見出し画像

ApeSwap($BANANA)のまとめと考察

毎朝バナナ食べてる身としては見逃せない。

界隈で話題のパンケーキコピー系DeFiのサルについて適当に調べる。最近では秒速の与沢翼さんが$BANANAについて発言していたり、以前は青汁王子が3億突っ込んだりと話題に困らない魔界。

ドキュメント

アプリケーション

流動性やボリュームなどのデータ

poocoinチャート

https://poocoin.app/tokens/0x603c7f932ed1fc6575303d8fb018fdcbb0f39a95

Medium

SNS

Twitter - https://twitter.com/ape_swap
Telegram
Main Group: https://t.me/ape_swap
Announcements: https://t.me/ape_swap_news
Telegram Price: https://t.me/ape_swap_price
Non Fungible Apes: http://t.me/ape_swap_nfas
Instagram - https://instagram.com/apeswap.finance
Reddit - https://www.reddit.com/r/Apeswap/
Discord - https://discord.gg/AbVxfGRCSd

各国のテレグラム(現時点18か国)

https://apeswap.gitbook.io/apeswap-finance/social-media-and-resources/international-telegram-groups

GitHub

特徴

いわゆるパンケーキコピーのDeFiから始まって独自路線に分岐していく系プロジェクト

・Trade(SwapとかExchange・Liquidityと言われる両替&流動性提供)
・Farms(いわゆるLPマイニング)
・Pools

この辺までは普通のAMMDEX付きDeFiにあるやつ。

サルの主張が大きくなってきてオリジナル色出てくるのは下記。
・Lottery
・IAO
・NFA(サルのNFT)
・ApeZone

Token

2種類のオリジナルトークンがある

・$BANANA
・$GNANA

よくあるリワード・ガバナンストークンのセット。

$BANANA

コントラクトアドレス:0x603c7f932ED1fc6575303D8Fb018fDCBb0f39a95

いわゆるリワードトークン。例によって上限なしの無限鋳造(ETHとか法定通貨と同じやつ)のインフレトークン

ただし「Currently」と記載があるので、今後のガバナンスの投票によっては上限できたりするのか?

実際上限設定を希望する声は多いらしく検討はされているが、そうするとブロック報酬がなくなり流動性提供のメリットがあまりに低くなるため、BANANAの最も重要な存在理由である「流動性提供を促進する」という機能を果たせなくなる懸念があるとのこと。

25000枚が初期流動性として提供された。

なお、この25000枚は下記トランザクションにおいて全てBURN済。

1ブロックあたり10枚放出され、1日では288000枚

Farmsでそのうち75%(1ブロックあたり7.5%、1日216000枚)、Poolsで25%(1ブロック当たり2.5%、1日64000枚)が配布される。

供給よりBurnを増やして希少性を上げるよくあるデフレメカニズムとしては毎週ブロック当たりの放出量を減らしていくパターンがあるが、BANANAはそれを採用していない。(理由は上限を付けないのと同じ)

Buyback & Burn $BANANA

・取引手数料の100%がB&Bに使われる
・Lotteryのチケット購入の15%がBurn
・IFOの100%がBurn
・定期的・または遊びでBurn(Twitterなどをウォッチしようとのこと)

Tradeの取引手数料の100%というのはたぶん0.2%全部を指しているんじゃなくてそのうちTreasuryにまわっている分のはず。(Tradeの項目で後述)

IFOはよくわからぬ。

BANANAは供給量を減らすデフレメカニズムがないので無限に増えるじゃんという懸念をどう解消しているかというと、たとえば5000万ドルTVLでBurnしたり遊びでBurnしたりしているというのはギャグ。

仕組みによるBurnじゃないので単純な予想は難しい。

ということはつまり運営がBurnせず放置していると無限に価値が薄まっていくので、運営の動向はウォッチする必要がある。(当然)

特にちゃんと定期的にBurnしているか、流通しているBANANAが今何枚くらいかは意識するといいかも。(枚数はトップページのBanana Statsで見れる。現在約3800万枚)

一応どのタイミングでBurnされるかのマイルストーンは書かれている。

・1万BANANAホルダー達成
・1万ツイッターフォロワー達成
・1万テレグラムメンバー達成
・2500@Obie_Doboフォロワー達成
・5000万TVL達成
・1億TVL達成
・パートナーシップ
・監査達成

