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THE ICE2024全通した。

夏だ。アイスショーだ。THE ICEだ。

ということでスケオタ夏の風物詩である【真夏の氷上祭典 THE ICE2024】愛知公演(3公演)・東京公演(4公演)と計7公演通い詰めた記録です。
個人演技についての感想ではなくキャスト発表時の所感やアイスショー全体の良かった所・もっとこうだったら良かったのにと思う所、新しい会場であるららアリーナについてやVIPルーム席チケットの感想を個人的にまとめているだけなのでそこはご容赦ください。

長いです。

開催決定&キャスト発表

https://x.com/chukkyo_san/status/1777190428649087443?s=46

開催決定&キャスト発表によりTLが激流と化した4/8。
アレクサンドル・セレフコ!?ミハイル・シャイドロフ!?ニカ・エガゼ!?ニコライ・メモラ!?エミリー・チャン&スペンサー・アキラ・ハウ!?
ちょっと私に都合が良過ぎる。誰が考えたの?私?

冗談はさておき特筆すべきは

・シングルスケーターは男子のみ、かつ日本人選手は2名のみ
・男子シングル10名、ペア・アイスダンス3組という少数精鋭(2022年:男女シングル16名、ペア・ダンス2組  2023年:男女シングル12名、ペア・ダンス4組)
・氷上ナビゲーターの導入
・愛知、東京(
千葉…)の2都市開催(大阪公演なし)

この辺りでしょうか。

まず女子シングル選手を呼ばない、というのはかなり思い切ったなと思いました。 最近の男子シングル人気の高さが要因なのでしょうか。
日本のショーなのにワールド三連覇を果たした世界女王を呼ばないのか……という驚き。私も正直花織ちゃんと舞依ちゃんは見られるものだと思っていたのでうろたえました。
また海外女子を見る機会が一つ減ったというのも寂しいです。これにはかなりショックを受けているフォロワーさんもいましたし、女子がいないのなら行かない……といった意見も多く目にしました。
行かない人は行かないけれど、行く人は何度だって通う、絶妙なメンバー選出。
「アイスショー未経験者やザアイスに足を運んだことのないような人を幅広く取り入れる」といったような趣旨を掲げていましたがこの時点ではむしろ初心者置いてけぼりでコアな層をピンポイントで狙い落としているような……?という印象でした。
私は海外選手のファンなので他のショーでは中々呼ばれないような選手をたくさん招待してくれるこのザアイスが大好きですし、他のショーとも差別化できていていいとは思うのですが……果たして……。

次にキャスト人数の減少。
2022年、2023年は共に全20名のキャストでしたが今年は16名+個人演技なしの氷上ナビゲーター2名という少数精鋭。
公演が始まるまでは「キャストなんて多いに越した事ないでしょ」と思ってましたがこれについては考えを改めます。(理由は後述)

そして氷上ナビゲーターの導入。
「氷上ナビゲーターとはなんぞや」というファンの疑問を一切受け付けない公式サイト。未知の役職。
おまけに"ナビゲーターのソロ演技はございません"という但し書き付き。
本当にナビゲートするだけなの?ジャンリュックと知子ちゃんのスケートは見られないの?という不安を抱えながらチケットを買った人もいるのではないだろうか。
しかしながら実際は……これもまた後述。

あとは個人的に痛かった大阪公演なし。
私は関西住みで基本大阪公演+もっと行きたい時は愛知公演というスタイルだったので大阪がなくなったのはお財布的にかなり厳しかったです。
愛知のリハーサル見学参加者様によると「今年大阪で開催できなかったのは会場の改修工事があった為」という噂があったとかなかったとか。
それならば来年は大阪に戻ってきてくれるかな……?

などなどSNS上では賛否両論ありましたが私はこの時点でかなり期待値は高かったです。
私が好きな選手ばかり呼ばれている、というのも正直ありましたがまずキャストを小分けに発表せず最初の一回で全て出し切った事、これはとても大きかったです。
以前からファンの間でも「第一弾、第二弾といったキャスト発表の仕方はやめてほしい」という意見がありましたし勿論私もそう思って過去の公演のアンケートにも記入しました。好きな選手がキャストにいないからチケットを見送ったのに、その後追加キャストで好きな選手が……という事例を沢山見てきましたので。
ちゃんとアンケートの内容を見て反映させてくれたのだなと感じられ、これは他の部分にも期待出来るのではなかろうか?と。

