探求快露店。
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これまでとは違った意味で振り回され始めたユスツィートを余所にエルメリアは終始ご満悦な様子でリストの作成に取り掛かった。 ちょっとしたことから数日は要しそうなことまで。 思うままに書き連ねたそれがそのまま今後の楽しみに変わるのだから、まさに我が世の春。 「ユースは? 何をなさりたいですか?」 「んー。買い物、かな。やっぱり」 「ご入用の物でも?」 「まずは一通り君の好みが知りたい」 エルメリアの髪に指を絡ませながらユスツィートは軽く視線を下げた。 今、彼女が身に纏
それから、魔法式の場所と詳細を知られないように諸々を遮断するために発動させていた式を解けば。 瞬時にコンタクトを取ってきたクレアクリスからうるさいくらいの思考が飛ばされてきた。 (お前お前お前っ! マジで何処にいやがる!? つーか無茶はしてないだろうな!? 急に死にたくなったから今から自殺します、なんて言い始めたらタダじゃおかねーぞ!) (私をいったい何だと思ってるのよ……) 死にたい気分になった時はいつもちゃんと呼んでるじゃない。 呆れ混じりにそう返せば(本気で
何百年もの間、恨みと憎しみとを募らせながらも呆気なく泉に還されたティミーの姿を思い出してしまったクレアクリスは余計なことを考え過ぎないよう、エルメリアの居場所に話を戻すことにした。 (ところで今、どこにいるんだよ?) (ひみつ) 珍しくも上機嫌な様子でそう返されて思わず顔をしかめてしまう。 お互いの顔は見えないので分からないはずだが、雰囲気で伝わったのか(失礼ね)と、言葉が続けられた。 そっちが気色の悪い態度を取るからだろう。 (安心してちょうだい。別に変な場所
(それで、結局あなたが私に従っている理由って何だったのよ) ヨハネスと共に精霊界から戻って来たので、報告しようとエルメリアを探すも姿が見当たらず。 いつもだったら容易な場所の特定も困難ときて、首を傾げながらも思考を繋げてみれば。 (ティミーがどうなったのかとかティミーとの関係とか、色々ある中で真っ先に気にするところがそこかよ) (ティミーの話なんて後で聞いても変わらないでしょ) 第一、エルメリアには侯爵家の女主人としての実務経験がある。 人に害を為した精霊がどの
対象者の死亡により効力を失っていた契約式が熱を帯びて再契約が果たされたことを知らせる。 ——エルメリアが生まれ変わったのだ。 精霊界で過ごす時の定位置となっている枝の上で惰眠を貪っていたクレアクリスは思わず飛び起きた。 すぐ側にいたティミーに「どうした?」と、尋ねられて素直に答えて良いものか一瞬迷ったものの、ありのままを報告する。 「ああ、あの娘が帰ってきたのか!」 「相手が死んだことで無効になったはずの契約式が活性化する理由なんて他には考えられないからな」 「今
——50年前。 世話になっている古代精霊の頼みとあって、渋々ながらもヨハネスの召喚に応じ、エルメリアと契約を結ぶことになったクレアクリスは想像していたよりもはるかに退屈な日々にうんざりしていた。 望まない侵略戦争の真っ只中なんて私欲を抱いている暇のなさそうな状況で、まともに腹を満たすことができるとは考えてすらいなかったとはいえ。 右を見ても左を見ても、自らの死、あるいは終戦を願う奴らばかり。 即死級のダメージすら完治させるほどの神聖魔法をもってしても“ダメージ
笑みを深めたエルメリアの頬に触れる。 今この瞬間を迎えられたこと以上の報酬もそうはないだろう。 「敵わないだなんて。それは私のセリフです」 1つ尋ねてもいいか、と言われたので頷けば。 エルメリアはユスツィートの手に自らの手を重ねながら続けた。 「どうしてキスを?」 一瞬、いつの話かと首を傾げかけたが転移させられた先でクレアクリスを呼び出した時のことだろう。 秘術に組み込んだ式の詳細までは知らなくても、ティミーを呼び出す際にイルゼと口付けを交わしていないこと