とりあえず今後もマイルストーンが出てくるので要チェック。

$GNANA

コントラクトアドレス:0xddb3bd8645775f59496c821e4f55a7ea6a6dc299

ゴールデンバナナの略らしい。他のプロジェクトと比べてもかなり癖のあるトークン。売れない。流通上限とかそういう概念ではない。

大枠はいわゆるガバナンストークンでありリフレクトトークン。プロジェクトの方針に投票できたりIAOに参加できたりGNANA専用Stakingできたりする。

$BANANAをburnすることで生成される。

BANANA→GNANA購入時に30%が消え去り、うち28%はBURN、2%がリフレクトフィーとしてGNANAホルダーに分配される。

1BANANA:0.7GNANA

で交換できるということ。

そしてGNANAには流動性が存在せず売ることはできない。BANANAに戻してBANANAを売ることしかできない。

GNANA→BANANA方向の変換は1:1交換なのですぐ戻すと単純に30%損失。

ただしリフレトークンなのでGNANA持っていれば誰かがGNANAに変換するたびにBANANAが入ってくる。

早めに持っておけばたくさん報酬貰える?(とはいえGNANA保有量にたいする分配で2%全部もらえるわけじゃないので元を取るにはかなりの時間が必要な気がする。。。)

長期保有しないクジラにIAOが荒らされないようにする、というのがGNANA変換で30%減らして、BANANA変換時に大損させる仕組みの目的っぽい。30%以上の利益を出してからBANANAに戻さないと単純に大損。

なので、超長期保有を前提としない人はGNANA変換は全くお勧めしないのは間違いない。

とはいえ悩ましいのは将来的には30%以上の手数料を取ってもっとBurnする方針に変更されるかもしれない点

ApeSwapが伸びる、もしくはガバナンスに参加して伸ばすという人はGNANAを早めに確保し能動的にプロジェクトにかかわる、というのは検討してもよい。

30%の損失を超える利益をGNANAの特権で十分得られるまで保有するか、そこはまさに投資家としての判断手腕が問われるところ。

GNANAに価値があると多くの人が考えると、28%BurnのBANANAが市場から消えて、さらに70%がソフトロック(BANANAに戻すと損するからよほどのことがない限り戻さず、損失確定解除任意のロッカー状態)になる。

でもGNANAに変換する理由はIAOかGNANAステーキングくらいでどちらも今のところそこまで魅力的に思えないのでここの魅力が圧倒的に上がれば投資価値が見えてきそう。

GNANAのアドバンテージが今後どのくらい増えてくるか。。。

Trade

いわゆるAMMDEX。両替所

使い方は今さら説明不要とは思うものの丁寧に上記ページに記載されている=ライトユーザー層も取り込み狙い?

スワップ手数料はパンケーキコピー系では一般的な0.2%

そのうち1/4にあたる0.05%はApeSwapTreasuryに行き、残り0.15%は流動性提供者の報酬に行く。

PancakeSwapは0.17%が流動性提供者の報酬にまわるので、LP提供者への報酬が他のDeFiに比べて低い?(とはいえPancakeはそもそもスワップ手数料が0.25%なので最近のDeFiの中では高額だが。。。)

デフレ系トークンの場合手数料はバイバック&バーンに使われることが多いが、$BANANAはTreasuryにいくのでここのエコシステムがどう動くかはよく考える必要がありそう。。。とはいえ

During our first 3 months, 100% of our ApeSwap Treasury will be used to buyback and burn $BANANA. Once this period ends we will reevaluate the best use of these funds with the community.

