第4回～第6回の採点とネタバレなしレビュー

第四回：デンデラ、ゾンビーバー、ロンドンゾンビ紀行

・デンデラ
ひとりで：★★★☆☆　　ひとりだとちょっと暗い気持ちになるかも
みんなで：★★★★☆　　やっちまえー！！FOOOO!!!となれる
ネタバレなしレビュー：
ババアでヒグマで百合と聞いて観たんですが、ババアでヒグマで百合でした。まず当たり前のことなんですが、美人は何歳でも美人、マジで。
レギュレーションが全員老女で固まると、「美人の新入り（老女）」「ミステリアスな美女（老女）」「不屈の女傑（老女）」「幼馴染（老女）」の（老女）が全部取れて、結果として単なる女学院になります（女学院ではない）　いやほんとこれ古の百合系の女学院レギュレーションだって……マジで……

・ゾンビーバー
ひとりで：★★★★★　　名作（マジ）
みんなで：★★★★★★★面白いに決まってんだよな
ネタバレなしレビュー：
これをネタバレなしでレビューすんの……？　難しくない……？？
「ネタバレなしでのレビューが難しい」の時点で天才の皆様はお分かりになるかと思いますが、かの不朽の名作アイアン・スカイと同じ意味で『レビューが難しい』映画です。アイアン・スカイを観ていない人類は居ないはずなので（極論）これで通じることでしょう。
なんも言えないんですが、「ゾンビーバー」というタイトルを観てこの映画を観ちゃうような我々が求めているものは全てお出しされます。

・ロンドンゾンビ紀行
ひとりで：★★★★★　　ひとりでも楽しい
みんなで：★★★★★★　当然みんなでも楽しい
ネタバレなしレビュー：
ロンドンでゾンビで紀行です。本当にタイトル通りのものがそのままお出しされます。ロンドンが舞台なので、イギリスっぽいもの（具体的にはブラックジョークやパンクスのことです）もちゃんとお出しされます。
ゾンビーバーの後に更にゾンビをおかわりする必要はなかったんじゃないかという気もしますが、確か時間が余ったのでもう一本いっとくか！！！というテンションで決まったのでそんな感じです。ゾンビーバーよりゾンビが出るまでがスピーディなので、アクション多めですね。

第五回：極道大戦争、シティーハンター（実写）

・極道大戦争
ひとりで：★☆☆☆☆　　ひとりはキツいんじゃないかなあ……
みんなで：★★★★☆　　どっこいみんなと一緒なら楽しいぜ
ネタバレなしレビュー：
なにがあってもシティーハンターで中和できるし！！とヤバそうな映画を選びました。あらすじが何も説明していないので何も喋れないかと思ったんですが、予告編が触れていたので喋れます。
ヴァンパイアの耽美性を全部ヤクザに置き換えた新しいヴァンパイア、ヤクザヴァンパイアVS謎の刺客たち（ヴァンパイアハンター＋妖怪）が格闘メインの抗争を繰り広げます。
スカイライン-奪還-で圧倒的アクションのキレを見せつけていたヤヤン・ルヒアン先生が何故か出演して暴れています。なんで？？？？

・シティーハンター　史上最香のミッション
ひとりで：★★★★★★　　　楽しいに決まってんだよな
みんなで：★★★★★★★★★みんなで観たらもっと楽しいんだよな
ネタバレなしレビュー：
ラーメン屋に行ったらラーメン出てきた映画です。
冴羽獠が依頼人にデレデレしながら香とちょっとギクシャクして道中ド突きあいながらなんやかんやでちょっといい感じになりつつ事件を解決してGET WILDします。はいこれが食いたかったラーメンの味！！！！そうだよ！！！！！！！
多分ここまでのレビューの中でおそらく唯一万人におすすめできる映画なのでこれは本当に観てください。

第六回：ヘレディタリー継承、ファイティングダディ怒りの除雪車

・ヘレディタリー継承
ひとりで：★★★★☆　　ちょっと怖いかも
みんなで：★★★★★　　知恵を合わせれば大丈夫
ネタバレなしレビュー：
いやー、アスター監督、「物語」を作るのがべらぼうに上手いっすね。話題が集中する理由もよくわかります。
ホラー、人間が怖い系と怪奇現象が怖い系があると思うんですが、この映画は「人間怖い系」「怪奇現象怖い系」「両方」のどれにも見れるのでウマッッッッと思いました。
怖さの種類としては、リアル悪夢の定番「こういう場合、こういう感じでこんな悪いことが起きるんだろうなあ……」と悪い予想をしたらその通りになる、がずっと続く感じです。事態が好転する選択肢は存在しないし、幸運は起きないし、何故その選択肢がなく、ラッキーがないのかは、キッチリ作中で説明されている、みたいな。説明された範囲の条件で転がしたらそうなるわな……みたいな。わたしはホラー映画の説明不可能な意味不明怪奇現象が怖いので、「全て人間説」が取れるヘレディタリーは興味深い感じで怖くはなかったです。怖くはないけどイヤではある。あと結構ゴア表現があるので苦手な人は注意。

・ファイティング・ダディ　怒りの除雪車
ひとりで：★★★☆☆　　一人だと静かなのでちょっとダレるかも
みんなで：★★★★★　　みんなと一緒なら盛り上がるぜ！！
ネタバレなしレビュー：
息子を殺されたダディの復讐劇です。派手派手爆発アクションや除雪車でミンチにしてやるぜ！！みたいな展開こそ無いですが、ポンポコ人が死んでいくし、ダディの手際が元特殊部隊と言われても違和感がないくらいに躊躇ゼロなので良かったです。そんなノーモーションパンチ持ってる除雪作業員がおるんか！！！
2回目以降の暴力が「大体さっきと同じ手順の暴力だから省略するね」みたいな感じで既にかなりボコボコに殴った状態から始まったりする潔すぎる省略がテンポ良かったですね。
復讐劇ですし、ダディは一般の除雪作業員ではあるんですが、文法としてはダディは若をハジかれた一人組長なので「復讐をするのか、しないのか」みたいな問いかけは作中一回も出てこなくて爽やかでした。こちとら若のタマ取られとんじゃ！！！！！！