いい年して子供なしはいけないことか?

ちょっと前は「おいくつですか?」「結婚されていますか?」って聞かれることが多かったが、最近になって「お子さんいらっしゃいますか?」「お子さん何歳ですか?」という質問をたまに聞くようになった。未婚で子供のいない私にはちょっとカチンとくる質問だ。

確かに今の私の年齢と同じ年齢でとんとん拍子に結婚して適齢期に子供をもうけた人はすでに子供の年齢は上の子が高校生、出産が早かった人は大学生や社会人になっている人もいるかもしれない。さらに早い人は子供が出産してもう孫ができてすでにおばあちゃんになってしまっている人もいるだろう。

ちゃんと家庭を持って子育てしているのを立派に思う反面、いい年して子供がいないのはいけないことなのかと感じている。

特に田舎ではそうだけど、結婚して子供を出産しなければ一人前ではないみたいな風潮が残っている気がする。子供がいないとあの人は何か問題があるとかちゃんと自立できていないみたいなレッテルを貼られることも少なくない。たとえ相手が年上でも独身者より若くして子供産んだ自分の方が格が上だと独身、子なしを見下したりする人もたまに見かける。

大きな声では言えないが、私はあまり子供は好きではないと思う。ギャーギャーうるさい声を長時間聞いているのは苦痛だし、自分の自由が制限されるのも嫌である。甥っ子や姪っ子はいるが、年に数回会うくらいがちょうどいい。小さい子にほほえみかけられると癒されることはあるけど、1日中べったりくっついている必要性は感じない。このようなことを言うと「なんて冷酷な奴なんだ!」「結婚して子供産んで育てるのが社会貢献だよ」「自分のことしか考えない自己中だ!」などと批判の声はたくさんあることだろう。でも、子供を産まない自由も同時に認められるべきなのではないかと私は切実に感じている。

事情があって子供を設けることができない人、子供が苦手な人、自分(あるいはパートナーと)の時間を思う存分楽しみたい人…。まだまだ遅れを取っているけど、ライフスタイルはますます多様化している。子供を作らない自由があったっていいじゃない!一度しかない自分の人生を楽しむことに時間を注いだっていいじゃない!私は結婚して子供を設けたけど、熟年になって家族からも相手にされず、特に趣味もなく寂しい思いをしているおじさんの方がずっと憐れに見えるよ。死ぬときに後悔することのトップに上がるのが「自分の望む人生を送っていればよかった」ってことにもあるように今は個人のライフスタイルをより大切にしていかなければその後の人生にもしこりを残してしまう気がするよ。

子供がいない人生だって楽しむことができると私は強く感じている。ときどきこのようなわたしを哀れな目で見る老害に会うこともあるけど、子供のいない人生でも充実した毎日を私は送っている。趣味を思いっきり楽しんだり、勉強して新しい知識をインプットしたり、新たなチャレンジをしたり…。若い時よりも人生は充実したものになっていると確信している。

だから、いい年して子供がいないからといって見下したり、変な目でみたり、哀れな目で見ないでほしい。人生の形は十人十色。結婚して子供を持つのも一人で好きなことを極めるのもすべて自由。私はライフスタイルの多様化をもっと強く望んでいる。一生独身で子供がいない人でも周囲を気にせず堂々と人生の階段を上っていけるように微力ながら活動をしていきたいと思う。

「人生に正解はない!!」


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