と記載されてるので、とりあえず最初の3か月は普通にB&Bする。

今後のコミュニティの方針変更があるかどうかは要注目。(基本的にはホルダーは全員儲けたいはずなので価値を下げるような決定が通ることはなさそうだが。。。)

Farms

Tradeの項目で作ったLPを預けてBANANAを稼ぐいわゆるLPマイニング、イールドファーミング。

これも上記URLでかなり丁寧に画像付きで使い方が解説されている。初心者でもばっちり。

LP提供については特にBurn設計でApeSwapが意識しているところみたいで、他のPJにみられるような毎週ブロックごとの放出量が減るような先行者有利のデフレメカニズムが設定されていないので、要するにいつでもLP提供すればたくさんBANANAもらえる。

いろんな組み合わせで流動性提供する人が増えればDEXとして使いやすくなって使う人増えてサルが喜ぶということか。

Pools

よくあるステーキングプール。

BANANAを預けてONTとかWATCHとかpCWSとか他のプロジェクトのトークンを稼ぐやつ。基本稼げるのは魔界コイン。

もちろんBANANAでBANANAを稼ぐことも可能。

ここに魅力的な提携先が増えてAPR高いなら

・みんなBANANA買う→買圧上昇
・みんなステーキングする→買圧減少

でも今は草。特に一定期間のロック機構もなし。

例によって詳しい操作手順。「3. Click on the “+” button.」って。。。どれだけ丁寧かよ。まさにサルでもわかる解説書。

Lottery

最近DEX系DeFiでよく見かけるようになったロト宝くじ。よくあるBurnメカニズムの一端を担うやつ。

ただしロトは記事執筆時点でExploit懸念のバグが見つかって一時停止中。バグ修正後に復活する予定。

2BANANAで1チケット買える。一度に50チケットまで。ただし回数を分ければ無限に買える。

4つのランダムな数字で当選を決める。4つの数字の算出ロジックも公開されている。

・4つとも当たり:ポットの50%
・3つ当たり:ポットの12%
・2つ当たり:ポットの8%

複数人当選したら均等割り。

当選金は全ての掛け金の70%。残り30%の行先は

・15%は次のロトにまわる
・15%はBURN

なお、当選者がいない場合は70%はBURNではなく次のロトにまわることになる。

BURNは自動でロトが終わるたびに実施。

タイムスケジュールは毎日開催。

BANANAが暴落したときにでも遊ぶのが良いかも。

あとはギャンブル好きな人向け。

操作手順はやはりわかりやすく書いてある。

IAO

IFOとかIDOとかICOとかそれ系のやつ。

参加にはGNANAかBNBが必要。BNBならIAO、GNANAならApeZoneから参加。

IAOの参加プロジェクトはBNBを得てGNANAはBURNされる。

IAOのトークンをBNBかGNANAで買う感じになる(GNANAが通貨として使えて何かを買える唯一の場所!)っぽい。

必要量を超えて資金が集まった場合はオーバーフロー分は戻ってくる。買えるのは他のIFOとかと同じで自分が突っ込んだ量が全体の何割に相当するかによって動的に変わる。

ちなみにGNANAは、1.389倍した値のBANANAの時価で価値算出される。(IAOのみ1GNANA=1.389BANANAということ。約72%なのでBANANA->GNANA変換のロストより2%増えてる価値で計算される。)

IAOが終わったら買ったIAOトークンをClaimして貰って、売るもよしガチホするもよし。

なお、草コインは基本即売られてすぐ暴落する。

NFA

1000個のサルのNFT

32個のサルがレーザーアイ

107個のサルがサングラス付けてる

レア度は下記の通り。

Common Chimps: Tier 1 (500 NFAs) — Most common
Original Orangutans: Tier 2 (250 NFAs)
Alluring Apes: Tier 3 (150 NFAs)
Prime Primates: Tier 4 (70 NFAs)
Magic Monkeys: Tier 5 (30 NFAs) — Most rare

今のところ何に使えるかは謎。高い。NFTなので使うとかじゃないのかも。

ApeSwapが好きな人のためのコレクターアイテム。

NFTを使ったマイニングとか何かしらインセンティブをそのうち付けるのかどうなのかはコミュニティ次第か。

パートナーシップ

どんなプロジェクトと提携しているかはプロジェクトの信頼性や利便性に直結する。

詳しくは上記リンクの先の画像を見てみると、結構多く知っているプロジェクトもちらほらある。

2021/6/21 Polygonにも進出。提携先は10個。

・PolyCrystalFinance
・JDIYield
・BarberShopFinance
・CookieFinance
・TakoDeFi
・ApeRocket
・Astronaut
・Unimex
・NeuralPepe
・NFTKEY

この一覧観てわかる人は魔界の深層の住人だと思う。

ロードマップ

執筆時点では6月の誓約がかかれていた。毎月誓約がかかれるのかもしれない。

やってほしいことがあれば提案もできる。

監査・セキュリティ

・Certik
・BSCGemz
・Application Scurity Reports

の結果を見ることができる。とりあえずCertik通ってるのは安心感あるものの投資する人は見ると〇。

Majorが2つ指摘(もともとCriticalとか言われてたけど実際はそうではないやつ)

その1(Vote周り)

The voting power of delegation is not moved from token sender to token recipient along with the transfer(). Current transfer() is from BEP20 protocol and don't invoke _moveDelegates().

