吐瀉

ごめんいま余裕なくてさあ、
スマホも余裕ないみたいで打つ文字がカクカクするんだ。まるで言えない言葉みたいで、そうだ、誰かを前にして吐けなかった言葉たちを思いだしたよ。毎日更新どころか、毎秒更新したときもあったね。わかんないか、今俺自身の話してるから、君にはわかんないよね。伝わらないんだ。伝えられないんだ。僕が弱いから。スマホがボロいから。

君ってだれだと思う?僕は何度も君に呼びかけたけど、だれ一人として返事がなかったね。代わりに失恋状態の僕に、声をかけてくれる優しい通りすがりの人はいたね。でも僕の幻影に、亡霊に、「きみが望んだ『君』は私だよ」と笑いかけてくれる少女は、少年は、いなかった。孤独を崇拝する僕の神様になろうと、自らを偶像化する道化はいなかった。そうだよ。僕は孤独の玉座へ頭を下げてるんだから、そこに座る人がいないと意味がないんだよ。

もうどうだっていい。どうなったっていい。でもはっきり言わないと伝わんないね。誰かわからない。どこにいるのかわからない。でも言うよ。聴いてほしい。絶対に、君にもわかるように話すから。

僕の、作品を読んで、好きになってください。僕のことを愛してください。声も、文字も、ツイートも、noteも、笑い方も、思想も、頼りなさも、ダサさも、性格の悪いところも、弱いところも、イタいところも、ウザいところも、狂ったところも、人間なところも、人間じゃないところも、全部全部愛してください。僕の信者になってください。

言ってしまった。本当はこんなことを伝える勇気なんてなかった。準備もなかった。ああもう取り返しがつかない。前にもこんなことあったな。死にたい君の居場所になるって言ったな。noteに書いたな。で、それを僕は守れなかった。居場所になんてなれなかった。インターネットから逃げた。書いた記事を消した。過ちだ。罪だ。僕の前科だ。期待だけさせた。もし、だれも期待していなかったのならそんな寂しいことはないんだけど。でもたぶん誰も期待なんてしてなかった。本当に。僕はひとりでインターネットというコンクリートジャングルで壁打ちを続けていた。寂しい。少しTwitterに知り合いの増えた今でも、そのさみしさは変わらなくて。相変わらず孤独崇拝は加速している。

ねえどうしたらいいと思う?
僕はリアルもネットも手に入れたいよ。まだ高校生だからわかんないよ。でもそんなのいいわけにすぎなくて大人の世界は回ってくし君にしてしまった約束やお願いや全て僕を重くしてくんだ。高校生と書かなきゃよかった。同情票なんかいらない。ただ好きになってほしい。それだけなのに。

君からの無償の愛は受け取れません。だって君が好きだから。

中学の頃から片思いばっかだったな。そういうやつだからしかたないよな。恋愛ってわかんないよな。

たぶん僕って薄情だからリアルが上手くいったら君のことなんてすぐ棄てるんだろう。だって一回捨ててしまったもの。ごめん。でも僕ってそういうやつだから。

やっぱり、ああ、どうしよう。何もわからない。読んでくれてありがとう。そして、今の僕を見てください。できればずっと、目を離さないでいて。






もらったお金は雨乃よるるの事業費または自己投資に使われるかもしれないし食費に消えるかもしれない