増えるいわゆるイールドアグリゲーター、オプティマイザー。PancakeBunnyやSupura、BeefyFinanceとかと同じ類。

単体ステークよりLPの自動複利に強み。

DappRadarによると執筆時点で3~4000人弱のユーザー。

執筆時点で約2億ドルのTVL。DeBankのAllChain順位的にみるとBSC版ApeSwapくらい?

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自動複利は自分でCompoundぽちらなくていい、ぽちるたびにガス代払う必要なくなる、というメリットがある。

・yEarnのvaultとstrategy contractデザイン
・FraxFinanceのロックステーキングデザイン
・PancakeBunny, Harvest, EllipsisのUIデザイン
・PancakeBunnyのトークンメカニズムと鋳造コントラクトデザイン
・Ellipsisのトークンメカニズムとドキュメントの一部、MultiFreeDistributionコントラクト

あたりを参考に作られている。

QuickSwap、SushiSwap、ApeSwap、AUGURY、Waultなどから100以上の預入先があるとか。

この辺のLPやトークンで自動複利したいものが対応していればAdamant使う選択肢。

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トークン

・$ADDY

1トークンだけ。NFTとかガバナンストークンとかない。

polygonでメジャーなDEXのQuickswapで買える。

ちなみにvPAIR_NAMEという謎トークンはVaultシェアを表すやつなので他のアドレスに送ってはいけない。

2021年5月5日にアロケーション100WETH分(10万ADDY)で一人5WETHまでのプレセールが行われた。

1000ADDY=1WETH

これは5万ADDYがVest、5万ADDYが6か月ロックとして分配。

プレセールで集めた100WETHのうち50WETHはQuickswapの流動性に、残り50WETHは再監査費用に使われた。

$ADDY

コントラクトアドレス:
0xc3FdbadC7c795EF1D6Ba111e06fF8F16A20Ea539

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トークノミクスの図は公式Twitterから。ドキュメントに書いてくれ。

上限なしの無限鋳造インフレトークン。ETHとか法定通貨みたいな感じ。

PancakeBunnyとEllipsisのトークノミクスみたいな感じ。

PancakeBunnyは1BNBがパフォーマンスフィーで得られたとき5BUNNYを鋳造するが、ADDYは1ETHがパフォーマンスフィーで得られたとき450ADDYが鋳造される。

100枚鋳造されるたびに新規の15枚のADDYが開発チームに渡る。

放出量は時間経過で減少するので早く入った方がたくさん鋳造の旨みを得られる。BTCの半減期みたいなもの。

ADDYはパフォーマンスフィーからのみ鋳造されるから、上限なしのインフレトークンとはいえベアマーケットみたいな氷河期でもインフレ爆発することはないとか。

新規鋳造のADDYは90日間のソフトロック(Vest)に入る仕組みで、即時引き出しによる50%ペナルティや7日間にわたる段階的配布など急激な売り圧を発生させないような仕組みになっている。

Vesting/Staking/Lockingの3つの概念はADDY理解に必須か。

ADDYはVesting/Staking/Lockingのいずれにいれておいても同じパフォーマンスフィーを稼ぐことができる。

Vestに入るのは仕方ない。気楽に使えるのはステーキング。ロックは90日間絶対に何があっても引き出せないので、ここに突っ込むときは要検討に要検討を重ねるべき。

・Vesting:MATICもらえる
・Staking:MATICもらえる
・Locking:MATIC+ADDYもらえる

なお下記のAPRはもちろん変わる。

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Vaults

各Vaultが得た収益の30%がパフォーマンスフィーとして徴収されるが、前述の通り1ETH分貯まるごとに450ADDYが鋳造される。

この辺のトークンの価値変換による報酬変動メカニズムに関する疑問はFAQ参照。

いくつかのVaultではこの乗数が変更可能になっている。

72時間以内の引き出しには引き出し手数料0.5%がかかるが、メインのADDY-ETHプールにはこれがかからない。引き出し手数料がかかるときは赤色にボタンが変わってるので注意。

3日間手数料かかるのは自動複利系ではよくある。

一応の注意点としてはQiを預け入れる場合はAdamantの手数料とは別に0.5%のデポジットフィーがかかる。

徴収したパフォーマンスフィーの100%がWMATICとしてADDYステーカーに配布される。(どのくらいもらえるかはアプリケーショントップにでかでかとかかれている。)

30%徴収されるのはAutoFarmが3.7%, ElevenFinanceが3.5%, BeefyFinanceが4.5%、Polycatが5%っていう相場からすると目が飛び出るほど高いが、要するにMATICとしてホルダーに100%還元されてる。

単純に30%高いからAdamantゴミと思っている人は少なくなさそうだけど勘違いで、ADDYを買うなりなんなりしてステークしつつLP突っ込んで自動福利してれば結果的にLP+ADDY+MATICが報酬として手に入る仕組み。

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APYは手数料と報酬の乗数、ADDY報酬からの追加利回りを考慮に入れた数値らしい。

詳しくはFAQ参照

Vaultには3種類ある。

・ADDY/ETH
ADDY報酬を得ることができる。ETHはもらえない。

・Auto-CompoundLP
収穫したトークンを自動で売って複利にまわす。ADDY報酬ももらえる。

1日に50~1000回以上実行されるが、その回数はデポジット量やプールのイールド、どれくらい使われてるかによる。

手動複利も可能

引き出すときは一部引き出しはできない。一気に全部引き出し。

・Legacy(Auto-CompoundPolyZap)

