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2019年 第5回ちはる塾 おとな学部 おとなの研究コース

かねてより興味を抱き、いつかは自分もと、淡い期待を寄せている「ちはる塾 おとな学部」に今回も参加した。

おとな学部とは

そもそも「おとな学部」とは、どういうものかと言えば、簡単に言うと、おとなになってから身の回りに起こっている問題ごとを、自分で解決できるような方策を論理的に考えよう、ということである。

今日の研究発表の例を具体的に言うと、月曜日に小学生が落ち着きのない行動を取るのはなぜか、そしてどうすれば落ち着いて学習できるのか、についての考察や、学習の継続要因を探り、学習が訪問看護師に与える影響を分析し、人手不足解消の考察だったりする。

研究というと、ノーベル賞や先端技術・先進医療など、自分とはかけ離れた分野に思えてしまうが、実は身近なところには常に問題が生じていて、知らず知らずに小さな問題は研究して(試行錯誤して)解決している。

この小さな自分の問題解決の方法を、他の分野の問題にも当てはめて、共通の解決方法を求めるのが、この「おとなの研究コース」の一番の意義なのかもしれない。

ここでは、研究の基礎を学ぶだけでなく、1年間を4つのシーズンに分け、徐々に論文を完成し、最終的には学会発表が目的になっている。

ひらがなで書かれた「おとな学部」というソフトなイメージに、ハードルの低さを感じてしまうかもしれないが、実はとてつもなく高いハードルが設定されているのだ。

それでも、この塾を主催する向後先生の人柄と、先生がモットーとする「学習者検証の原則」のおかげで、学習者にとっては、学びやすい環境が整っている。

それは、アシスタントの手厚いサポートと先生からのポジティブなフィードバックを受けられる点と、同期や仲間との連帯感によって得られる安心感なのかもしれない。

回を重ねるごとに、研究者の質も上がり、サポート体制も整いつつ、無理の無いペースで研究スキルが身に付けられるようになって来ているので、そろそろ来年から、自分も参加しようと考えている。


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