第二に過去の実績だけの選出でなく"今後の活躍に期待のできる選手"の招待があります。
マニアックだなんだと言われていたキャスト選びでしたが中でも驚いたのはやはりニカ・エガゼ選手とニコライ・メモラ選手でした。
サーシャ兄くん(アレクサンドル・セレフコ)はユーロ銀メダル、ミーシャ(ミハイル・シャイドロフ)はGPS中国大会銅メダルと直近の輝かしい戦績がありましたし、兄くんは昔からスケオタに馴染みの人気選手、ミーシャは23年さいたまワールドから23-24シーズンと強烈なインパクトをスケオタに与えていた為キャスト発表の時も驚きはありましたが「来たか!」という思いも強かったです。

ザアイス公式サイト(https://fs-theice.com/cast
に記載されているニカの戦績はNHK杯4位、メモラくんは22年JGPF金。勿論どちらも素晴らしい戦績ですがここ数年のザアイスのキャストを見るとやはり直近のシニアGPS・GPF、またはチャンピオンシップスでの台乗りがキャスト選びの基本だったのかなと感じるのでこの2人の選出は予想外であったと同時に嬉しくもありました。
怪我等で中々実力を発揮しきれないシーンも多くありましたが、秘めているポテンシャルの高さ・これから欧州を担っていくであろう人材、また日本のスケートファンにアピールしておきたい存在という事で声をかけてくださったのかな。だと嬉しい。
(残念な事にメモラくんは怪我の影響により全日程キャンセルとなってしまいましたが、是非来年こそは出演できますように……!)

公式サイトの主催者様コメントにもある通り『一つの賭け』に出たザアイス。
批判も覚悟と語るこの一新をしっかりと見届けてきました。

愛知公演(7/20,7/21)

どーもくん、モリゾーとキッコロだよ。

物販

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の物販は会場外の広場。真夏なのでとにかく暑い。私が並んだ日は少々曇り空だった為まだマシでしたがそれでも汗が噴き出る位に暑く、日傘とハンディファンは手放せなかったです。
前回私がここに来た時は会場側の屋根のあるスペースに待機していた気がするのですが今回はジブリパークの入場待機との兼ね合いで屋根のない場所で待機する事に。もう日本の夏は陽射しの真下で待機していて良い気温ではない……(スタッフの皆様もお疲れ様でした……)
簡易的なテントを張ってくれるだけでもかなりありがたいのですが難しいのかなー、それでもどうしたって陽射しに当たる部分は出てきちゃいますが。
来年並ぼうと思っている方は暑さ対策を入念に。

グッズのラインナップは
・公式パンフレット+A4トートバッグ(¥2,500)
・キャストの名前入りTシャツ(¥3,000)
・キャストの名前入り手ぬぐい(¥2,000)
・フェイスタオル(¥2,500)
・アクリルキーホルダー〈太鼓〉〈スケート靴〉(各¥1,000)
・オーガニックルイボスティー〈スケーターカードランダム2枚入り〉(¥1,500)


そして恒例の5,000円以上お買い上げの方に先着でB2ポスタープレゼント。
海外キャストも日本式で名前が書かれている手ぬぐいがかわいい、ふふ。
グッズの種類が増え、多少の値上げもありますがラインナップは例年とそれほど変わりありません。

と言おうと思いましたがだいぶ変わりありました。
大問題のルイボス
ガチャティー。
恐らくほとんどの人がルイボスティーではなくおまけのスケーターカード目当てで購入したであろうこのグッズ。
昨年度と同じフォーマット(選手単体の写真+国籍や簡単な戦績の記載)のものを期待して私も購入しましたが蓋を開けてみれば内容は昨年度の公演のもの、加えて選手単体どころか選手を判別するのさえ難しい遠景の写真やスケート靴、会場、衣装の一部写真……。
今回東京公演で開催されていた写真展のように大きなパネルで展示されていればどれも素敵なお写真です、ですが"スケーターカード"を求めていた我々顧客にとってこれはガッカリ以外の何物でもありませんでした。

開封の儀(キラカードを引く強運フォロワー)
イリアダム(まぁまぁ盛り上がりはした)

あくまでルイボスティーが主体でカードはおまけという扱いなんでしょう。
けど内容が変わるのであれば告知していただきたかった……(ルイボスティー苦手なのに3パック買った)(そして更にこの後3パック増えることになる)(愚か)
事前に愛知と東京で開催されていた衣装展で配布されたカードは例年通りのフォーマットで全選手分単体であったようなのでより「なんで!?」という思いが強いです。それをつけてくれればよいのに。
この意見が来年反映される事を祈ります……推しを自引きさせてください。

豊富なグループナンバー、大活躍の氷上ナビゲーター

今回の大きな見どころであるグループナンバー。

①オープニング  -『唱』、『兆』-
②ジャンリュック、宮原(+マリニン、三浦、エイモズ)  -『Assassin's Tango』-
③チョクベイ、パパシゼ、チャンハウ、ジャンリュック、宮原、ヴァシリエフス  -『Experience』-
④ジャンリュック、ヴァシリエフス、エイモズ(無音)
⑤マリニン、ジュンファン、三浦、セレフコ、エガゼ、シャイドロフ  -『Stride』-
⑥ジャンリュック、宮原、チョクベイ、チャンハウ  -『Boys』-
⑦フィナーレ  -『結』-