自動で収穫量の半分を売却してLPに追加する。

ただしADDY報酬はもらえない。

コントラクトが対応してないのと2%しかパフォーマンスフィーがないためらしい。

LPステーキング

QuickSwapのLPトークンでやる場合はQuickSwapにいってLP提供してLPトークンをつくってきて、AdamantのVaultsに戻ってきたら対象のVaultで預け入れればOK

ADDYが収穫できるようになるとVestボタンが出てくるので、これを押すとADDYが新規鋳造され、自動的に報酬配布コントラクトに預け入れられる。(直接配布ではない)

DepositとWithdrawを実行したときも上記が実行される。

報酬配布コントラクトのADDYは、パフォーマンスフィーと一緒に下記仕組みで自動的にホルダー配布される。

配布は定期的に、Vaultsから配布コントラクトに送られて、7日間かけて実施される。

新規鋳造ADDYは90日間のVest期間(ソフトロック期間的な)があり、それ以前に引き出すとペナルティ。

VestのADDYはすぐに引き出すこともできるが、50%の早期引き出しペナルティがかかる。

どのくらいのペナルティがかかるかはアプリケーションに書いてあるのでわかりやすい。

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VestされてるADDYはパフォーマンスフィーを稼いでくれるので基本は90日間ロックしておくもの。

ただし今50%オフで売るのと3か月後に50%以上の下落+その間に稼ぐパフォーマンスフィー以上の損失が出るとを天秤にかけて即引き出して売った方が利益が出ると思うなら早期引き出しはあり。

相場の急変動とか攻撃を受けて事故ったときとか想定外のクリティカルな脆弱性が見つかった時とか?

StakingADDY

90日間のADDYロックステーキング。ペナルティ払って撤回とかできない。

なお、VestのADDYはロックにまわせないので、ロックしたいならWithdrawしてからロックする。

90日間もロックするリスクに対するリワードは何かというと、前述の早期Vest解除ペナルティ50%の全額を配当として受け取ることができる。

要するに世界のだれかが早期ペナルティ50%払ってVest解除した場合はロックしてる人たちは配当貰えてうれしいということ。

早期解除が発生したらすぐに配布が開始されるが、例によって7日間にわたって順次配布されていく。

ロックステーキングで得たADDYはロックステーキングには入らず、引き出しペナルティもないのもVestのADDYとは違う。

Adamantの将来性に期待する人とADDY欲しい人はロックする感じか。

累積のADDYステーキングおよびロックステーキングの量は下のグラフの通りとのことで増加傾向。(公式ツイッターより)

6月10日ころからの伸びが急激。

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フラッシュローン・エクスプロイト対策

PancakeBunnyみたいなトークノミクスだけど、フラッシュローン食らったBunnyと違って価格操作によるフラッシュローンは食らわないようにしているらしい。

Adamantの価格計算機はChainlinkオラクルからWMATIC価格を取得し、min(オラクル価格、プール価格)をもとにADDYを鋳造する仕組みによって価格操作エクスプロイトを防止してるとか。

また、他のパンケーキバニーコピープロジェクトと異なり、AdminUpgradeabilityProxyコントラクトはAdamantのいずれのコントラクトにも適用されていない=万が一管理者のPrivatekeyが盗まれても悪意あるコントラクトにスワップされる危険はないということ。

また、これによってVaultに関する設計も一度設定すると二度と変更不可能でその他もろもろAdamantのコントラクトは設定すると変更不可能らしい。

まさにAdamant

ロードマップ

特にわかりやすいページはなし。FAQにちょこっと書いてあるだけ。

・プラットフォームに追加する安全なプロジェクトを探す
・ADDYの使い道を増やす
・ガバナンス機能を追加する
・ロックをさらに推奨する機能の開発

といったことを進めているとか。

監査やセキュリティ

Ethereum Commonwealth Audit of original vault/strategy contracts:
https://github.com/EthereumCommonwealth/Auditing/files/6175821/ETH_Frax_stake_v2_report.pdf

Techrate Audit (Certik監査が始まったのでgitからは削除):
https://github.com/eepdev/adamant-periphery/blob/main/Adamant%20Finance.pdf

Techrateで指摘された内容に対する回答は上記ページに記載


Certik Audit (執筆時点でPending。6月7日開始。28日には監査終わるらしい。):
https://www.certik.org/projects/adamant


下記一時アプリケーション(上記サイトダウン時に使うらしい?by公式ツイッター)がDDOS攻撃受けたとき作られたので、この辺の動きはちゃんとしてるかも。

https://d2lq9sw9clr8qq.cloudfront.net/index.html

開発

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最近活発化してきている感じに見える。

ちゃんと続いていくかは定期的にウォッチしたい。

まとめ・メリットデメリット・投資方針

ここより下は個人的な意見なので読み物として有料にしておきます。幸運を呼ぶラッキー7にしました。

基本的にはここまでの情報と公式FAQで仕組みはわかるため、有料パートを購入せずとも自己判断には十分だと思います。

もし投資を考えている人は「必ず」公式の原文(英語)を自ら読み判断するのがいいでしょう。日本語など、公式以外の情報は誤訳による情報歪曲があり得ます。

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