個展に向けて2
それはまるで星の表面のようだ。侵食、積層、衝突を繰り返す、私の作品形成の過程は暴力的である。
それは、私の世界認識に近いものがありながら、人の手の届かないところで調和する、外側の世界の話でもある。
行動の先に拓ける視界は、誰にもわからない。
表面を削ったその先に見えたものは、遮る光のなくなった夜空に宇宙の存在を確認するかのようであり、
絵の表面の接着と分離は、相互に持っている凹凸が影響し合う、人のぶつかりのようでもある。
見たことのない視界を求めて、後先のわからない痕跡に未来を託し、
それぞれの傷が修復可能な世界を求めて、恐るべき外部から手を加えていかねばならない。
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