グループナンバーだけでこれだけ演目があるのは贅沢過ぎる。
先程「キャストは多ければ多いほど良いという考えは改める」と書いた理由はここにあります。
少人数だからこそできたこの珠玉のグループナンバーの数々。本当にどのナンバーも質が高くて何度観ても飽きませんでした。
間にグループナンバーが挟まるだけでがらりと空気が変わりますし、いい切り替えになるんですよね。また個人演技では見られないような選手の色も見えてくる。

個人的なお気に入りはオープニングの『唱』とチョクベイ演技後の『Experience』です。
特にオープニング!照明の演出と衣装が格好良過ぎます。
赤と黒を基調とし、選手一人一人の個性に合った衣装が本当に素晴らしくて仕立ててくださった衣装屋さんに感謝……。ニカの柄シャツ×ハーネスもミーシャのフード付きのロングコートも兄くんのちょっとヤンキーテイストな衣装もチャンハウの中華風衣装もぜーんぶ素敵。この衣装お写真のグッズが欲しい。

個人の演技こそなかったものの、その分グループナンバーで大活躍を見せた氷上ナビゲーターのお二人。男子組のグループナンバーを除く全てに出演しまたその合間にダンスレッスンやら進行役やら小芝居係やら……この二人の活躍で今回のザアイスが最高に魅力的になものになったと言っても過言ではありません。
こんなにたくさん出番あるならもっと大々的に宣伝しといてよ!!宮原知子&ジャン=リュック・ベイカーファン必見のショーだったのに……あまりにも事前情報が少な過ぎた。
チョクベイ、チャンハウとのナンバー『Boys』とかもうJLBオンアイスでした。このナンバーだけ空気がUSOI過ぎる。

毎年恒例ダンスレッスン

ザアイスの特徴といえば製氷間際に行われるフィナーレダンスのレッスン。今年も継続で嬉しい!
フィナーレダンス、このショーに初めて来た時は「!?」ってなってたんですが、慣れるとこれが楽しいんですよね……ズイ₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾ズイ
毎年振り付けの変わるダンスなので今年はどんなのかな〜という楽しみもあります。同じ振り付けだけど選手によって踊り方に個性が出ていてかわいい!
2022,2023は人数が多かったため目の前でレッスンする選手が色んなところに来てくれていましたが少人数の今回は中々目の前で拝めず、ただ東京の千秋楽では大盤振る舞いでしたね(音楽を口ずさみながらにこにこ踊るベイツさん、かわいすぎた……)

7番勝負は人を暴く

一部と二部の合間に楽しい企画を用意してくれるのもザアイスの特色。
ここ数年のザアイスのお楽しみ企画といえばカオス極まりないダンスバトルでしたが、今回は若手男子チームによる対抗戦企画。
題して『真夏の氷上7番勝負』

バラエティ番組?

Aチーム(マリニン、セレフコ、三浦)とBチーム(ジュンファン、エガゼ、シャイドロフ)に分かれて各公演1ゲーム、計7戦で勝敗を決めるというもの。
『選手の素顔が見てみたい』『スケート以外の才能が知りたい』という声から生まれたというこの企画。あえてスケートとは全く関係のないゲームを用意したそう。ばりばりスケート関係あるゲームもあった気がしますが。

これがもうはちゃめちゃに面白かった。
本当に。笑いが止まらなくて死ぬかと思った。
たった十数分のゲームなのに選手一人一人のキャラクターが見える見える。

とにかく攻めたい!勝ちたい!と気合い十分なイリア。
なんでもそつなくこなしちゃう器用な兄くん。
ゲームを盛り上げる才能(オブラート表現)に溢れた佳生くん。
バラエティアイドルかってくらいリアクションが一々かわいいジュンファン。
真面目で几帳面な性格がモロに出てたニカ。
あんま役立ってないのに毎試合オモシロ行為でインパクトを与えるミーシャ。

ダンスバトルでもその人らしさは随所に見えていましたがこのゲーム企画はみんな自然体というか、普段こんな風に友達やチームメイトと笑い合ってるんだな〜というのが感じられて楽しかったです。

↑愛知土曜夜公演の段ボールジェンガ対決。
白熱し過ぎて驚異の17分半。

このゲーム企画で「この選手ってこんなに面白い人だったんだ!と好感度が上がった」と仰るファンの方をたくさん見かけましたし、元よりその選手のファンであった人たちも「こんな一面知らなかった!」と新たな魅力に気付けたり……『選手の素顔を知ってもらう』というテーマとしては大成功だったのではないでしょうか。
現地でも配信でも大盛り上がりだったので来年も是非この企画を継続してほしいなぁと思います。