ユスツィートの氷が消失し、解放された人々が膝を突く。 正気を取り戻した直後の混乱から頭を押さえる者、呆然とする者、反応はそれぞれだったが呪いの影響が残っている様子はない。 「騒ぎの原因となった精霊は預かっていくが構わないか? お前自身の手で処断したいならそのように手配しておくが」 ヨハネスに声を掛けられたユスツィートは少し考え込む素振りを見せながらも「お任せします」と返した。 大切なのはエルメリアに向けられていた悪意が取り除かれることであって、自らの手で方を付ける
エルメリアの耳に届いていたら恥ずかしさのあまり手元を狂わせていただろう。 キッカリ1分でイルゼに施された式を封じた彼女は、しかしユスツィートの発言には反応を示さず、ただ顔色を悪くさせる。 「っ、ティミー! あなた……!」 「ああ。全てが徒労に終わることに気付いたか?」 「ふざけないで!!」 ティミーに命じても無駄なように。 イルゼを止めたところで呪いの効果は持続する。 被害者が増えぬよう、押し留めることは叶ってもこの場から逃れるすべは残されていなかった。 仮に
精霊のティミーが直接手を下せば秘術を用いて止められる可能性がある。 だから、どんなに回りくどく、虫唾が走るような手法でも必要なことと割り切って、使えそうな人間を利用することにした。 50年前も。150年前も。 エルメリアでさえ記憶していないような遥か昔から。 リブラント家に与えられた資格を絶やすことだけに腐心し、あと一歩のところまで辿り着いたのだ。 「喪失は恨みと憎しみを育て攻撃性を高める。誰が愛する者を奪ったのか分かるように細工を施しておけば、ほぉうらこの通り
「さて、イルゼ嬢。僕が何を確認したかったかはもう分かっていると思うけどあえて尋ねよう。君は精霊と契約したね?」 ユスツィートが向き直れば、イルゼを案内してきてからそのままこの場に留まっていた神父が「お待ち下さいっ」と声を上げた。 それを手で制す。 弁明も助命も今はまだ必要ない。 ただ、事実を確認しているだけだ。 ティミーの発言が発言だっただけに、さすがに緊張した面持ちとなったイルゼは小さく「……はい」と頷いた。 「確かに契約しました」 「契約の式を見せてもらえ
【液タブのここが面倒ポイント】 (設定直せば変わるのかもしれないが) ソフトやツールの選択時に「ダブルクリックボタン(ペンの側面についてるやつ」を押さないとダメな時がある。 慣れれば問題は無さそうだけど、選択してるのに反応がなくて何で!!?ってなった時がちょいちょいあったので。
【ペンタブ(キーボード有り)との違い】 ・ツール選択時の動作にペンタブの時ほどストレスを感じない。 (ショートカットキーを必要最低限に絞ってもそれなりに作業できる) ・その分画面上で使ってなかったボタンを使うようになった。 (使用頻度の高いものを利き手側に移動)
【ショートカットキー用デバイスの内訳】 (ぐるぐるする部分) ・スクロール/ズーム ・回転 (ボタン) ・戻る ・進む ・保存 ・Shift ・Ctrl ・alt ・tab ・反転 ・画面向きの初期化 ・スペース ぐるぐるするとこは登録し過ぎると切替が面倒なので2種に絞った。
液タブで一通りの調整を終えて。 カーソル位置の反応がたまにズレたり、それを直そうとドライバーのソフト開いたら保存されてたはずのショートカットキー設定が初期化されたりと、その都度調整し直す必要があったのが少し気掛かりですが概ね良好。
ショートカットキーと筆圧、ソフトのツールの配置を見直したらペンタブの時と同じくらいストレスフリーで描けるようになりました!