その2(パンケーキコピーにありがち)

An exploit in the interaction between the MasterChef contract and the SyrupBar contract was abused by bad actors. Previously when CakeToken was staked, an equal amount of SyrupBar tokens would be minted. Once the CakeToken was unstaked and withdrawn, the SyrupBar tokens would be burned. The specific exploit here was that if a user used the emergencyWithdraw() function in the MasterChef contract to withdraw their staked CakeToken, the corresponding SyrupBar tokens would not be burnt as intended. This allowed bad actors to repeatedly mint more SyrupBar tokens with their CakeToken tokens

BANANA Split TokenはDeprecatedなのでおk。あとVote。使うとき直すとか。

その他にバグバウンティーもやってる。(バグ見つけた人に賞金あげるやつ)

スマートコントラクトとブロックチェーンでCriticalなバグを見つけることができれば10万ドルもらえる。Webサイトの方でもCritical見つけたら7500ドルもらえる。

バグバウンティーやってるプロジェクトなのでセキュリティ意識は高めか。

※注意喚起。後日PolyYield事件がありましたので改めて魔界は最大限の注意必須。PolyYieldをApeSwapがツイートしましたがそのプロジェクトはラグプルし、それに対する言及は今のところ一切ないため要するにそういう世界。DYORできない人やできてても注意不十分、ウォレット分散できていないなど資金管理が不十分な人は本当に資金をすべて失いかねない危険な世界です。ApeSwapがツイートしたから安全など信頼を外部委託するのは非常に危険で、信頼を外部委託する場合は委託先が信頼できる存在であるという判断を自ら下したことに責任を持つしかありません。個人的にはApeSwapには魔界の中ではある程度の信頼を寄せていたところもあるので、資金は失っていませんがApeSwapへの信頼を減らしたことが残念です。

開発

各種機能が整理されていていずれも直近で開発が動いている=ちゃんと活動しているのがわかる。

DEXのUI部分だけでもかなり頻繁に多くの人が開発に携わってるのが分かる。

SolidityのFarm部分も開発が続いてる。

コミュニティが活発に活動しているのがわかる。

ちなみにUIはReactとTypeScript使ってるっぽい。個人的にはVueよりReactが好きなのとTSも好きなので個人的に好き。

ランキング

DeBankによるとBSC上のTVL9位。まぁ魔界とはいえ中堅どころになってきた感はある。意外と入ってる。

まずは安定してBakerySwapを抜けるようになればおk。

画像1

ポリゴン進出したのでポリゴンでもどうなるかは要チェック。

ポリゴンは資金流入してきてるもののIRON事件やそもそも地合い最悪だったりで流出が見られるのが直近の懸念。

ただ、ポリゴンはまだ地合いとかあまり関係ない魔界の住人の遊び場感あるので全体の影響はそこまで受けないかも?

DeBankにおける計測の24時間のユーザー数はPancakeBunnyよりは少なくWaultよりは多いくらいの規模感。とりあえずPancakeSwapのユーザー数と比べると文字通り桁が違う。

執筆時点でBakerySwapとか1inch、Venusあたりのユーザー数抜いてるのはpolygonローンチやインフルエンサーの力か?

画像2

まとめ・メリデメ・投資方針

今話題のApeSwapの調査結果は以上です。今後も動向に期待したいですね。

投資を検討している人は「必ず」原文の英語を読んでから自己判断で実施しましょう。日本語情報は誤訳や意訳、日本語でなくとも2次流通情報はタイプミスなどによる情報歪曲の可能性があります。

ここから先は個人的な投資方針などになるので有料パートにしたいと思います。ここまでの情報が何か役に立った人の寄付という形で貰えれば幸いです。

ここから先は

1,007字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?