チケットの価格

大満足の愛知公演。初回公演のオープニングを観た瞬間「全通決めてよかった!!!!」と本当に心の底から思いました。
しかしながら愛知公演には唯一大きな不満点があります。
それは氷上プラチナ席の価格。
28,000円という価格がというより、氷上1列目と2列目が全く同じ価格というのが問題だと思います。
1列目か2列目かは発見するまで分からない、完全なるギャンブル。私は今回たまたま全公演1列目でしたが、過去の公演で2列目になった時かなり悲しかったのを覚えています。
これは毎年結構な数のファンの方が苦言を呈しており、私も前回公演のアンケートに書きましたが……変わっていないという事はそうするのが難しい事情でもあるんですかね。
2列目を26,000円に、もしくは1列目を30,000円にする……とかでもいいと私は思うんですが、それだと2列目が売れないか……。
何か良い形で改善される事を願います。

東京公演(7/27,7/28)

どーもくん、ミシャ太朗、LaLa arena TOKYO-BAYだよ。

新たなる会場ららアリーナ

今回はザアイス初の千葉もとい東京公演。(蒲田さん「ららアリーナ東京ベイは東京です!!」)
南船橋駅から徒歩約6分。会場方面の出口を出て右手に進めば長い屋根付きのオートウォーク(動く歩道)がある為夏場の移動はそちらを推奨。
南船橋駅と会場にコインロッカーもある為大荷物の遠征民も安心。
私は寄っていませんが近くにららポートやららテラスがあるのでお食事やお買い物もできるのかな?
駅近くにコンビニもあるし、そんなに不便な印象はありません。(大阪・朝潮橋の中央体育館…じゃなくてインテックアリーナ…でもなくてAsueアリーナ、なにもなさすぎる)

モニターだ!都会の会場だ!(田舎民)

会場内には飲食売店複数。
サイトにも記載されていますが現金支払い不可の為電子マネーやクレカは必携。

とある選手の影響でよく売れたであろうパンダまん🐼
(中身はあんこ)

お手洗いの数は元から男性用より女性用の方が多く作られており、数もかなりあるので回転率も良さそう。

座席の傾斜も程よくかなり見やすい構造になっていると思います。ただ席の感覚が若干狭いので横移動は苦労するかな?

VIPルーム席

土曜公演はVIPルーム席チケットを購入しました。
裏手の駐車場にある入り口からエレベーターに乗り込み3階へ。受付で本人確認をし、IDパス、お土産、スケジュールと注意事項記載の紙を受け取って入室という形でした。
↓スケジュールと注意事項は以下のリンク先とほぼ同じ。

部屋の内装。部屋によって結構違いがある。

お部屋は10室程度あり、各部屋5、6人くらい入っていたかな。
お部屋のすぐそばにラウンジがあり、ビュッフェ形式でケータリングがいただけるようになっていました。ラウンジにあるテーブルを使うもよし、お部屋に戻っていただくもよし。

選手の食べているものと同じメニューのケータリング

選手も同じメニューを食べたんだ〜と思うとやっぱりちょっとテンションは上がりますね、お味も美味しかったです。
ドリンクはお茶やジュースの他にお酒もありましたのでお酒飲む方には嬉しいかもしれない。いいですねほろ酔いでショー鑑賞って楽しそう、リッチ。

3階バルコニー席からの眺めはこんな感じ。

映画館のようなドリンクホルダー付きの折り畳み式座席
1列目と2列目がある
1列目に座った時の景色

入った瞬間思ったのは「思ったより近い!」でした。
なんとなくたまアリのA席くらいの遠さを想像してました。このくらいの距離なら群舞でも選手の判別余裕で可能ですね〜。
前に柵とアクリル板があるので1列目に座るとどうしても視界に柵は入ってきてしまいますが、安全面の考慮もありますし慣れれば気にはならないです。気になる方は気になるかも。

3階バルコニーから撮った周回動画のスクショ
(マディ様のハートを添えて)


ミート&グリート

今回私が130,000円という高額のVIP席チケットを取った大きな理由、それがこのミート&グリートでした。恐らく同じ理由の方も多かったのではないでしょうか。
ミート&グリート、とても魅力的な響きですが詳細な内容は当日まで分からず、お値段も決してお安くないのでチケットを買う時点ではかなりの大博打でした。
しかしながらこの豪華メンバー、海外選手オタクにとっては垂涎ものです。こんなメンバーもう二度とないから……!!という思いでフォロワーさんを巻き込んで連番する事に。

先に感情だけ恐れずに書かせていただくと、かなり大きな不満もありました。

まずは当日の流れから。
・ラウンジにてファンが集合→進行役の方の説明の後選手10名が入場(この時点から撮影各自OK)
・選手が一言ずつコメント
・選手のみの撮影タイム
・ファン一人一人が選手の中に入って写真撮影(自分のスマホをスタッフさんに渡して撮影していただくスタイル、中には本格的なカメラでお願いしている方も)


といった形です。
他のお客さんが直前に「選手と直接話したりサインをいただけたりする事はできないのか」という質問をスタッフさんにされていましたがそういったものは一切ありませんでした。
ファンの人数が人数ですし(50人くらい?もっといた?)個別でお話やサインとなると時間的にも選手の負担的にも厳しいのでこの形式が限界というのは分かります。
聞く話、海外のミーグリはもっと少人数規模らしいですし、今回のミーグリは昼と夜の公演の合間という僅かな時間でしたからね……。本当に選手の皆様にはお忙しい中ファンの為に集まっていただいてありがとうございますという思いしかありません。

私が中々納得のいかなかった部分はミーグリの形式ではなく
『参加する選手が10名と決められていた事』
『それについての説明が事前になかった事』
この2点です。

公式サイトのQ&Aには
『出来るだけ多くの出演者の参加を予定していますが、出演者のコンディション等により全員ではない可能性もあります』
とだけ記載してあります。
この書き方ですと選手の体調や都合が悪くない限り全員参加という風にも受け取れます。(少なくとも私はそう受け取りました)
体調不良等による不参加ならばそれは仕方がありませんし、私もその可能性だけは覚悟してチケットを買う決断をしました。

しかし実際は土曜と日曜、それぞれ10名ずつ、昌磨さん、イリア、ジュンファンのみ両日固定でその他のメンバーはどちらか一方のみという配分。
私はニカとミーシャが大好きで、ミーグリで2人に会いたい!と思ってチケットを買いました。それなのに体調不良でも時間の都合でもなくただ振り分け日が別だったという理由でミーグリの2人の姿は拝めず……かなりショックが強かったです。
私とは逆に土曜のミーグリメンバーに推しがいたのに日曜しか取ってなかったから会えなかった!という方もいるでしょう(というかいた)

メンバーを振り分けるなとは言いませんが、ただその内容を事前にサイトに記載するだけで良かったのでは?と思えてなりません。
参加する選手の名前をあらかじめ知れるのが一番良いですが、難しければ単に『選手によっては土曜と日曜、どちらか一方のみ参加の可能性があります』と添えるだけでもかなり違ったと思います。
この記載さえあれば私はVIPチケットを2回分取るか、もしくはFFパッケージの購入を検討したかもしれません。
高いチケット代を払って……とかお金についての事はあまり言いたくはありませんが、値段に関わらず代金を支払って来ている人たちに詳細を何ひとつも明かさないのは対応として少し不誠実なのでは、と思ってしまったのは事実です。

半ばお気持ち表明になってしまいました。
今回初めての取り組みですし、アイスショーと同じく計画を進めていく中で作り上げられたものだと思いますので、私の言う『こうすればいいのに』という意見にも何か『できない理由』というものが存在するのかもしれません。
ですが私なんかの意見でも一応お客の声にはなるかな、と思ったのでここに書き留めさせていただきました。
来年ももしミーグリが開催されるならこの辺りが改善されていると良いなと思います!

ミーグリ自体は超楽しかったです。
選手一人一人結構な長さのコメントをしてくれていましたし、中には日本語で挨拶してくれる選手も。

バナーと国旗を持ってくれたイリアとサーシャ
両手に花

好きな選手こんなにたくさんとお写真を撮れる機会なんて中々ないですからね。
選手のバナーを持っているとその選手がそばに移動してくださってました、皆さんお優しい。
私はイリアバナーと兄くんのエストニア国旗、どっちを持つか決めきれず結局どっちも手放せませんでした(よくばり)
選手と個別にお話する事はできませんが離れる際に「Thank you guys!!」と一言伝えるくらいはできますし、昌磨さんはファンおひとりおひとりの目をしっかり至近距離で見つめて「ありがとうございました」と伝えておられました、眩しい。
貴重なお時間を本当にありがとう!

土曜夜公演(全編撮影可能回)

VIP席で土曜2公演を観る予定でしたが、夜公演が始まる前にスタッフさんから
『夜公演は全編撮影可能回の為前の方で見たいという方も多くいらっしゃるかと思います』
『こちらの方でアリーナ席を押さえているので移動したい方はチケットをお持ちになってご自由に移動なさってください』
という旨のお話があり、アリーナ席のチケットをいただけました。
VIP席で観てもアリーナ席で観てもOK、ラウンジの出入りはいつでも自由というシステム。
3階席でも十二分に楽しめましたが、やはりショーの熱気は間近で浴びたくなりますね。ほとんどの方がアリーナ席の方に移動していたかと思います。
私たちも折角ならという事でアリーナ席に移動する事を決め、開演までの時間はゆっくりVIPルームで過ごさせていただきました。公演の合間に涼しい場所で座ってゆっくりお食事がいただけるというのがこのチケットの大きなメリットかもしれません。普段のショーや試合だと休む場所を探して適当にコンビニのご飯食べたりフォロワーさんからのお土産のお菓子いただいたりしてますからね……楽……。

移動したアリーナ席は3列目、結構真ん中寄りでとても良いお席でした。良い場所で観てほしいという運営様のお心遣いに感謝します。

今回から初導入のフィナーレ撮影可&全編撮影可能回実施ですが、これは本当に革命的だと思います。
昨年のONE PIECE on ICEもフィナーレ撮影可だった事からSNSで拡散され、賑わいに火が付いていましたが今回も現地の盛り上がりがSNSで共有される事によって次回公演の注目度上昇に少なからず影響を与えていたと思います。現地に行けなくても配信がありましたから『面白そうだし配信あるなら観ようかな?』という人も出ていました。

それになにより選手の演技を、会場の熱気を自分の端末に保存出来るのが嬉しい!
海外選手の演技動画なんて中々残せるものじゃありませんからね。遠くてもピントが合わなくても、自分だけの視点で収めた映像は何よりも愛おしい!

お土産

今回FFパッケージ、VIP席、最前列席の内容にはお土産というものが組み込まれていました。
勿論(?)お土産の詳細の事前告知はありません。

内容はオフィシャルグッズ全てをオリジナルのトートバッグに詰め込んだグッズセットでした。(B2ポスターは無し)
う、うーん!微妙!

私は事前に愛知公演でパンフレットとルイボスティーを購入していたので土曜のVIPと日曜の最前列×2でパンフレット4冊とルイボスティー6つ、そしてその他のグッズを計3つずつ手に入れる事となりました、爆笑。物販と同じ内容なら先に言っといてよ〜案件ですねこれは。
まぁ愛知で買わなかった所でお土産3つは変わらないんですが。いやチケット買う時点でこんなにお土産いらんなとは思ってたんですけどね、抗えないよ最前には。
お土産ありなし選べたらな……。
本当にどうしようねこれ、なんか欲しい方いたらお譲りします。NHK杯で会いましょう。

あ、でもTシャツだけは微妙に物販で売られているものとは違う特別仕様でした。
文字の部分が物販のものは白ですがお土産のものは青色なんです。ほ、本当に微妙。
どうせなら7番勝負の両チームが着ていた赤と青のTシャツが欲しかったな……Bチームの青Tおそろいほしいよ〜。
グッズでカラーTシャツ出してほしいって毎回アンケにも書いてるんですが出ませんね〜お高いのかな?

おまけ

ここからはレポという程ではないけどショーを観ていく内にいいなぁ、と思った所を書き連ねます。

鼓童と宇野昌磨、様々な『巡』

今回のショー、個人演技のラスト演目は昌磨さんと鼓童さんによるコラボレーションナンバー、『巡-MEGURU-』

今まで昌磨さんの数々のショーナンバーをこのザアイスで見てきましたが、このプログラムはその中でも強く深く心に刻み込まれました。
私の中で昌磨さんといえばクラシックやオペラのイメージが強く、和のイメージがあまりなかった為太鼓の音色でどんなプログラムを作り上げるのだろうとどきどきしていましたが、昌磨さんの重厚なスケーティングに鼓童さんの心臓を打ち鳴らすような力強い太鼓の響きが溶け込みひとつの音楽になっていました。
そうだった、宇野昌磨は音楽だった。

神聖な雰囲気を感じさせる笛やマリンバの音から始まり次第に激しい祭囃子のようになっていく曲調とシンクロするように会場の熱を取り込んでいく昌磨さん。スケートを見て全身に血が駆け巡る感覚というものを覚える事は中々ありません、奉納演舞のような御姿が目に焼き付いて離れない。

振り付けには昌磨さんの過去のプログラムを想起させる部分も。特別ファンという訳でない私でも「あ!この振り付けは……!」となってゾクゾクきたので、ファンの方が初めて目にした時の興奮は計り知れないだろうなと思います。
きっと今までの思い出を皆さん心の中で巡らせていた事でしょう。

昌磨さんとのコラボレーションだけでなく、オープニングからフィナーレまで盛り上げてくださった鼓童さんに深くお礼申し上げたいです。
フィギュアスケートと和太鼓がこんなに相性の良いものだったなんて!
海外選手にとっても日本の伝統音楽に触れられる貴重な機会となっていたようで。
ザアイスと鼓童さんが出逢えたという巡り合わせにも感謝を。
是非また来年もコラボしていただきたい!

ショーで魅せる、からショーを魅せる立場になったイリア・マリニン

2022、2023、そしてこの2024と3年連続での出演となったイリア。
2022年公演の可愛らしい半被姿がついこの間の事のよう。
アメリカの新星、四回転の神、といったような謳い文句で観客の注目を集めてきた彼ですが、今回の公演では自分を魅せるだけでなくショー全体を盛り上げられるよう注力している印象を受けました。

ゲーム企画では豊かなリアクションや激しいパフォーマンスでお客さんを楽しませていましたし、オープニングナンバーやフィナーレでは自身のアクロバティックな技と和の振り付けを上手く組み合わせてショー全体のまとまりを意識しているなとも。
以前よりもショーの経験を積み重ねた事、世界王者となった事、そして昌磨さんとの共演がショースケーターとしての彼をぐんぐん成長させているように思います。

ネイサンがザアイスにとって特別な存在となったように、イリアがこれからザアイスの顔になっていくのかもしれませんね。

みんなのお兄ちゃん、サーシャ・セレフコ

スケート界でも有名な兄弟・セレフコ兄弟の兄  アレクサンドル・セレフコ。
冴え渡るテクニックとエモーショナルなスケート、端正なルックスでジュニア時代から人気のある選手だった彼。GPSでは中々上位に食い込めず、ワールドではFS進出ラインギリギリだった事もありましたが、昨季遂にヨーロッパ選手権銀メダルという偉業を成し遂げました!🇪🇪🥈
兄くんがユーロメダリストだなんて……これには長年のファン達も涙。

そんな輝かしい戦績を提げてやってきた今回のアイスショー。以前ファンタジーオンアイスのアンサンブルスケーターとして日本のショーに参加した事はありますが、しっかりキャストの1人として招待されたのは今回が初めて。(チュッキョさん、前々から兄くん狙っててFaOIにお呼ばれしたから「じゃあウチも呼びます」ってなったんだと思っている、勝手に)

いつの間にかロシア語話者コミュニケーション(イリア、サーシャ、ニカ、ミーシャ)や7番勝負組のお兄ちゃん的ポジションになっていた兄くん、流石兄。
特に同じチームだったイリアと一緒にいる場面が多かったです。
いけいけどんどんなイリアをすぐそばで献身的にサポートする兄くんの図は本当に兄弟のようで微笑ましい。
また、英語があまり得意ではない佳生くんとも積極的にコミュニケーションを取ろうとしているのが印象的でした。
兄くんのようにコミュニケーションスキルが高く、明るく且つ落ち着いた人柄の人がいると場の雰囲気も和やかになるんだろうなとリハや7番勝負を見ていて深く思います。
まさにみんなの頼れるお兄ちゃんでした。

あと今回のショーツアーで兄くんとエミリーの距離がとてつもなく近くなっていてきゅんきゅんでした。フィナーレでもずっと近くにいるじゃん君ら🫶たくさんのラブ見せつけてくれてありがとう🫶
愛って、素晴らしい……。
蒲田さんもそう言ってる。

ニカとミーシャのがんばり

キャスト発表でスケオタを驚かせまくったニカ・エガゼとミハイル・シャイドロフ🇬🇪🇰🇿
知っている人は知っている、ジュニアの頃から応援し続けているファンの方も中にはいる、けれどもまだ年齢・実績共に若く、一般的な知名度はほぼ皆無なこの2人が一体このザアイスでどういった活躍を見せてくれるのか?というのが個人的な今回の見どころでした。

2人ともそれぞれ自国のショーに出演した経験はありますが、言葉の通じない異国での大きなショーツアーは恐らく初めて。
多少の緊張や不安もあるだろう中、歳も立場も近く言葉の通じる存在というのはお互い助けになっていたんじゃないかなぁと想像しています。今回のショーでぐっと距離が縮んだのか、リハやフィナーレなんかでもずっと2人で楽しそうにしていました。

日本到着から愛知公演初演までの期間は約4日。
その間にオープニング、グループナンバー、フィナーレの振り付けを覚えて、個人演技の練習もして、ダンスレッスンやゲーム企画、ミート&グリートの事も聞かされて……。
慣れない異国の地でさぞ大変だった事かと思います。
しかし流石アスリート、パワフルさと根性でこの2週間全7公演を走り切りました。
初めの愛知公演フィナーレでの2人の出番ではもう振り付けがバラッバラで、SBS3Aも回転数はおろか跳ぶタイミングすら全く揃っていなくて、大丈夫かな!?とか思っていましたが東京公演では振り付けもしっかり揃うようになっていて感動すら覚えました。

更にスケート以外のシーンで彼らの人となりをよく知れたというのも大きな収穫です。
試合を見ているだけじゃ分からない彼らの素顔。
ニカは結構イメージ通りというか、本当に真面目で誠実なんだろうなというのが伝わってきました。でもゲームであんなにはしゃげるなんて私知らなかったよ。試合でもそれくらいガッツポーズしてくれ
ミーシャは……なんか……凄かったですね……色々。こんなにおもしろい男だったんだ君……。今回のショーで一気にスケオタの心を掻っ攫っていった。

この2人を好きになった!と言ってくださる方がたくさん増えたのも嬉しいですし、SNSを見ているファンの自分でさえ知らないような一面を見る事ができて本当に楽しかったです。

またトップクラスのアスリートであるイリアやジュンファン、更には他の名だたるベテランスケーターと過ごした事も彼らにとってよい刺激になっていると良いなと思います。
いわゆるスケート大国ではないジョージアとカザフスタン、それぞれ国を背負って戦う2人がこのザアイスというショーを経て今季どんな進化を見せてくれるのか、本格的なシーズン開幕が楽しみですね!

あとなんかシャイドロフさんがこのザアイスを機にXのアカウントを作成したようなので是非フォローしてあげてください。
なりすましアカウントか?って感じのアイコンしてますが本人がInstagramで紹介してたので本人です。

あ、ニカさんもThreadsアカウント更新し始めたっぽいので覗いてあげてください。


新たなる門出を祝う、THE ICEというショー

スケーターの人生には多くの節目があります。
お誕生日だったり結婚だったり、はたまた引退だったり。
そんな選手の人生の節目でお祝いやお別れの時間を設けてくれるのがこのザアイスというアイスショー。
近年だと2019年のミハイル・コリャダくんの結婚、2023年のキーガン・メッシングくん、かなだいの引退とケヴィン・エイモズくんのお誕生日。
そして今回はマディ様とベイツさんの結婚を会場の皆さんとお祝いする事ができました。

私が『THE ICE』というアイスショーが大好きな理由の一つがここにあります。
このショーは本当に選手の事を大切に思ってくれているし、観客と選手を繋げようとしてくれているというのがこの時間で分かる。

スクリーンに映し出される結婚式の2人の姿、会場でたくさん揺れる星条旗とバナー、大きな歓声と拍手に包まれて幸せそうに見つめ合う2人。
どれもが愛おしくて思い出すだけで目が潤みます。

本当に愛って素晴らしいよね!!!!蒲田さん!!!!(2回目)

どうか末長くお幸せに❤️

そしてリンクの中心で微笑む彼らを見て湧いたのが『北京五輪の団体戦メンバーをこんな風にお祝いしたいな』という思いでした。
2022年のザアイスではまだメダルの色も確定していませんでしたし、そもそもコロナ禍で声出しもできない状況だったので、北京五輪に出場していたメンバーに声援を送る事が叶わなかったのが未だにとても心残りです……。

期間が空き過ぎていて難しいでしょうしもう既に引退してしまった選手もいますが、あの時のメンバー誰かをまたこのショーで観られたらいいなと淡い願いを抱いています。その時は全力で叫ばせていただきたい🤗
(本人たち忙しいかもしれないけどネイサンとかヴィンスとかカレンとかに声かけしてくれてもいいんだよ!団体戦メンバーではないけどアリサとか現役復帰したからいつでも呼んでいいんだよ!
昌磨さんパリでのメダル授与式出られないらしくて悲しいから日本の団体戦メンバーここに呼んで表彰しちゃってもいいんだよ!)

おわりに

書いている間にあれも書きたいこれも書きたいとなってしまい余裕で1万字を超えるnoteになってしまいました。
正直忘れてる所も多くてまだまだ書き足りない所たくさんあります多分。

今回ザアイス7公演全通した感想のまとめとしては
最高でした。このアイスショーが私にとっての夏。
思う所もたくさんありましたし書きましたけれども、例年からがらりと変わった部分も多い中、私の大好きなザアイスの根本的な部分はそのままだったのがとても嬉しかったです。
本当にショーを進化させようとしているんだなぁと強く感じられました。

ザアイスがザアイスである限り私はこのショーの事が大好きでしょうし、また来年も足を運ぶと思います。(VIP席、継続するかは分からないけどキャストと内容の改善度合いによっては……行く……かな……?)

キャストの皆様、運営の皆様、今年も最高に楽しい夏をありがとうございました!!
来年も絶対絶対開催されますように!!
あと大阪公演戻ってきて!!

ザアイス、最高〜!!

私VSチュッキョさん7番勝負

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